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ネフェリア、学園編
キヅキ
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朝を起きると、既に起きていたキリウスに優しく微笑みを向けられ、おはようと挨拶をされた。
やはり隙が無いキリウス。
この間のは本当に寝たふりだったようだ。
朝食を食べ、少し話してからキリウスは学園へと戻った。
ライオンは寝室に持っていくなと言われたが、ヴィヴァリアンが許すかはわからないので苦笑して、早く行くように背中を押す。
メイドが窓を開けて換気してくれる。
今日は風があるようで、とても気持ちいい。
すると、執事が僕宛の手紙やら書類を抱えて現れた。
僕は受け取ると、ちょうど風に吹かれて書類が飛んでしまった。
メイドと執事と僕で慌てて拾うが、たまたま僕の手に執事の手が当たってしまった。
執事は謝ろうとしてくれたんだろうが、僕は他人の感触に、トビーとフレディーの指先の感触を思い出し、光景がフラッシュバックし、その場で震えながら固まってしまった。
慌てた執事は、主人から軽くだが何があっあか聞いていたので、メイドに指示を出して、自分は離れた。
メイドはネフェリアを支えて、ベッドに連れて行く。
ネフェリアはベッドに潜り込むと黒豹に縋りついた。
その様子を見たメイドは、ソファにあるライオンも、ベッドにと運びネフェリアの近くに置いた。
ネフェリアは小さくありがとうと呟くとライオンも自分の腕の中に閉じ込めた。
なんて、僕は弱いんだ!!
僕は必死に落ち着こうと、深く息をしながら、ぬいぐるみを抱きしめる。
何度も深呼吸を繰り返して、震えが止まり次第、執事を呼んで謝った。
執事にも頭を下げられたが、弱い僕が悪いと思うから、余計申し訳なく感じた。
ネフェリアはベッドの中で、黒豹とライオンに囲まれながら、触れた指先を見つめた。
最近、夢を見てもさほど恐怖を感じなくなったし、ヴィヴァリアンやキリウスに触れられても怖さや嫌悪感なんて一切感じなかった。
だから、こんな指先一つであんなにも震えるとは自分でも思わなかった。
襲われる事など、前世の経験も合わせると何度もあるのに、何故こんなにまも弱くなるのか、死ぬあの経験に勝るものは無いと思っていた。
家庭教師や、馬小屋の奴にだって同じような恐怖を感じたはず、だが、ここまで後を引く事はなかった。
まだ子供だったからだろうか?
元、自分の信者だから傷ついた?
あの時、いつも感じていた恐怖と別の感情が確かにあった。
馬小屋の奴に殺されかけた時よりも別の何かが。
ネフェリアは溜息を吐きつつ、こちらを向いている黒豹とライオンの鼻をつつく。
「ありがとうございます。君はのお陰で震えが止まったよ。」
絵の具で塗ったスカイブルーの瞳と金の瞳を見つめ、頬を緩める。
2人の手は暖かくて、指先から優しさを感じる。
腕に包まれると心地よくて、守られているようで安心する。
早く…会えないかな…
ネフェリアは2体のぬいぐるみを抱きしめ、チュッとキスをした。
優しい触れるキスや少し激しいキス、そして、トロンと気持ちよくなるキス…彼らのキスに、いつもネフェリアは何も考えられなくされる。
恥ずかしいが心地よくて…
そんな事を思い出すと、ネフェリアは自然と唇に触れた。何故か寂しさを感じ、もどかしさにゾクッと何かが震えた。
キスしたい…
ふと、呟いた一言に、ハッと身体を起こした。
「えっ!?…僕…今、何を考えていた…?」
先程まで、恐怖や弱い自分に悩んでいたはず…なぜ、今2人のキスを…そして、したいだと?
僕は顔を掌で覆って俯いた。
もしかして、僕は受け入れている?
最初は…怖くて遠ざけようとした人達…だけど、徐々に一緒にいても苦にならず…自分では断罪のことでいっぱいいっぱいで、恋愛対象は女性と言っているくせに、ヴィヴァリアン、キリウスだけじゃ無い…皆の気持ちを受け入れていた…。
側にいたから…?
言い訳して気付かないふりをしていたのか?
前世であんな目にあったのに、そして、前世で側にいてくれたフレディーやトビーに嫌悪して、皆の事を思い出していた。
皆と向き合うって決めたけど、それすら前に受け入れていた事実に、顔が徐々に熱を持つ。
「ああ!!僕はなんて馬鹿なんだ!!マジで鈍感だし、知識無いし!!」
以前、カリウスにあそこを大人にしてもらって喜び、その件について芳子さんに聞いた時ほど恥ずかしく思う。
あの時から進歩ない!!
何故こんなにも、鈍感なのだ。
特別に思っているが、好きか分からないと言っている時点で好意だ。
多分好きなのだろう…。
だけど、誰を?までは1人ずつ思い出しても分からない。
今浮かぶのは…側にずっと寄り添ってくれているヴィヴァリアンとキリウス…。
大人と思っていた、2人の子供っぽいところを思い出すだけで、胸がきゅんとする。
だけど、同じドキドキは、アリウスやサリファン、カウディリアンに告白された時もあった…。
知らぬ間に僕…好きって気持ち知ってたの?
