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ネフェリア、学園編
カウディリアン
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フィフィルの陰謀でまた噂が広がりつつある中、カウディリアンが王宮から帰ってきた。
「失礼致します。」
生徒会の扉を開くカウディリアンに、ヴィヴァリアンは驚きの表情で出迎えた。
「カウディリアン。帰ったか。」
「兄上、ただいま戻りました。勝手な行動をお許しください。」
ヴィヴァリアンはカウディリアンの姿をジッと見つめた。
なんだろう…少し見ない内に雰囲気が変わったな。
たった数日のことだったが、以前より大人びた様な、清々しい様な姿をしていた。
「王宮にはどんな用で帰ったんだ?」
十中八九ネフェリアの事だろうとヴィヴァリアンは思っていた。
直接父上に申し立てでもしたか…。
ヴィヴァリアンは眉をよせ、肘をつきながら、カウディリアンの発言を待った。
すると、カウディリアンは筒から一枚の紙を取り出し、ヴィヴァリアンに渡した。
ヴィヴァリアンはその紙を受け取ると、信じられないとばかりに、立ち上がり、カウディリアンを唖然と見つめた。
「お前……王位継承権を放棄したのか…。」
その場にいたエスティリオ、サリファン、アリウス、ナヴィルリアンも立ち上がり、カウディリアンを見た。
「はい。これで第二皇子の派閥は消える事になりました。」
ニッと不敵に笑うカウディリアンに、ヴィヴァリアンは膝から崩れるように、ストンと椅子に座った。
「お前…どう言うことか…わかっているのか?」
ヴィヴァリアンは顔を掌で覆いながら、弱々しい声で尋ねた。
「はい。わかっております。それに、兄上ほど優秀な方はおりません。確実に兄上が王となるでしょう。それに、兄上にもし何かあっても、ナウディリアンがおります。私が皇子である事は変わりません。2人のサポートに徹する事に決めました。」
「兄上…。」
ナヴィルリアンがつぶやく様に名前を呼ぶと、カウディリアンは振り向いて、歯を見せてニカッと、笑顔を向けた。
いつもの優しい笑顔とは違い、年相応の笑顔…いや、清々しいまでの爽やかさだった。
「それと、これで父上にも認められた。ネフェリアの婚約者候補だ。エスティリオ、良いな。」
「カウディリアン様、まさかその為に?」
エスティリオは我が弟の魔性の魅力を少し恐ろしく感じた。
カウディリアンは王族でありながら、継承権を放棄した。多分公爵の称号は得ただろうが、それよりネフェリアを選んだのだ。
まだネフェリアに選ばれた訳ではないのに、そこまでカウディリアンは覚悟をしたのだ。
一同は何も言えず、ただただ黙ってカウディリアンの覚悟を認めるしかなかった。
「辛気臭い顔はやめてくれ。兄上のように優秀に、弟の様に強く!私には難しい。なんだか、今スッキリしたんだ。本当の自分になれた気がする。」
「カウディリアン。わかった。私のサポートを頼む。」
ヴィヴァリアンはフッと口元を笑わすと、カウディリアンは笑顔で頷いた。
「ただ、ネフェリアが気にするかもしれない。まだ言わないでくれ。ちゃんと私として見て欲しいからな。」
わかったと頷く皆に満足した。
「ところでネフェリアは?」
「休学期間中の課題を提出しにキリウスと出ている。…ちょうどここから歩いているのが見えるぞ?」
中庭の通路を歩くキリウスとネフェリアを目にすると、反対方向からピンクの髪が見えた。
*****
「あっ!ネフェリア様!また会いましたね!キリウス様も相変わらずかっこいいです。」
「フィフィル…。」
キリウスはイラつい様にネフェリアの前に立つ。
「そこをどけ。私達は急いでいる。」
フィフィルは目をニンマリと細めてネフェリアを見た…
「なんでいつもキリウス様がお側にいるんですか?やはり襲われた事が原因ですか?」
