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蛇さんの襲来

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虫の鳴き声と、風の音が響く満月の夜、白光の中男2人だけが残された。

き、気まずい…もう、一回、リス呼ぶ?いや、次は兄神の方とか…
あー!もー!ヤらないとならないのか?どうしても?
確かにこういう行為は受け入れたさ!でもさ、まだ抵抗はあるのよ!初めてでなくとも!
今回は人の為よ?でもさ!でもさ!

頭を掻いて悩んでいると、また痛みが始まったのか、ダイナが呻いている。

「あー!大丈夫!?」
俺は慌てて、ダイナに駆け寄る。

「ヒヨリ、無理するな。ウッ!抵抗あるんだろ!もう、俺は50年耐えた…今更大丈夫だ。」
辛そうだが、俺に心配かけないように微笑むダイナに、胸が締め付けられる。

「…俺、ダイナの事、今日会ったばかりだし、人としては好きだけど、愛は分からないよ?ダイナは初めての行為が、治療でいいの?大事にしてたんでしょ?」
俺は伺うように顔を覗き込んだ。

「俺は、ヒヨリの優しさや、俺をしっかり見つめてくれる所に正直惚れている。ギルドのメンバーは色々な過去がある奴が多く、俺を受け入れてくれている友とも言える。だが、愛情を欲しいとは思わない。諦めてもいたからかも知れないが…しかし、お前を見ていると、愛してもらえない、母にも触れて貰えない自分が切なくなる。こんなにも愛を貰えない自分が、俺が惚れたヒヨリから貰える筈がないと!考えると切なく、苦しい。だが、ヒヨリと治療という名目で交われるなら…こんな嬉しい事はない。ズルイ男だろ?こんなズルイ男の為に無理する必要は無い。」

ダイナは立ち上がり、ゆっくりと林の奥へ進もうとした。
「心配するな、ギルドだと、呻きで皆を心配さすから戻れん。治ったら戻る。」

俺は頭の中で色んなことをグジャグジャと考えていた。グジャグジャし過ぎて、ダイナの気持ちに…何も伝えらなかった。
だけど、だけど一つだけ出た答えは、
「俺は、ダイナを救いたい。」

ダイナはピタリと立ち止まった。

「50年間耐えらたから、今後も!なんて、嘘だ!耐えたくて、耐えたんじゃない!ダイナ!俺もズルい!
ガルやシスに襲われて、それでもこの環境が捨てられないのに!受け入れたのに、2人だけを攻めた。もう、言い訳しないって!ちゃんと自分で決めるって宣言したのに!また、ダイナの為にしかたない!と思ってる!そんな俺は優しくない!!でも愛は分からない!グジャグジャ考えても…何も答えが出ないんだ。」

座り込み、涙を浮かべ、俯くヒヨリ。
ダイナは振り返り、一歩一歩ヒヨリに近づいた。

「だけど、やっぱり…俺、ダイナを救いたい。…それじゃあ、ダメかな?」

小さいヒヨリの呟きに、ダイナがヒヨリを抱きしめた。ギュッと力強い抱きしめに、ヒヨリも抱きしめ返した。

「うっ…ダメじゃない!ダメじゃない…ありがとうヒヨリ…グスッ」
今までの苦しみが流れて落ちていくように、ダイナから涙がこぼれ落ちる。

ヒヨリは優しく抱きしめながら、ダイナの頬にキスをする。
その優しいキスに、ダイナは顔を上げ、ゆっくりと唇を合わせた。
お互いの涙のせいか、最初はしょっぱい味がして、啄むようにキスを繰り返しているうちに、ヒヨリの唾液の甘さに、ダイナの舌が痺れれた。
よりその甘さを求めて、ヒヨリの口内に侵入して舌を絡めとる。ダイナの長い舌に捕まり、吐息が漏れ出すヒヨリを両手でゆっくりと撫で回す。
キスを続けながら、身体を傾けて、ヒヨリを優しく地面に寝かす。
離れがたいが、1度唇を離して、状態をダイナは起こした。
「ヒヨリ、こんなところですまない。」
ダイナは謝り、着ている衣服を脱ぎ出した。
上半身が露わになり、その均等についた筋肉の逞しさと無駄のなさに、ごくりと喉がなる。

こ、この世界の人は…なんで、こんなにいい身体なの!?

