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ネフェリア、学園編
まさかのお風呂2
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浴室の逃げ場のない環境に裸体の男4人。
「ヴィヴァリアン様…キリウス様…カウディリアン様…。」
ネフェリアは顔を真っ赤にして3人を見る。
3人の顔も真っ赤で熱いし視線で見つめられる。
「大丈夫だ…ネフェリア。何もしない。」
ヴィヴァリアンはそっと手を差し出した。
「父上が…一緒に風呂に入ったと言うから…ついな。」
キリウスがムッと唇を突き出す。
「さ、早く汗を流そう。」
カウディリアンも恥ずかしそうに笑う。
僕はドキドキしながらヴィヴァリアンの手を取ると、ゆっくりと引き寄せられた。
ヴィヴァリアン様の素肌に触れているところが熱く感じた。
「ネフェリア、私が洗ってあげよう。」
ヴィヴァリアンの発言にネフェリアは慌てた。
「いや!私が洗います!!第一皇子様にそのような事させられません!!」
「そうか?じゃあ頼む。」
ニンマリと笑い、椅子に腰掛けた。
あれ?はめられた?
僕は泡を作り、ヴィヴァリアンの広い背中に布を当てた。
ドキドキするせいか、震えながらゆっくりと洗う。
キリウスは僕の頭にキスをしながら、椅子に腰掛けてこちらを見ている。
カウディリアンも壁に寄りかかりジッと見下ろしているようだ。
見られている事と、ヴィヴァリアンに触れている事で心臓が凄い音を奏でている。
「クスッ。いつまで背中だ?前も頼む。」
ヴィヴァリアンはくるっと方向を変えてネフェリアと向き合った。
ネフェリアはビクッと身体を震えさせて、またゆっくりとヴィヴァリアンに触れる。
熱い胸板、長い手足、割れた腹筋。
どれも目が離せなくなるほど美しく感じた。
しかし、ヴィヴァリアンの吐息が徐々に荒くなるのを感じると共に、視線に入らないようにしている部分が反応しているのがわかり、ネフェリアは羞恥に身体中が赤くなる。
「お、終わりました!!」
ネフェリアは側から離れようとすると腕を掴まれた。
「まだ、洗っていないとこがあるが?」
意地悪な笑みで覗き込まれ、パクパクと口を動かすと、クスッとヴィヴァリアンは手を離した。
「冗談だ。ありがとうネフェリア。」
キリウスが少し荒々しくヴィヴァリアンにお湯を掛けた。
「ブッ!!キサマ!!」
「冗談が過ぎます。あ、まだ泡が!」
ザバァ!
「ゴボッ!覚えとけよ!」
「ネフェリア、俺も洗って?」
次にカウディリアンが座る。
カウディリアンはヴィヴァリアンより少しばかり筋肉量は少ないが同世代の中ならアリウスと揃ってダントツだ。
同じようにゆっくりと背中を洗い、前に移る。ニコニコと笑みを向けて、キラキラの金の瞳に見つめられ、恥ずかしさにもじもじと身体を動かしてしまう。
「お、終わりました!!」
やっとの思い出洗きり、顔を上げると、頭にキスをされた。
「ありがとうネフェリア。」
ザバァ!!
今度はヴィヴァリアンがカウディリアンの頭の上からお湯をかける。
「ゴボッ!あ、兄上!!ブヘ!」
しかも2連ちゃんだ。
「じゃあ、次は俺だな?俺が洗うのと、ネフェリアが洗うのどっちがいい?」
ニヤッと笑みを浮かべ見つめられ、僕が洗うと宣言した。
キリウスは椅子に座り背中を向けると、筋肉隆々の背中に、ネフェリアは目を見開く。
目の前で見る迫力がすごくて、つい固まってしまった。
「チッ!体質か…。」
ヴィヴァリアンが悔しそうに舌打ちをする。
一つ一つの筋肉が主張し姿を表している背中は彫刻のようだった。
僕はあまりの凄さに恥ずかしいと言う感覚より、理想的身体、男なら憧れる筋肉に見入ってしまった。
背中が終わり、前に取り掛かっても同じように、主張する筋肉の厚さ。
つい見過ぎて、キリウスが僕に贈る視線に気付かなくて、ただただ必死に洗いながら見入っていると、
「ネフェリア、筋肉の見惚れているせいで視姦されているぞ?」
不機嫌なヴィヴァリアンの声に気付き、キリウスを見ると、キリウスは猛獣のような瞳で僕の身体を見ていた。
僕の視線に気付き、キリウスは視線を合わせると、ニヤッといやらしい笑いを浮かべる。
僕はあまりの色気に背後に倒れてしまい、僕の全てがキリウスの前に曝け出してしまった。
キリウスはヒューと、口笛を吹いて、その一点を見つめる。
慌てて、僕は両手で隠すと、意地悪な顔でキリウスは笑った。
「ご馳走さん。」
バシャー!!
カウディリアンとヴィヴァリアンが一気にキリウスにお湯をかける。
「ゴボッガハッ!やめ!!」
何度も連続でかけて、さすがのキリウスも溺れている。
「貴様!ネフェリアの可愛いピンクを特等席で!」
「ネフェリアの可愛い蕾を正面で見やがって!」
ふ、2人も見た!?
「もう!!みんな、先に出てって下さい!!早く出ないと、暫く兄様と寝ますよ!!」
僕は羞恥に赤く染めたまま、3人を睨むと、慌てて、浴室から出て行った。
もう!!!本当に!変態め!!
せっかく自分の気持ちと見つめ合ったが、暫く言ってやらん!!