フィフィルは確実に僕を貶める気だ。
「まだクラスにも行けてないようですし…そうですよね…汚されなどしたら、僕だってショックで1人では歩けません。自分が汚れた気がして…。」
怒るな!怒るな!こんな奴、怒るほどの価値も無い。ネフェリア、ただ、真顔でフィフィルを見つめた。
キリウスはフィフィルを殺さんばかりの視線を向ける。
そして、発しようと、口を開いた瞬間。
目の前にカウディリアンが現れた。
「ネフェリア!!」
いつもより明るく笑うカウディリアンにネフェリアは目を見開きながら、カウディリアンが抱きつくのを受け止めた。
「カウディリアン様!!」
フィフィルの表情が変わる。頬を染めて恋した男の顔に。
「カウディリアン様、戻られたのですね。」
キリウスは先程の殺気を抑えてカウディリアンと向き合う。
カウディリアンはキリウスに意味ありげな視線を送り、キリウスは頷き、数歩下がった。
そして、ネフェリアに小さく囁く。
(俺に合わせて…)
ネフェリアは小さく頷いた。
「フィフィル・カトローザ、久しぶりだね。何話してたの?」
カウディリアンはフィフィルに笑顔を向けると、頬をより染めて、上目遣いでもじもじと身体をくねらせた。
「えっと…その…。」
「なんか、汚れたって聞こえたけど、もしかして…ネフェリア、あの話、しちゃったの?」
えっ!?どう合わせればいいの?
僕は一応頷く。
「あの話?」
フィフィルは戸惑うようにカウディリアンを見つめた。
「恥ずかしいなネフェリア…まだ、許してくれないのかい?…僕が君の婚約者候補になったから、我慢できなくて、汚しちゃったこと…。」
大きく、そしてうっとりと艶のある声で囁いた。
「「「!!?」」」
周りの生徒達はもちろん、ネフェリア、キリウス、フィフィルは固まった。
「えっ!?カウディリアン様!?」
僕はあわあわしながら顔を赤くするが、カウディリアン様は僕しか見えていないと言うように、頬に触れて、蕩けた顔で続ける。
「だけど、ネフェリアがあまりに綺麗すぎて…私はネフェリアの純潔を奪えなかった。…初めては大事にしたいと可愛い事を言う。私が汚したとして、陶器のように美しい肌だった……。純潔は私にくれよ?ネフェリア♡」
だだだだだ…誰ですか貴方は!?
か、カウディリアン様が、そんな事を人前で!!
ネフェリアは顔を真っ赤にして、急に上昇した血液にクラクラした。
そんなネフェリアを抱き込み、カウディリアンはフィフィルを見た。
「だから、あまり嘘の噂を流さないでくれ。フィフィル・カトローザ。どこかの男爵のように、身体を使い貴族に取り入る、ピンク頭とは違うんだ。ネフェリアは汚れてなどいない。触れるのも躊躇うほど美しい…んだ。」
ギラリッとカウディリアンに睨まれ、羞恥と悔しさに唇を噛む。
周りの視線もネフェリアからフィフィルへと注がれた。
ヘロヘロのネフェリアを支えて、キリウスとカウディリアンはまた歩き出した。
「カウディリアン様!!こ、婚約候補って!!!」
フィフィルは去る、カウディリアンの背中に向けて、叫んだ。
「ああ。私も兄上、キリウスと同じだ。これからは気軽に話しかけるなよ。」
チラッと視線を向けて、直ぐに前を向き歩き出した。
「カウディリアン様…お見事…と言いたいですが、妬けますね。貴方がネフェリアと過ごした夜を皆想像するでしょう。」
嫉妬に燃える眼差しでカウディリアンを見るキリウスに、カウディリアンは苦笑する。
「事実だと、この上なく嬉しいんだがね。…負けないよ。キリウス。」
ニッと笑うカウディリアンに、キリウスは溜息をつく。
「変わりましたね…。今までの貴方なら、失礼ですが敵とは思えませんでした。…だが、今の貴方は厄介だ。」
「本当に失礼だな。」
ムスッとするカウディリアンに、キリウスは笑う。
それどころじゃない人、一名。
ひゃー~!!婚約者候補!?