肌の色のせいか、彫刻を思わせるほどの肉体に、ヒヨリはおずおずと、手を伸ばして腹筋に触れた。硬く、冷たい腹筋を掌に感じて、これからこの身体に抱かれるのかと、実感した。
ダイナは、ヒヨリの衣服に手をかけ、慣れない仕草で脱がして行く。その行動が可愛いく思えて、自然に笑みが浮かぶ。
裸体となったヒヨリを熱いため息を吐きながら、頬を赤くして、ダイナは見つめた。
「ヒヨリ、綺麗だ。白くて、柔らかくて…筋肉も程よい…。温かいな。抱き締めていいか?」
俺はコクリと頭を小さく縦に振った。

ダイナは躊躇いながら、ゆっくりヒヨリの上にのし掛かりながら抱きしめた。

「ひゃっ!」
ヒヨリの声に、慌てて身体を起こすダイナ。
「う、鱗が痛かったか?」
「あ、違う!身体が冷たくてびっくりしただけ。温めるから来て?」
俺が両手を広げると、嬉しそうに抱きついてきた。

「ヒヨリ…温かい。」
身体をすり寄せる仕草が可愛いくて、ヒヨリはダイナの水色の髪を撫でる。
ダイナは顔を上げ、ヒヨリの唇に唇を合わせ、先ほどより、激しく貪った。 
暫くキスを堪能すると、お互いの中心部が起き出したのを感じ、目を合わせて笑う。
ダイナは優しく、キスの雨をヒヨリの上肢に降らせ、小さなピンクの突起に舌を這わせる。割れた舌先が器用に動き、快感を誘う。

「あっあん!!」
ヒヨリの艶やかな声にダイナの舌先は激しくなる。
「この舌が、こんな事に役立つては。よかった。」
嬉しそうな声を出して、もう片方も可愛がる。

「あ、あっん!ダイナ!し、下も触って!」
突起の刺激に破裂しそうなほど大きくなった中心にヒヨリは焦れたかのように太腿を擦り合わせる。

その光景に唾を飲み込み、瞳をギラつかせ、ダイナは可愛いピンクの膨らんだヒヨリの陰茎を舌先で舐め上げた。
急な刺激と割れた舌先の動きに、ヒヨリは白濁を勢いよく、放出させた。
ヒヨリの白濁の一部がダイナの顔につき、舌で舐めとると、甘さを感じ、ヒヨリの身体に付着した精も舐めとる。
すると、不思議な事に、歯の成長が止まり、痛みがなくなった。
キスをしていた時も軽減していたのを感じたが、傷までも塞がっていく。
ヒヨリも気付いたようで、裂けていた口周りが修復され始めた事に、笑顔になる。
そして、早く改善させたいのか、ヒヨリは膝を立て、双丘を両手で開いた。
現れたピンクの蕾を少し引っ張り、口をクパッと開かせて誘う。
あまりの光景に、童貞には堪らなく、息が荒くなり、血が巡り鼻から滴る。
「ひ、ヒヨリ!なんて卑猥な!く、口から血は止まったが、鼻から出てしまう!!」
ぼたぼた垂れる血を掌で止めるが止まらない。

「だって、傷が塞がってきて、ダイナが余計カッコよくなってきて、嬉しいから。」

ぐっ!可愛い!!

堪らないダイナは引き寄せられるように、ヒヨリの下のお口にキスをする。

ハアハアハアハア!
愛しい!愛しい!なんて愛しいんだ!

ペチャペチャズボズボ

「あっひゃん!ンン!」
ダイナは激しく舐め回し、舌をお口の奥深くに差し込み、ヒヨリの肉感を堪能する。
ダイナの舌の長さに、驚きと共に快楽に身を震えさす。

ハアハアハアハアハア

ペロペロズボズボ

「アッアッアァン」
ダイナは飽きずに穴がふやける程舐め回した。

「ダイナ!!もう無理!入れてよ!」
その一言に、発射しそうになるのを必死で止めて、ズボンを脱ぎ出した。
ボロンッと勢いよく飛び出した、ダイナのモノは、この世界特有なのか、ビッグサイズだが、太さは皆より細かった。ガル達よりってだけで、前の世界の銭湯で見たモノのより数段太いぞ!?しかし、長さが凄まじい!!もう!アナコンダ?蛇さんか!?

全部…入るのか!?
ヒヨリは内心恐怖でドキドキしていたが、ダイナは恐怖や否定に弱い。一生懸命顔色を変えずに見つめた。

「ヒ、ヒヨリ…いいか、もう!たまらない!」
その巨大な長い蛇さんを穴に擦り付け、我慢汁で滑らす。
巨砲はもう、4本目だ!俺は覚悟を決めて蕾をより開いた。

「よし!き、来て!」

ガチュン!!

あっ死んだかも…
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