本当は貴方に興味なかったので断罪は謹んでお断り致します。

B介

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ネフェリア、学園編

お茶会②

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呆然とネフェリアはエスティリオを見つめた。

ネフェリアの様子にクスリと笑うエスティリオは、優しく頭を撫でた。


「ネフェリア、黙っていて済まなかった。当時、お前は嫌がっていたが、婚約者としては上位だった。通常候補者は幼い時から少しずつ準備をしていく。婚約者候補は王家の場合13歳くらいから発表があり、王太子妃教育が始まるらしい。…父上は、ギリギリまでネフェリアに考える時間を用意する為、先に王太子妃教育を学ばせたんだ。…まあ、最後までネフェリアが嫌がれば、私達もネフェリアを守り、教育の事も口にする気は無かったが…。」


結構毎日必死で勉強してたんだけど、凄い量だったのは、これが原因か!!

僕の要領が悪いのかと思ってた。


「さすが!プロント家だ!」


ヴィヴァリアンは目に見て分かるほど、喜び、笑みを浮かべた。


「ホントウニ…キミハユウシュウダネ。」


囁く声は明るいが、細められたペリドットの瞳が、不機嫌な色を含んでいた。


ダーウィング様?


「ねーねー!ダーウィング様!」


ネフェリアの話になり、自分の存在が忘れられた事に不満を感じ、ネフェリアを見つめるダーウィングの視線を腕を引っ張り自分に向ける。


「ダーウィング様は婚約者がいらっしゃるんですか??」

腕に巻き付きながら、上目遣いにダーウィングを見つめるフィフィル。


「ザンネンナガラ…マダ。兄達ハキマッタノデスガ、第3王子トワタシハマダデス。」


「そうなんですね!!アピアでは選ぶ基準とかあるんですか?」

キラキラと輝くフィフィルの瞳は、何を考えているか全て丸見えで、ダーウィングも苦笑する。


「王太子ハ自国ノ女性ト結婚ガ義務付ケラレテイマス。コチラモダトキキマシタガ、アピアヨリキビシクナイヨウデス。…アピアノ王太子ハスデニ、第1王子ニ、キマッテイマスガ、爵位ノタカイ女性ガイナイノデ、マダ10歳ノ伯爵令嬢ト婚約シマシタ。若イタメ、モシモノ為ニ第2王子ハ他国ノ女性ヲ迎エテイマス。ソコマデキマレバ、アトノ王子ハ自由デス。」


「じゃあ!他国や爵位など関係無いのですね?」


「ええ。ワタシガホシイトネガエバ…ドナタデモ…。」


ダーウィングはにっこりと微笑みをフィフィルに向けると、キャー!!と顔を真っ赤にしてテンション高くダーウィングに抱きついた。


そんなやり取りを冷めた目で見る一同に、ネフェリアは乾いた笑いを浮かべる。


チラッとまた視線がダーウィングと合わさったが、また一瞬の事だったので気にしない様にした。

「カトローザ殿、他国の王子にその様な行為は不敬です。弁えて下さい。」

あまりにベタベタと触れるフィフィルに、サリファンは赤い瞳で一瞥する。


サリファンの言葉にドキッと身体を震わせ、おずおずとダーウィングに巻き付けていた腕を離す。


サリファンの言葉に素直に従うフィフィルに驚き、見つめると、キッとネフェリアを睨みつけ、フンッと鼻息荒く顔を背けた。


やっぱり、フィフィルとサリファンの間に何かあったのかも。

モヤモヤと腹の中から何かが込み上げてきて、勢いで目の前のケーキをパクパクと口に運んだ。


「ネフェリア、お腹空いているの?これも美味しいよ。」

そんなネフェリアにアップルタルトを渡すサリファンの顔が優しく笑みを浮かべていたので、ネフェリアはホッと口元を緩ませた。


「ありがとう。」


そんな2人の様子を幾つかの瞳が不機嫌に歪ませながら見ていたのは言うまでも無い。



微妙なお茶会は、互いを探りながら、ゆっくりと幕を閉じた。






※最近、ペースが遅れ、申し訳ございません!!

そろそろR18の場面が増える為、色々考えて遅れてしまっています!

ですが、頑張りますのでよろしくお願いします!
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