もう、いっぱいいっぱいです!!
「失礼致します。」
生徒会の扉を開くカウディリアンに、ヴィヴァリアンは驚きの表情で出迎えた。
「カウディリアン。帰ったか。」
「兄上、ただいま戻りました。勝手な行動をお許しください。」
ヴィヴァリアンはカウディリアンの姿をジッと見つめた。
なんだろう…少し見ない内に雰囲気が変わったな。
たった数日のことだったが、以前より大人びた様な、清々しい様な姿をしていた。
「王宮にはどんな用で帰ったんだ?」
十中八九ネフェリアの事だろうとヴィヴァリアンは思っていた。
直接父上に申し立てでもしたか…。
ヴィヴァリアンは眉をよせ、肘をつきながら、カウディリアンの発言を待った。
すると、カウディリアンは筒から一枚の紙を取り出し、ヴィヴァリアンに渡した。
ヴィヴァリアンはその紙を受け取ると、信じられないとばかりに、立ち上がり、カウディリアンを唖然と見つめた。
「お前……王位継承権を放棄したのか…。」
その場にいたエスティリオ、サリファン、アリウス、ナヴィルリアンも立ち上がり、カウディリアンを見た。
「はい。これで第二皇子の派閥は消える事になりました。」
ニッと不敵に笑うカウディリアンに、ヴィヴァリアンは膝から崩れるように、ストンと椅子に座った。
「お前…どう言うことか…わかっているのか?」
ヴィヴァリアンは顔を掌で覆いながら、弱々しい声で尋ねた。
「はい。わかっております。それに、兄上ほど優秀な方はおりません。確実に兄上が王となるでしょう。それに、兄上にもし何かあっても、ナウディリアンがおります。私が皇子である事は変わりません。2人のサポートに徹する事に決めました。」
「兄上…。」
ナヴィルリアンがつぶやく様に名前を呼ぶと、カウディリアンは振り向いて、歯を見せてニカッと、笑顔を向けた。
いつもの優しい笑顔とは違い、年相応の笑顔…いや、清々しいまでの爽やかさだった。
「それと、これで父上にも認められた。ネフェリアの婚約者候補だ。エスティリオ、良いな。」
「カウディリアン様、まさかその為に?」
エスティリオは我が弟の魔性の魅力を少し恐ろしく感じた。
カウディリアンは王族でありながら、継承権を放棄した。多分公爵の称号は得ただろうが、それよりネフェリアを選んだのだ。
まだネフェリアに選ばれた訳ではないのに、そこまでカウディリアンは覚悟をしたのだ。
一同は何も言えず、ただただ黙ってカウディリアンの覚悟を認めるしかなかった。
「辛気臭い顔はやめてくれ。兄上のように優秀に、弟の様に強く!私には難しい。なんだか、今スッキリしたんだ。本当の自分になれた気がする。」
「カウディリアン。わかった。私のサポートを頼む。」
ヴィヴァリアンはフッと口元を笑わすと、カウディリアンは笑顔で頷いた。
「ただ、ネフェリアが気にするかもしれない。まだ言わないでくれ。ちゃんと私として見て欲しいからな。」
わかったと頷く皆に満足した。
「ところでネフェリアは?」
「休学期間中の課題を提出しにキリウスと出ている。…ちょうどここから歩いているのが見えるぞ?」
中庭の通路を歩くキリウスとネフェリアを目にすると、反対方向からピンクの髪が見えた。
*****
「あっ!ネフェリア様!また会いましたね!キリウス様も相変わらずかっこいいです。」
「フィフィル…。」
キリウスはイラつい様にネフェリアの前に立つ。
「そこをどけ。私達は急いでいる。」
フィフィルは目をニンマリと細めてネフェリアを見た…
「なんでいつもキリウス様がお側にいるんですか?やはり襲われた事が原因ですか?」
フィフィルは確実に僕を貶める気だ。
「まだクラスにも行けてないようですし…そうですよね…汚されなどしたら、僕だってショックで1人では歩けません。自分が汚れた気がして…。」