ってか、こう言うのなんて言うんだっけ?芳子さんに教わったんだよね…。
えっと…ビッチ?
僕…ビッチなのかな…。
ネフェリアは不安に蹲る。
金髪ふわふわの女の子から、自分より身体のでかい美形の男達に趣向が変わってしまったのか……
膝を抱えて蹲ったまま、ゴロゴロベッドを転がる。
そして、ふと気付いた。
フレディーに初めてを奪われたそうになった時、好きな人じゃなかったから嫌だった事に…。
今までは気持ち悪さに嫌だった。
だけど好きな人との初めてを想像し、彼らを思い浮かべた。
それは逆を言えば、彼らじゃ無いから嫌だった??
「…………。」
だ、ダメ!この件は、まだ考えちゃダメな気がする。
キチンと誰を好きなのか、ちゃんと答えを出すまではダメだ!
本当に、ビッチになる!!
一旦落ち着こうと、ネフェリアは深呼吸を繰り返す。
しかし、どうしてこうなったのだろうか…。
前世ではヴィヴァリアンはイザベラと、キリウスは攻略対象者だったがルートは成立していなく、誰か他と婚約をしていた。カウディリアン達は分からない。僕との断罪の後、フィフィルと結ばれたのかな…。
僕の知らない後の話…今僕の婚約者候補であるヴィヴァリアンやキリウスが他の人と…想像しただけで、ズキンと胸が痛む。
まずい、自分の気持ちを理解したとたんこんなに苦しいとは。
ヴィヴァリアンが言ったことや、昨日キリウスに忠告された意味がやっとわかった。
確かに、こんな苦しいこと、簡単にされちゃうと、自分に気がないと思うし、傷付くよね。
これからは気をつけようと思いながらも、自分にこれからがあるのだろうか?と少し落ち込む。
断罪はされないだろうか?
ヴィヴァリアン様達のくっつくべき相手は、本当は僕じゃ無い。
いつか、離れてしまうのでは?
まだ見えない未来が苦しいものだとは覚悟していた。
だが、好きと理解して、より苦痛を感じるとは思わなかった。
僕が行動を変えたせいで、本当の赤い糸を傷つけたのなら、僕は…。
本当にごめんなさい。
僕の未来は苦しくてもいい。
神様、プロント家を…皇子様方を…キリウス、アリウス、サリファンを幸せにしてください。
僕は今、幸せだから…それだけでいい。
皆、まだ弱い僕を許して…。
ちゃんと答えを出すから…。
今はただ、側にいて。
早く抱きしめてほしい。
ヴィヴァリアン様…キリウス様…抱きしめて下さい。
僕は黒豹とライオンを抱きしめて、瞳を閉じた。
やはり隙が無いキリウス。
この間のは本当に寝たふりだったようだ。
朝食を食べ、少し話してからキリウスは学園へと戻った。
ライオンは寝室に持っていくなと言われたが、ヴィヴァリアンが許すかはわからないので苦笑して、早く行くように背中を押す。
メイドが窓を開けて換気してくれる。
今日は風があるようで、とても気持ちいい。
すると、執事が僕宛の手紙やら書類を抱えて現れた。
僕は受け取ると、ちょうど風に吹かれて書類が飛んでしまった。
メイドと執事と僕で慌てて拾うが、たまたま僕の手に執事の手が当たってしまった。
執事は謝ろうとしてくれたんだろうが、僕は他人の感触に、トビーとフレディーの指先の感触を思い出し、光景がフラッシュバックし、その場で震えながら固まってしまった。
慌てた執事は、主人から軽くだが何があっあか聞いていたので、メイドに指示を出して、自分は離れた。
メイドはネフェリアを支えて、ベッドに連れて行く。
ネフェリアはベッドに潜り込むと黒豹に縋りついた。
その様子を見たメイドは、ソファにあるライオンも、ベッドにと運びネフェリアの近くに置いた。
ネフェリアは小さくありがとうと呟くとライオンも自分の腕の中に閉じ込めた。
なんて、僕は弱いんだ!!
僕は必死に落ち着こうと、深く息をしながら、ぬいぐるみを抱きしめる。
何度も深呼吸を繰り返して、震えが止まり次第、執事を呼んで謝った。
執事にも頭を下げられたが、弱い僕が悪いと思うから、余計申し訳なく感じた。
ネフェリアはベッドの中で、黒豹とライオンに囲まれながら、触れた指先を見つめた。
最近、夢を見てもさほど恐怖を感じなくなったし、ヴィヴァリアンやキリウスに触れられても怖さや嫌悪感なんて一切感じなかった。
だから、こんな指先一つであんなにも震えるとは自分でも思わなかった。
襲われる事など、前世の経験も合わせると何度もあるのに、何故こんなにまも弱くなるのか、死ぬあの経験に勝るものは無いと思っていた。
家庭教師や、馬小屋の奴にだって同じような恐怖を感じたはず、だが、ここまで後を引く事はなかった。
まだ子供だったからだろうか?
