本当は貴方に興味なかったので断罪は謹んでお断り致します。

B介

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ネフェリア、学園編

オモワク…

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「おい…これは、どういう事だ…?」

夕暮れ時の薄暗い室内に響き渡る声は不機嫌さを露わにしていた。

その声の余りの低さに、ビクッと身体を震わすもう一つの影。

「俺は、あそこまでするとは聞いていなかったが?…それに、婚約者候補となればそう簡単に手は出せん…。どうしてくれよう…。」

口調は怒鳴るわけでもなく、淡々としているが、この空間だけ重力が違うのでは?と思わせるほどの威圧感で、彼の怒りが伝わる。


「私も知りませんでしたわ!!あの子が勝手に…!皇子様方と、離す作戦だと言うから…!!」

「…フンッ…どうだか。…離す作戦?より近くなったではないか。まだ婚約者としての発表がないのが、救いだが…。だが、以前より、お前の願望を叶えるのは難しくなったと思え?…俺のもな。」

忌々しそうに眉を寄せて睨みつけると、相手の顔は悔しそうに歪み、ワナワナと震えている。

「~!!あの妄想馬鹿は使えないなら処分するわ!!あいつのせいで、ヴィヴァリアン様と婚約者候補に…!!」

ギリギリと歯軋りする顔が、あまりに醜く、見ている男を不快にさせた。


「……いや、あいつはまだ使える…だが、今後失敗は許さない。お前も含めてな?同志だが、俺は使えない奴は嫌いだ。それを覚えておけ。」


そう言うと、男は先程より陽が沈み、暗さを増した中、消えていった。

残された者は、扇子を床に叩きつけ…ぐりぐりと壊れる程踏みつけた。


「ネフェリア・プロント!!」

婚約者候補ですって!?ふざけるな!!

あいつもあいつですわ!!

ネフェリアの純血を汚せば、皇子様方も興味は無くし、本来の運命に目覚めると!それに、ネフェリアも閉じこもり、離れていくと言うから、あの方に黙って協力したのに!!

暴行も未遂!しかも噂から守る為に、婚約者候補となってしまったわ!!


少し見目がいいからって…所詮汚らわしい男の考えね!!

必ずこの私が……!!!





******



何で!?何でだよ!!


何でネフェリアが婚約者候補に!!

トビーも!フレディーも!失敗しやがって!!


僕の名前も言ったかもしれない…。


でも、まだ大丈夫…証拠は残していない…!!


それに、カウディリアン様はまだ婚約者がいない!

ルートとして大丈夫だろう…。




絶対!!絶対、許さないよ?ネフェリア・プロント!!


ただ、次は慎重にならなくては…。


自分にとっても不利になる。


……このまま、学園からいなくなればいいのに…。

忌々しい…ネフェリア・プロント…。

必ず断罪ルートに送ってやる!!


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