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ネフェリア、学園編
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お風呂から上がると、少し居心地悪そうに3人がソファに座ってワインを飲んでいた。
「お待たせ致しました。」
少し、可愛げない言い方をしてしまったが…しょうがない。皇子様方が悪い。
「…いや、さほど待ってはいない。」
テーブルにはハムやチーズが用意されており、メイドを呼んだのかと思いながら席につく。
「ネフェリアを飲むか?」
キリウスがグラスに注いでくれた。
「ありがとうございます。」
コクリと飲むと、少し喉が熱くなるが、美味しい…。
「…………。」
え?何、この気まずい感じ!!
3人はそれぞれ、違うところに視線を向けて、全くと言って合わない。
僕も先程の気まずさはあったが、今の方が余程居づらい。
「…ネフェリア。…その、なんだ…。」
ヴィヴァリアンが口籠もりながら、話し出したので、気まずい無言から逃げ出せると、期待して見つめてしまった。
僕が、前のめりにヴィヴァリアンを見つめてしまったので、ヴィヴァリアンはまた、口を閉じて視線を泳がせている。
しかし、数分後意を決したかのように、大きく深呼吸をして、ネフェリアの瞳を見た。
「…少しは私に対して、好意を持つことは出来ただろうか?」
ヴィヴァリアンの言葉に、元から好意はあるので、答えようとしたが、ヴィヴァリアンの真剣な面持ちと少し目尻と頬の赤さから、違う意味を読み取る。
多分、婚約者としてを聞かれている。
ネフェリアは少しばかり緊張し、唇を何度か舐め、ワインを一口含んだ。
「……僕は、正直女性のみしか愛せませんでした。」
その言葉に、ヴィヴァリアンの顔、いや3人の顔に影がさす。
「…ですが、何故か僕は最近男性の方を想っております。」
その言葉に、3人は俯く顔を上げた。
僕は胸が痛い程音を奏でさせ、緊張して、握る掌にじんわりと汗が滲む。
「気づいたのはあの事件の時です。こんな奴らに奪われるなら、ちゃんと好きな人にと…女性を浮かべようとしましたが、浮かべたのは何故か、皇子様方やキリウス様、アリウス、サリファンでした。…その時はヴィヴァリアン様、キリウス様に話した様に特別に思っていたと、気づいたことぐらいで、これが愛なのかはわかりませんでした。……ですが、徐々に…僕は貴方方を本当の意味で好意を持っていることに気付きました。」
「…ネフェリア。」
ヴィヴァリアン様は立ち上がり、ネフェリアの隣に座り手を握りしめた。
「ヴィヴァリアン様……先程の答えです。……僕はヴィヴァリアン様に好意がございます。」
「ネフェリア!」
ヴィヴァリアンはより目尻を赤くし、ネフェリアの頬を大きな手で包んだ。
「…ですが、ヴィヴァリアン様…僕は皆様を…好いております。1人ではなく、ヴィヴァリアン様、カウディリアン様、キリウス様、他の方々もです。僕は、そんな自分を恥じております。……親愛で無いのは確かです。王妃様に聞き、確信して、愛の意味を持つ好意だと思っております。……ですが、自分の中でまだ、どなたを想っているのか…分からなくて…。僕はそんな最低な男です。」
ネフェリアはしゅんと俯くながらヴィヴァリアンの手を握り返した。
そう、汚い僕は、まだどなたを想っているのか、答えが出せていない。
愛だと確信はある分、そんな自分に嫌気がさす。
「ネフェリア面を上げろ。」
ヴィヴァリアンの言葉にネフェリアはゆっくりと顔をあげた。
そこには優しく微笑むヴィヴァリアンがいた。
「ネフェリア、私を好いてくれてありがとう。今無性に抱きしめて、キスをしたいぐらいだ。…他2人がいなかったら、このままベッドに連れ込んでいただろう。」
その言葉にネフェリアはボッと顔を赤らめる。
「ネフェリア、この国は重婚、複数の夫や妻を持つことは許されている。だから、自分を責めるべきではない。……だが、悩みたいなら、悩め。お前が私達を受け入れてくれるなら、待とう。」
複数の夫、妻!?