怒るな!怒るな!こんな奴、怒るほどの価値も無い。ネフェリア、ただ、真顔でフィフィルを見つめた。
キリウスはフィフィルを殺さんばかりの視線を向ける。
そして、発しようと、口を開いた瞬間。
目の前にカウディリアンが現れた。
「ネフェリア!!」
いつもより明るく笑うカウディリアンにネフェリアは目を見開きながら、カウディリアンが抱きつくのを受け止めた。
「カウディリアン様!!」
フィフィルの表情が変わる。頬を染めて恋した男の顔に。
「カウディリアン様、戻られたのですね。」
キリウスは先程の殺気を抑えてカウディリアンと向き合う。
カウディリアンはキリウスに意味ありげな視線を送り、キリウスは頷き、数歩下がった。
そして、ネフェリアに小さく囁く。
(俺に合わせて…)
ネフェリアは小さく頷いた。
「フィフィル・カトローザ、久しぶりだね。何話してたの?」
カウディリアンはフィフィルに笑顔を向けると、頬をより染めて、上目遣いでもじもじと身体をくねらせた。
「えっと…その…。」
「なんか、汚れたって聞こえたけど、もしかして…ネフェリア、あの話、しちゃったの?」
えっ!?どう合わせればいいの?
僕は一応頷く。
「あの話?」
フィフィルは戸惑うようにカウディリアンを見つめた。
「恥ずかしいなネフェリア…まだ、許してくれないのかい?…僕が君の婚約者候補になったから、我慢できなくて、汚しちゃったこと…。」
大きく、そしてうっとりと艶のある声で囁いた。
「「「!!?」」」
周りの生徒達はもちろん、ネフェリア、キリウス、フィフィルは固まった。
「えっ!?カウディリアン様!?」
僕はあわあわしながら顔を赤くするが、カウディリアン様は僕しか見えていないと言うように、頬に触れて、蕩けた顔で続ける。
「だけど、ネフェリアがあまりに綺麗すぎて…私はネフェリアの純潔を奪えなかった。…初めては大事にしたいと可愛い事を言う。私が汚したとして、陶器のように美しい肌だった……。純潔は私にくれよ?ネフェリア♡」
だだだだだ…誰ですか貴方は!?
か、カウディリアン様が、そんな事を人前で!!
ネフェリアは顔を真っ赤にして、急に上昇した血液にクラクラした。
そんなネフェリアを抱き込み、カウディリアンはフィフィルを見た。
「だから、あまり嘘の噂を流さないでくれ。フィフィル・カトローザ。どこかの男爵のように、身体を使い貴族に取り入る、ピンク頭とは違うんだ。ネフェリアは汚れてなどいない。触れるのも躊躇うほど美しい…んだ。」
ギラリッとカウディリアンに睨まれ、羞恥と悔しさに唇を噛む。
周りの視線もネフェリアからフィフィルへと注がれた。
ヘロヘロのネフェリアを支えて、キリウスとカウディリアンはまた歩き出した。
「カウディリアン様!!こ、婚約候補って!!!」
フィフィルは去る、カウディリアンの背中に向けて、叫んだ。
「ああ。私も兄上、キリウスと同じだ。これからは気軽に話しかけるなよ。」
チラッと視線を向けて、直ぐに前を向き歩き出した。
「カウディリアン様…お見事…と言いたいですが、妬けますね。貴方がネフェリアと過ごした夜を皆想像するでしょう。」
嫉妬に燃える眼差しでカウディリアンを見るキリウスに、カウディリアンは苦笑する。
「事実だと、この上なく嬉しいんだがね。…負けないよ。キリウス。」
ニッと笑うカウディリアンに、キリウスは溜息をつく。
「変わりましたね…。今までの貴方なら、失礼ですが敵とは思えませんでした。…だが、今の貴方は厄介だ。」
「本当に失礼だな。」
ムスッとするカウディリアンに、キリウスは笑う。
それどころじゃない人、一名。
ひゃー~!!婚約者候補!?
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