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B介

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ネフェリア、学園編

お仕置き②

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キリウスに担がれたまま、馬車へと放り込まれ、そのまま別荘へと連れて行かれた。

カウディリアンと、ヴィヴァリアンは提出書類を出した後来るらしく、キリウスとエスティリオが馬車に同乗した。


馬車内で、これからの事にプルプルと子
うさぎのように震えるネフェリア。

しかし、学校からは近く、もう帰宅する事が連絡行っていたのだろう、執事が迎えてくれた。


「エスティリオ様、キリウス様、ネフェリア様、お帰りなさいませ。お疲れとだとお聞きしております。ヴィヴァリアン様方が着き次第晩餐とさせて頂きます。それまで、お部屋でごゆっくりとお過ごしください。」


馬車から降りたらまた担がれ、そのまま動じない執事から説明を受ける。

晩餐?


兄様達は頷き、部屋の中へと進んでいく。

2人は当たり前の様に、僕が借りている部屋へと向かうが、後ろに着いてきていた執事からストップの声がかかる。


「エスティリオ様、キリウス様。ヴィヴァリアン様から、お二人の部屋を準備するよう言われております。…なんでも、夜までは禁ずるとの事ですが、ご理解頂けますでしょうか?」


その言葉にキリウスはチッと小さく舌打ちすると、僕の部屋の扉を開け、ソファに下ろしてくれた。

「じゃあ、またな?」


キリウスは不満気に顔を歪めながら、執事の案内について出て行った。

その後ろ姿を見送り、ため息と共にふにゃりと、ソファに寝転んだ。

今日の夕方着いたばかりなのと、サリファンとのこと、お仕置きとで一気に疲れた。

そのまま、ウトウトと夢の中へとネフェリアは意識を手放した。






コンコン。



扉を叩く音にハッと意識を戻し、声を張ると、メイドが3名中へと入ってきた。


覚醒したばかりのネフェリアはポーッとしていると、あれよあれよと身支度が済まされていく。

いつのまにか、シルクの瞳と同じ薄紫のシャツに、白のスーツ、胸のブローチはヴィヴァリアンの瞳の色に近い黄水晶と金のブローチ。カフスボタンはキリウスのスカイブルーの宝石、胸元のハンカチはカウディリアンの瞳に近い、シトリンクォーツと金の散りばめられたハンカチーフがアクセントに飾られた。


こ、これは!!!


鏡に映った姿にしっかりと目覚める。


「きゃー!ネフェリア様素敵です!」

「なんて美しいのかしら!」

「流石妖精様ですね!」

メイド達がうっとりとする中、何が始まるのかと、汗がたらりと頬をつたる。


すると、また扉を叩く音が聞こえて、開けると、エスティリオがグレーのスーツに薄紫のシャツでビシッと決めた姿で立っていた。

あまりの格好良さにポカンと口を開けて見ていると、整えられた頭を優しく撫で、微笑むエスティリオにより、口が開く。

「ネフェリア、美しいな。私以外に見せたくないが、仕方ない。おいで。」

エスティリオにエスコートされるまま向かうと、大きな長テーブルには、ヴィヴァリアンとカウディリアン、キリウスが既に座っていた。


ヴィヴァリアンは紫色のスーツにダークグレーのシャツ、ブローチにはプラチナにアメジストが施されたブローチが付けられていた。

キリウスは黒いスーツに黒いシャツ、紫色のハンカチーフとアメジストのカフスボタンと同じく、プラチナにアメジストのブローチ。

カウディリアンは黒のスーツに濃い紫のシャツ、同じくブローチがついている。



「こ、これは?」

びっくりしていると、席に座らせられた。


「ふふっ。王宮では中々一緒に入れなかったしな、戦争の話など気分良い話ではなかったし、楽しみたいと考えてな。せっかく婚約者候補となったんだ私達で祝おうと思って。」

ヴィヴァリアンの言葉に、ご馳走が運び込まれる。

「まだ婚約者候補だ。これぐらいでいいだろう?凄いのは本番に取っておこう。」

ニッと笑うカウディリアンに、やっとネフェリアは飲み込め、目の前のご馳走をキラキラと眺めた。


「うわ!僕の好きなものばかり!!」


真っ赤なワインも注がれ、気分がドンドンと舞い上がる。


「さあ、愛しのネフェリアと私達の第一歩に乾杯。」


乾杯!って、なんか恥ずかしいんだけど、嬉しい!!




しかし、ネフェリアは忘れていた、この後にはお仕置きが待つ事を。



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