すっかり…忘れていた!!
父様は母様だけだから…すっかりと…。
王族は世継ぎの為だし……。
うー!!でも、そんな大人数、僕養える程の力無いし。
うーむ…と考え込んでいるネフェリアを見つめる3人。
「なんか、変なこと考えてないか?」
「へ?」
キリウス様何か言いました?
「ネフェリア。とにかく悩みたいなら悩め。だが、私が18歳になるまでな。そして、お前には少し重いかも知れないが、私はお前以外を妃にする気は無い。私にとってお前は唯一無二の存在だ。お前が妃になったのなら、側室も取らないから第二夫人も作らないだろう。お前だけを愛す事を誓う。だから、どんな答えを出そうと私はお前を離さない。」
ヴィヴァリアンは色気たっぷりのキラキラ笑顔でネフェリアを見つめた。
キラキラアタックに目がチカチカする。
え?これは要するに、ヴィヴァリアンの妻確定ってこと…?
「僕のポジションは妻なんですか?」
「疑問に思うとこ、そこなの!?」
カウディリアンは驚き、声を張る。
へ?
「……まあいいや、ネフェリア。私も諦めるつもりは無いから、何度でも君に愛を囁くよ。」
カウディリアンはネフェリアの頬にキスをする。
「好きになってくれてありがとう。」
微笑むとより垂れ目になるカウディリアンの顔がとても好きだ。
「カウディリアン様。」
「まあ、俺も逃すつもりは無いがな。国を滅ぼしてでも、手に入れてやるよ。ネフェリア。…嫌なら早く俺のモノになれよな。」
キリウスはカウディリアンと反対の頬にキスをした。
キリッとしたキリウスの瞳が細くなり、ネフェリアを愛おしく見つめる。
しかし、ネフェリア的に自分が獲物になったように感じるほど熱が篭っていた。
「キリウス様……皆様、ありがとうございます。」
ネフェリアは3人に視線を合わし、そして、少し恥ずかしいそうに笑った。
「ヴィヴァリアン様…カウディリアン様…キリウス様…。」
ん?と聞き返すように微笑む。
「…好きです。」
小さく囁きながら、照れ笑いを浮かべるネフェリア。
一瞬時が止まってように固まる3人だったが、ゴクッと喉を動かしてネフェリアを立たせる。
「さあ、ベッドに行こうかネフェリア。」
え?
無駄に3人がキラキラを発動しているのを見て、ネフェリアはたじろいだ。
この顔はまずい!!
「いや、あの、今日は…」
「何してる。もう寝る時間だ。行こう。」
カウディリアンに引っ張られる。
「いや、だから今日は1人…」
「抱いて行ってやろうか?」
キリウスが抱き抱えようとした瞬間、扉をノックする音が聞こえた。
「…誰だ、こんな時間に…。」
扉の外からアーロンの声が聞こえた。
「夜分失礼致します!エスティリオ様からのご伝言です。ネフェリア様、明日も早いので、そろそろお客様を帰すようにとの事です。もし、難しいようでしたら、ご連絡せよとのことですが、いかがなさいますか?」
アーロン!!!兄様!!
ネフェリアは目を輝かせ、ヴィヴァリアン達ににっこりと微笑む。
「兄様から怒られてしまいます。お帰りください。」
「チッ!何故わかった…。」
「しかも、まさか副団長が来るとは…。」
「父上なら一緒に参加しそうだしな。」
3人はぶつぶつ言いながら、部屋を出て行った。
ひょいっと顔を覗かせると、アーロンが扉の前に立っていた。
ネフェリアを見て、にっこりとウィンクをしてくれた。
いやー!出来る男はかっこいい!!
「アーロン、おやすみなさい。」
「おやすみなさいませ。ネフェリア様。本日は私が護衛として立つ事になりましたのでご安心を。」
僕は頷き、部屋へと戻った。
あーあ!告白しちゃった!
