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B介

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ネフェリア、学園編

近衛と王国騎士2

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「キリウス様…」

なぜ、青筋立ててらっしゃいますか!?


「おお!さすが、妖精様。騎士団と近衛隊を魅了しましたか。」

楽しそうに笑うカリウスも登場し、ネフェリアの顔は引き攣る。

「カリウス様、狡いではないですか妖精の独り占めとは、騎士団で囲っていると噂ですよ。」

ブルームはカリウスに近付くと挑戦的な眼差しを向けた。

ニヤニヤ笑うカリウスはブルームの眼差しなど気にせず、視線はあわあわするネフェリアに向けていた。

「まあ、囲ってるっちゃあ、囲ってるな。あいつが俺を求めるからな。」


「か、カリウス様!変な言い方しないで下さい!」

慌てるネフェリアはサイクスの腕の中から降りてカリウスに駆け寄ると、頭をぐしゃりと撫でられた。

「変?お前が、俺にお願いしてきたんだろ?」

何が変だ?と聞かれると…変ではない…。

うむむむ…と考えていると、カリウスはアッ!とわざとらしく声を出して、身体を屈めてネフェリアに耳打ちする。

「エロい事考えたのか?」

ボソッと呟く声が、キリウスより低く、セクシーに聞こえ、ゾワゾワした。

「カリウス様!!」


僕が怒ると、降参のポーズを取るが、全くもって降参していない。

「ネフェリア様、一度私達とも稽古などなさいませんか?」

ブルームに誘われて、近衛の訓練も見てみたいという欲望が湧く。

僕が答えようと、口を開いた瞬間、カリウスに手で制された。

「コイツは俺の弟子だ。まだ癖が付きやすいから、稽古はもう少し待ってくれ。」

先程とは違い、口元は笑っているが、圧を感じる瞳に、ブルームも、これ以上何も言わなかった。

弟子と言われて、嬉しくなり、カリウスをキラキラとした瞳で見つめるネフェリア。

すると、背後から頭を掴まれて、無理矢理後ろに向けられる。

「イタタタッ!頭、首、痛い!」

誰だよ!?と振り向くと、おっかな~い顔のキリウス様。


「やはり、お前は父上なのか?父上より、若く、顔も俺の方がいいはずだが?」

「いや!あの!」

ギリギリとキリウスの握力によって、頭に指がめり込む。

「イタタタ!!」


「おい、あんまり虐めんなよ。これだからガキは余裕無くてこまるわ。…なあ、ネフェリア?大人の魅力が1番だよな?」

カリウス様、煽らないで!!

イタタタッ!!


「それは、聞き捨てならないな。カリウス。」

頭の痛さに、救世主が来たと思ったけど、違いましたー!!

今の流れで1番来て欲しく無い皇子様方です。


「ネフェリアが、私よりもカリウスを選ぶとは思えないが?どうだネフェリア。」


キラキラといつも以上に輝くヴィヴァリアンの御尊顔に白と金のコントラストの詰襟衣装がカッコいい。

そして、垂れ目がで甘いマスクのカウディリアンと、瞳の大きいつり目勝ちのナヴィルリアンも揃い、贅沢キラキラ状態。


「ネフェリアは誰がかっこいいと思うのだ?」



自分がなりたい理想はカリウスやキリウスだけど、ここでそれを言うのもまずいし、求められている答えじゃないと思うし…。


あわあわしていた時に映った姿に、ネフェリアは叫ぶ。

「父様と兄様です!!」

ネフェリアの周りがガヤガヤしたのを心配して近づいたバロンとエスティリオをネフェリアは瞳に捉えたのだ。


天の助けとばかりに指を差す。


「世界一かっこいいののは父様と兄様です!!」


ズバッと言い切った言葉に、バロンは歓喜に震えて、涙を浮かべた。

「ネフェリア!私も世界一お前を愛しいと思うぞ!」

ギュッと抱きしめるバロンの力にちょっと苦しいと思いながらも、何とか乗り切れた事に安堵するネフェリア。


「ネフェリア…そんなに私の事が好きとは、可愛い弟だ。」

エスティリオのキラキラ輝くばかりの笑顔を向けられ、やはりかっこいい兄様!と、うっとりとし合う兄弟に、メラメラと闘志を燃やす婚約者候補。


先程の戦争という重たい話はどこえやら。


兄弟愛、親子愛、嫉妬の入り乱れた晩餐会となった。

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