ぷりぷりとネフェリアは自分の身体を洗い出した。
「ヴィヴァリアン様…キリウス様…カウディリアン様…。」
ネフェリアは顔を真っ赤にして3人を見る。
3人の顔も真っ赤で熱いし視線で見つめられる。
「大丈夫だ…ネフェリア。何もしない。」
ヴィヴァリアンはそっと手を差し出した。
「父上が…一緒に風呂に入ったと言うから…ついな。」
キリウスがムッと唇を突き出す。
「さ、早く汗を流そう。」
カウディリアンも恥ずかしそうに笑う。
僕はドキドキしながらヴィヴァリアンの手を取ると、ゆっくりと引き寄せられた。
ヴィヴァリアン様の素肌に触れているところが熱く感じた。
「ネフェリア、私が洗ってあげよう。」
ヴィヴァリアンの発言にネフェリアは慌てた。
「いや!私が洗います!!第一皇子様にそのような事させられません!!」
「そうか?じゃあ頼む。」
ニンマリと笑い、椅子に腰掛けた。
あれ?はめられた?
僕は泡を作り、ヴィヴァリアンの広い背中に布を当てた。
ドキドキするせいか、震えながらゆっくりと洗う。
キリウスは僕の頭にキスをしながら、椅子に腰掛けてこちらを見ている。
カウディリアンも壁に寄りかかりジッと見下ろしているようだ。
見られている事と、ヴィヴァリアンに触れている事で心臓が凄い音を奏でている。
「クスッ。いつまで背中だ?前も頼む。」
ヴィヴァリアンはくるっと方向を変えてネフェリアと向き合った。
ネフェリアはビクッと身体を震えさせて、またゆっくりとヴィヴァリアンに触れる。
熱い胸板、長い手足、割れた腹筋。
どれも目が離せなくなるほど美しく感じた。
しかし、ヴィヴァリアンの吐息が徐々に荒くなるのを感じると共に、視線に入らないようにしている部分が反応しているのがわかり、ネフェリアは羞恥に身体中が赤くなる。
「お、終わりました!!」
ネフェリアは側から離れようとすると腕を掴まれた。
「まだ、洗っていないとこがあるが?」
意地悪な笑みで覗き込まれ、パクパクと口を動かすと、クスッとヴィヴァリアンは手を離した。
「冗談だ。ありがとうネフェリア。」
キリウスが少し荒々しくヴィヴァリアンにお湯を掛けた。
「ブッ!!キサマ!!」
「冗談が過ぎます。あ、まだ泡が!」
ザバァ!
「ゴボッ!覚えとけよ!」
「ネフェリア、俺も洗って?」
次にカウディリアンが座る。
カウディリアンはヴィヴァリアンより少しばかり筋肉量は少ないが同世代の中ならアリウスと揃ってダントツだ。
同じようにゆっくりと背中を洗い、前に移る。ニコニコと笑みを向けて、キラキラの金の瞳に見つめられ、恥ずかしさにもじもじと身体を動かしてしまう。
「お、終わりました!!」
やっとの思い出洗きり、顔を上げると、頭にキスをされた。
「ありがとうネフェリア。」
ザバァ!!
今度はヴィヴァリアンがカウディリアンの頭の上からお湯をかける。
「ゴボッ!あ、兄上!!ブヘ!」
しかも2連ちゃんだ。
「じゃあ、次は俺だな?俺が洗うのと、ネフェリアが洗うのどっちがいい?」
ニヤッと笑みを浮かべ見つめられ、僕が洗うと宣言した。
キリウスは椅子に座り背中を向けると、筋肉隆々の背中に、ネフェリアは目を見開く。
目の前で見る迫力がすごくて、つい固まってしまった。
「チッ!体質か…。」
ヴィヴァリアンが悔しそうに舌打ちをする。
一つ一つの筋肉が主張し姿を表している背中は彫刻のようだった。
僕はあまりの凄さに恥ずかしいと言う感覚より、理想的身体、男なら憧れる筋肉に見入ってしまった。
背中が終わり、前に取り掛かっても同じように、主張する筋肉の厚さ。
つい見過ぎて、キリウスが僕に贈る視線に気付かなくて、ただただ必死に洗いながら見入っていると、
「ネフェリア、筋肉の見惚れているせいで視姦されているぞ?」
不機嫌なヴィヴァリアンの声に気付き、キリウスを見ると、キリウスは猛獣のような瞳で僕の身体を見ていた。
僕の視線に気付き、キリウスは視線を合わせると、ニヤッといやらしい笑いを浮かべる。
僕はあまりの色気に背後に倒れてしまい、僕の全てがキリウスの前に曝け出してしまった。
キリウスはヒューと、口笛を吹いて、その一点を見つめる。
慌てて、僕は両手で隠すと、意地悪な顔でキリウスは笑った。
「ご馳走さん。」
バシャー!!
カウディリアンとヴィヴァリアンが一気にキリウスにお湯をかける。
「ゴボッガハッ!やめ!!」
何度も連続でかけて、さすがのキリウスも溺れている。
「貴様!ネフェリアの可愛いピンクを特等席で!」
「ネフェリアの可愛い蕾を正面で見やがって!」
ふ、2人も見た!?
「もう!!みんな、先に出てって下さい!!早く出ないと、暫く兄様と寝ますよ!!」
僕は羞恥に赤く染めたまま、3人を睨むと、慌てて、浴室から出て行った。
もう!!!本当に!変態め!!
せっかく自分の気持ちと見つめ合ったが、暫く言ってやらん!!
ぷりぷりとネフェリアは自分の身体を洗い出した。
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