だけど少しスッキリした。
「お待たせ致しました。」
少し、可愛げない言い方をしてしまったが…しょうがない。皇子様方が悪い。
「…いや、さほど待ってはいない。」
テーブルにはハムやチーズが用意されており、メイドを呼んだのかと思いながら席につく。
「ネフェリアを飲むか?」
キリウスがグラスに注いでくれた。
「ありがとうございます。」
コクリと飲むと、少し喉が熱くなるが、美味しい…。
「…………。」
え?何、この気まずい感じ!!
3人はそれぞれ、違うところに視線を向けて、全くと言って合わない。
僕も先程の気まずさはあったが、今の方が余程居づらい。
「…ネフェリア。…その、なんだ…。」
ヴィヴァリアンが口籠もりながら、話し出したので、気まずい無言から逃げ出せると、期待して見つめてしまった。
僕が、前のめりにヴィヴァリアンを見つめてしまったので、ヴィヴァリアンはまた、口を閉じて視線を泳がせている。
しかし、数分後意を決したかのように、大きく深呼吸をして、ネフェリアの瞳を見た。
「…少しは私に対して、好意を持つことは出来ただろうか?」
ヴィヴァリアンの言葉に、元から好意はあるので、答えようとしたが、ヴィヴァリアンの真剣な面持ちと少し目尻と頬の赤さから、違う意味を読み取る。
多分、婚約者としてを聞かれている。
ネフェリアは少しばかり緊張し、唇を何度か舐め、ワインを一口含んだ。
「……僕は、正直女性のみしか愛せませんでした。」
その言葉に、ヴィヴァリアンの顔、いや3人の顔に影がさす。
「…ですが、何故か僕は最近男性の方を想っております。」
その言葉に、3人は俯く顔を上げた。
僕は胸が痛い程音を奏でさせ、緊張して、握る掌にじんわりと汗が滲む。
「気づいたのはあの事件の時です。こんな奴らに奪われるなら、ちゃんと好きな人にと…女性を浮かべようとしましたが、浮かべたのは何故か、皇子様方やキリウス様、アリウス、サリファンでした。…その時はヴィヴァリアン様、キリウス様に話した様に特別に思っていたと、気づいたことぐらいで、これが愛なのかはわかりませんでした。……ですが、徐々に…僕は貴方方を本当の意味で好意を持っていることに気付きました。」
「…ネフェリア。」
ヴィヴァリアン様は立ち上がり、ネフェリアの隣に座り手を握りしめた。
「ヴィヴァリアン様……先程の答えです。……僕はヴィヴァリアン様に好意がございます。」
「ネフェリア!」
ヴィヴァリアンはより目尻を赤くし、ネフェリアの頬を大きな手で包んだ。
「…ですが、ヴィヴァリアン様…僕は皆様を…好いております。1人ではなく、ヴィヴァリアン様、カウディリアン様、キリウス様、他の方々もです。僕は、そんな自分を恥じております。……親愛で無いのは確かです。王妃様に聞き、確信して、愛の意味を持つ好意だと思っております。……ですが、自分の中でまだ、どなたを想っているのか…分からなくて…。僕はそんな最低な男です。」
ネフェリアはしゅんと俯くながらヴィヴァリアンの手を握り返した。
そう、汚い僕は、まだどなたを想っているのか、答えが出せていない。
愛だと確信はある分、そんな自分に嫌気がさす。
「ネフェリア面を上げろ。」
ヴィヴァリアンの言葉にネフェリアはゆっくりと顔をあげた。
そこには優しく微笑むヴィヴァリアンがいた。
「ネフェリア、私を好いてくれてありがとう。今無性に抱きしめて、キスをしたいぐらいだ。…他2人がいなかったら、このままベッドに連れ込んでいただろう。」
その言葉にネフェリアはボッと顔を赤らめる。
「ネフェリア、この国は重婚、複数の夫や妻を持つことは許されている。だから、自分を責めるべきではない。……だが、悩みたいなら、悩め。お前が私達を受け入れてくれるなら、待とう。」
複数の夫、妻!?
