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ネフェリア、学園編
僕がヒロインだ!
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「ダーウィング様!!ナヴィルリアン様!!」
振り向く漆黒の髪にペリドットの瞳。他国の王子を守るように隣に立つ金髪のナヴィルリアン。
カウディリアン様より、まだ幼さが残る顔だけど、やっぱり綺麗だな。
カウディリアンと違うつり目も魅力的に感じる。
そして黒髪のエキゾチックな端正な顔に吸い込まれる様に魅惑のペリドットの瞳が輝くシークレットキャラのダーウィング様。
なんて素敵なんだろう。
「キミハ?タシカ…。」
優しげな声に胸がドキドキする。
「カトローザ男爵令息だよ。ダーウィング。」
ナヴィルリアンがつり目を細めて冷たくフィフィルを見下ろす。
フンッ!カッコイイけど、君よりカウディリアン様の方が素敵なんだから!
それに、今はネフェリアに夢中な君よりダーウィング様に用があるんだ!!
「フィフィル・カトローザです。フィフィルって呼んで下さい!!」
ニコッと華やかな笑顔を向けるフィフィルに、ダーウィングも口角を上げる。
「フィフィル。ドウシマシタカ?」
わぁ!素敵!!
さすが、シークレット!雰囲気が違う!
褐色の肌のハリや艶やかに光る黒髪、笑うと輝く瞳が細まり、口元から白い歯が映える。
「あ、あの!僕、アピア国について話を伺いたくって!お話聞かせて頂けませんか?」
キョトンとした顔も素敵!!
瞳を丸くしてフィフィルを見下ろすダーウィング。
「アピアニキョウミガ?ウレシイデスネ。イイデスヨ。チカイウチニジカンヲツクリマショウ。イイデショ?ナヴィル皇子。」
ナヴィルリアンは疑わしげにフィフィルを見るが、アピアの第四王子が許可をするなら何も言えない。
フーと溜息を付き、了承し、時間調整をするとダーウィングに話した。
フィフィルは内心ガッツポーズをしながら、キラキラと輝くピンクの瞳で上目遣いにダーウィングを見つめた。
「ありがとうございます!!嬉しいです!楽しみにしていますね?」
「アア。ワタシモタノシミダ。」
にこりと微笑むダーウィングの顔を惚けて見つめるフィフィルにナヴィルは舌打ちを小さくし、先を急ぐようダーウィングを促した。
「デハ、マタ…」
先へと進む為、向きを変えたダーウィングの背中を見送るフィフィル。
すると、一瞬振り向いたダーウィングのペリドットの瞳と目が合った。
たった一瞬の出来事だったが、先程の優しさが消え、冷えたペリドットの瞳が妖しく光った様に感じ、ドキリと心臓が強張った気がした。
え?
何だったんだ今の?
強張った胸に手を翳すが、通常に動く心臓にホッとする。
ダーウィング・アピア、シークレットキャラ。
何度ゲームしても出せなかったキャラ。
確か、友人が泣きながら出せたと報告を受けた。だけど悔しくて、見なかったんだよな。
確か、友人が…まさか、こんなルートがあるとは…って言っていたっけ…。
くそッ!聞いとけばよかった…!
まぁ、いいや。
約束の言質は取った。王子が放った言葉程重いものは無い。
フィフィルはふと、窓の外に目を向けた。
そこには馬車に乗り込もうとするネフェリアがいた。
そして、サリファンの姿。
皇子様らとキリウスが乗り込み、別荘へと向かうのであろう馬車をサリファンは笑顔で見送った。
馬車が走り去り、目で見えなくなるまで見送ると、サリファンの横顔が儚げに、赤い瞳が沈んだ様に感じた。
フィフィルはグッと唇を噛み締めた。
そんなに好き?
そんなに寂しく悲しいのに好きなの?
そんな…顔をするほどネフェリアが好き?
ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!
見てろよ!ネフェリア!
見てろよ!カトローザ男爵!
