本当は貴方に興味なかったので断罪は謹んでお断り致します。

B介

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ネフェリア、学園編

候補者の会談

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ネフェリアはヒリヒリする胸元を気にしながらも、生徒会室に入る。

「おはよう、ネフェリア。」

ヴィヴァリアン様は既にいて、朝のご挨拶をすると、ヴィヴァリアン様の眉がピクリと動く。

「…すごい、ご機嫌じゃないか、キリウス。」


そう、昨日のことのせいか、今日の朝も、ぷっくり腫れた乳首を見て、嬉しそうにニマニマし出したキリウス。

登校してもなかなかニマニマが抜けないのだ。

「別に。」

ニマニマしながら、席につくキリウスに、ヴィヴァリアンの機嫌は悪くなる。

キリウスが機嫌がいい原因は閨だと、分かるからだろう。

ネフェリアは居た堪れない。

ヴィヴァリアンが機嫌がいい時はキリウスが不機嫌になるのだ。


ピリピリし出した空気の中、エスティリオの登場に抱きついた。

「兄様ーーー!…イタッ」

ヤバイ、腫れた乳首が擦れた。


「どうした?ネフェリア?」

兄様が心配するが、兄様にもこれは言えない!


「大丈夫です。」


僕はお茶を入れに動くと、何故か、キリウスが付いてきた。

小さなキッチンでお湯を沸かしていると、背後からネフェリアを囲う様に腕をつく。


「痛いなら…また、舐めてあげようか?」


ぞくりとする色気ある声を耳元で囁かれた。


流石の僕も怒り、キリウスの足を思いっきり踏んだ。


「いてー!!!」


キリウス様のバカー。


赤い顔でお茶を入れるネフェリアを見て、ヴィヴァリアンはキリウスを睨む。視線に気づいたキリウスは戯けたように、肩をすくめた。

そこへ、ちょうどカウディリアンが現れた事で、ヴィヴァリアンはエスティリオを呼ぶ。

「少し候補者同士で話したい。ネフェリアを連れて出てくれないか?」

エスティリオはコクリと頷き、ネフェリアを呼び、外へと出て行った。



「「「…………。」」」



少し、ピリピリする中、ヴィヴァリアンは口を開いた。

「一旦お互い確認しないか。」

「確認とは?」


しれっと、とぼけるキリウスに、カウディリアンも気付く。

「確かに今どういう状態か、新参者として知りたいですね。」


「なるほどね…畏まりました。」

キリウスは不敵に笑う。


「兄上達はネフェリアに無理は強いて無いのですよね?」


チラッとカウディリアンはヴィヴァリアン達を見る。


「もちろんだ。あのような事があったのに、無理はさせん。閨の目的は恐怖をなくす事だ。」

「同じく。」

カウディリアンは胸を撫で下ろした。


「キリウス…お前はどこまで触れている?」

「ヴィヴァリアン様こそ。」

「「…………。」」


「あー!もー!探り合いは辞めてください!!兄上から言って下さい。」


カウディリアンに急かされ仕方なしに口を開いた。


「身体に触れる事とキスをした。」

「同じく。」

「同じくって、お前、今日のネフェリアの様子おかしかっただろう!?何をした!!」

「いやいや、先日のネフェリアの唇を腫らした人に言われたくありません。」


バチバチと睨み合いをする2人。

「ちょっ!!詳しく説明してください!!!」

バンッとテーブルを叩くと、お互い舌打ちをする。


「私は、ネフェリアの生肌に手を触れた。全身な。それと、キスを何時間もしてしまい、唇を腫らした。そこまでだ。」

「変態…。」

キリウスが呟いた一言はしっかりとヴィヴァリアンに届いていた。

「貴様!!私に向かって何と言った!?」

「兄上!ちょっと待って下さい!!キリウスも言え!」

青筋立てるヴィヴァリアンを止めながら、キリウスに命令すると仕方なくとばかりに、溜息を吐く。


「同じようなもんです。昨日はつい、たっぷり胸を弄らせてもらい、腫れてしまったくらいですかね。」

「お前も変態じゃないか!!」

ヴィヴァリアンの怒声が飛ぶ。

「今、も、って言いましたね?ご自身が変態と認めましたかw」

ケッケッケと、いやらしく笑うキリウスに、ワナワナと怒りに震えるヴィヴァリアン。



「ということは、私もそこまで進んでいいんですね?楽しみだ。」


ニンマリ笑うカウディリアンに、ポカンと固まるヴィヴァリアンとキリウス。


「いやいや待て!私がここまで進むのに、どれだけかかったと思うんだ!お前は手を繋ぐだけにしろ!!」

「そうです!俺達がどんな思いで、耐えて、ネフェリアが感じるようにしてきたか!!一からにして下さい!」


慌てる2人をよそに、本日の閨が楽しみでならないカウディリアン。

「今の話で、唇と胸は感じやすくなってるんですね……。」


「おい!カウディリアン!?弟よ!!聞いているか?ダメだぞ!!」


「カウディリアン様!!人が育ててきたものを横取りは無しですよ!!」



ここに思わぬ刺客がいた事に気付いた瞬間だった。


「カウディリアン!!!聞いているか?」







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