すっかり…忘れていた!!
父様は母様だけだから…すっかりと…。
王族は世継ぎの為だし……。
うー!!でも、そんな大人数、僕養える程の力無いし。
うーむ…と考え込んでいるネフェリアを見つめる3人。
「なんか、変なこと考えてないか?」
「へ?」
キリウス様何か言いました?
「ネフェリア。とにかく悩みたいなら悩め。だが、私が18歳になるまでな。そして、お前には少し重いかも知れないが、私はお前以外を妃にする気は無い。私にとってお前は唯一無二の存在だ。お前が妃になったのなら、側室も取らないから第二夫人も作らないだろう。お前だけを愛す事を誓う。だから、どんな答えを出そうと私はお前を離さない。」
ヴィヴァリアンは色気たっぷりのキラキラ笑顔でネフェリアを見つめた。
キラキラアタックに目がチカチカする。
え?これは要するに、ヴィヴァリアンの妻確定ってこと…?
「僕のポジションは妻なんですか?」
「疑問に思うとこ、そこなの!?」
カウディリアンは驚き、声を張る。
へ?
「……まあいいや、ネフェリア。私も諦めるつもりは無いから、何度でも君に愛を囁くよ。」
カウディリアンはネフェリアの頬にキスをする。
「好きになってくれてありがとう。」
微笑むとより垂れ目になるカウディリアンの顔がとても好きだ。
「カウディリアン様。」
「まあ、俺も逃すつもりは無いがな。国を滅ぼしてでも、手に入れてやるよ。ネフェリア。…嫌なら早く俺のモノになれよな。」
キリウスはカウディリアンと反対の頬にキスをした。
キリッとしたキリウスの瞳が細くなり、ネフェリアを愛おしく見つめる。
しかし、ネフェリア的に自分が獲物になったように感じるほど熱が篭っていた。
「キリウス様……皆様、ありがとうございます。」
ネフェリアは3人に視線を合わし、そして、少し恥ずかしいそうに笑った。
「ヴィヴァリアン様…カウディリアン様…キリウス様…。」
ん?と聞き返すように微笑む。
「…好きです。」
小さく囁きながら、照れ笑いを浮かべるネフェリア。
一瞬時が止まってように固まる3人だったが、ゴクッと喉を動かしてネフェリアを立たせる。
「さあ、ベッドに行こうかネフェリア。」
え?
無駄に3人がキラキラを発動しているのを見て、ネフェリアはたじろいだ。
この顔はまずい!!
「いや、あの、今日は…」
「何してる。もう寝る時間だ。行こう。」
カウディリアンに引っ張られる。
「いや、だから今日は1人…」
「抱いて行ってやろうか?」
キリウスが抱き抱えようとした瞬間、扉をノックする音が聞こえた。
「…誰だ、こんな時間に…。」
扉の外からアーロンの声が聞こえた。
「夜分失礼致します!エスティリオ様からのご伝言です。ネフェリア様、明日も早いので、そろそろお客様を帰すようにとの事です。もし、難しいようでしたら、ご連絡せよとのことですが、いかがなさいますか?」
アーロン!!!兄様!!
ネフェリアは目を輝かせ、ヴィヴァリアン達ににっこりと微笑む。
「兄様から怒られてしまいます。お帰りください。」
「チッ!何故わかった…。」
「しかも、まさか副団長が来るとは…。」
「父上なら一緒に参加しそうだしな。」
3人はぶつぶつ言いながら、部屋を出て行った。
ひょいっと顔を覗かせると、アーロンが扉の前に立っていた。
ネフェリアを見て、にっこりとウィンクをしてくれた。
いやー!出来る男はかっこいい!!
「アーロン、おやすみなさい。」
「おやすみなさいませ。ネフェリア様。本日は私が護衛として立つ事になりましたのでご安心を。」
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