見てろよ!サリファン!
僕が!ヒロインだ!!
振り向く漆黒の髪にペリドットの瞳。他国の王子を守るように隣に立つ金髪のナヴィルリアン。
カウディリアン様より、まだ幼さが残る顔だけど、やっぱり綺麗だな。
カウディリアンと違うつり目も魅力的に感じる。
そして黒髪のエキゾチックな端正な顔に吸い込まれる様に魅惑のペリドットの瞳が輝くシークレットキャラのダーウィング様。
なんて素敵なんだろう。
「キミハ?タシカ…。」
優しげな声に胸がドキドキする。
「カトローザ男爵令息だよ。ダーウィング。」
ナヴィルリアンがつり目を細めて冷たくフィフィルを見下ろす。
フンッ!カッコイイけど、君よりカウディリアン様の方が素敵なんだから!
それに、今はネフェリアに夢中な君よりダーウィング様に用があるんだ!!
「フィフィル・カトローザです。フィフィルって呼んで下さい!!」
ニコッと華やかな笑顔を向けるフィフィルに、ダーウィングも口角を上げる。
「フィフィル。ドウシマシタカ?」
わぁ!素敵!!
さすが、シークレット!雰囲気が違う!
褐色の肌のハリや艶やかに光る黒髪、笑うと輝く瞳が細まり、口元から白い歯が映える。
「あ、あの!僕、アピア国について話を伺いたくって!お話聞かせて頂けませんか?」
キョトンとした顔も素敵!!
瞳を丸くしてフィフィルを見下ろすダーウィング。
「アピアニキョウミガ?ウレシイデスネ。イイデスヨ。チカイウチニジカンヲツクリマショウ。イイデショ?ナヴィル皇子。」
ナヴィルリアンは疑わしげにフィフィルを見るが、アピアの第四王子が許可をするなら何も言えない。
フーと溜息を付き、了承し、時間調整をするとダーウィングに話した。
フィフィルは内心ガッツポーズをしながら、キラキラと輝くピンクの瞳で上目遣いにダーウィングを見つめた。
「ありがとうございます!!嬉しいです!楽しみにしていますね?」
「アア。ワタシモタノシミダ。」
にこりと微笑むダーウィングの顔を惚けて見つめるフィフィルにナヴィルは舌打ちを小さくし、先を急ぐようダーウィングを促した。
「デハ、マタ…」
先へと進む為、向きを変えたダーウィングの背中を見送るフィフィル。
すると、一瞬振り向いたダーウィングのペリドットの瞳と目が合った。
たった一瞬の出来事だったが、先程の優しさが消え、冷えたペリドットの瞳が妖しく光った様に感じ、ドキリと心臓が強張った気がした。
え?
何だったんだ今の?
強張った胸に手を翳すが、通常に動く心臓にホッとする。
ダーウィング・アピア、シークレットキャラ。
何度ゲームしても出せなかったキャラ。
確か、友人が泣きながら出せたと報告を受けた。だけど悔しくて、見なかったんだよな。
確か、友人が…まさか、こんなルートがあるとは…って言っていたっけ…。
くそッ!聞いとけばよかった…!
まぁ、いいや。
約束の言質は取った。王子が放った言葉程重いものは無い。
フィフィルはふと、窓の外に目を向けた。
そこには馬車に乗り込もうとするネフェリアがいた。
そして、サリファンの姿。
皇子様らとキリウスが乗り込み、別荘へと向かうのであろう馬車をサリファンは笑顔で見送った。
馬車が走り去り、目で見えなくなるまで見送ると、サリファンの横顔が儚げに、赤い瞳が沈んだ様に感じた。
フィフィルはグッと唇を噛み締めた。
そんなに好き?
そんなに寂しく悲しいのに好きなの?
そんな…顔をするほどネフェリアが好き?
ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!
見てろよ!ネフェリア!
見てろよ!カトローザ男爵!
見てろよ!サリファン!
僕が!ヒロインだ!!
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