元、自分の信者だから傷ついた?
あの時、いつも感じていた恐怖と別の感情が確かにあった。
馬小屋の奴に殺されかけた時よりも別の何かが。
ネフェリアは溜息を吐きつつ、こちらを向いている黒豹とライオンの鼻をつつく。
「ありがとうございます。君はのお陰で震えが止まったよ。」
絵の具で塗ったスカイブルーの瞳と金の瞳を見つめ、頬を緩める。
2人の手は暖かくて、指先から優しさを感じる。
腕に包まれると心地よくて、守られているようで安心する。
早く…会えないかな…
ネフェリアは2体のぬいぐるみを抱きしめ、チュッとキスをした。
優しい触れるキスや少し激しいキス、そして、トロンと気持ちよくなるキス…彼らのキスに、いつもネフェリアは何も考えられなくされる。
恥ずかしいが心地よくて…
そんな事を思い出すと、ネフェリアは自然と唇に触れた。何故か寂しさを感じ、もどかしさにゾクッと何かが震えた。
キスしたい…
ふと、呟いた一言に、ハッと身体を起こした。
「えっ!?…僕…今、何を考えていた…?」
先程まで、恐怖や弱い自分に悩んでいたはず…なぜ、今2人のキスを…そして、したいだと?
僕は顔を掌で覆って俯いた。
もしかして、僕は受け入れている?
最初は…怖くて遠ざけようとした人達…だけど、徐々に一緒にいても苦にならず…自分では断罪のことでいっぱいいっぱいで、恋愛対象は女性と言っているくせに、ヴィヴァリアン、キリウスだけじゃ無い…皆の気持ちを受け入れていた…。
側にいたから…?
言い訳して気付かないふりをしていたのか?
前世であんな目にあったのに、そして、前世で側にいてくれたフレディーやトビーに嫌悪して、皆の事を思い出していた。
皆と向き合うって決めたけど、それすら前に受け入れていた事実に、顔が徐々に熱を持つ。
「ああ!!僕はなんて馬鹿なんだ!!マジで鈍感だし、知識無いし!!」
以前、カリウスにあそこを大人にしてもらって喜び、その件について芳子さんに聞いた時ほど恥ずかしく思う。
あの時から進歩ない!!
何故こんなにも、鈍感なのだ。
特別に思っているが、好きか分からないと言っている時点で好意だ。
多分好きなのだろう…。
だけど、誰を?までは1人ずつ思い出しても分からない。
今浮かぶのは…側にずっと寄り添ってくれているヴィヴァリアンとキリウス…。
大人と思っていた、2人の子供っぽいところを思い出すだけで、胸がきゅんとする。
だけど、同じドキドキは、アリウスやサリファン、カウディリアンに告白された時もあった…。
知らぬ間に僕…好きって気持ち知ってたの?
ってか、こう言うのなんて言うんだっけ?芳子さんに教わったんだよね…。
えっと…ビッチ?
僕…ビッチなのかな…。
ネフェリアは不安に蹲る。
金髪ふわふわの女の子から、自分より身体のでかい美形の男達に趣向が変わってしまったのか……
膝を抱えて蹲ったまま、ゴロゴロベッドを転がる。
そして、ふと気付いた。
フレディーに初めてを奪われたそうになった時、好きな人じゃなかったから嫌だった事に…。
今までは気持ち悪さに嫌だった。
だけど好きな人との初めてを想像し、彼らを思い浮かべた。
それは逆を言えば、彼らじゃ無いから嫌だった??
「…………。」
だ、ダメ!この件は、まだ考えちゃダメな気がする。
キチンと誰を好きなのか、ちゃんと答えを出すまではダメだ!
本当に、ビッチになる!!
一旦落ち着こうと、ネフェリアは深呼吸を繰り返す。
しかし、どうしてこうなったのだろうか…。
前世ではヴィヴァリアンはイザベラと、キリウスは攻略対象者だったがルートは成立していなく、誰か他と婚約をしていた。カウディリアン達は分からない。僕との断罪の後、フィフィルと結ばれたのかな…。
僕の知らない後の話…今僕の婚約者候補であるヴィヴァリアンやキリウスが他の人と…想像しただけで、ズキンと胸が痛む。
まずい、自分の気持ちを理解したとたんこんなに苦しいとは。
ヴィヴァリアンが言ったことや、昨日キリウスに忠告された意味がやっとわかった。
確かに、こんな苦しいこと、簡単にされちゃうと、自分に気がないと思うし、傷付くよね。
これからは気をつけようと思いながらも、自分にこれからがあるのだろうか?と少し落ち込む。
断罪はされないだろうか?
ヴィヴァリアン様達のくっつくべき相手は、本当は僕じゃ無い。
いつか、離れてしまうのでは?
まだ見えない未来が苦しいものだとは覚悟していた。
だが、好きと理解して、より苦痛を感じるとは思わなかった。
僕が行動を変えたせいで、本当の赤い糸を傷つけたのなら、僕は…。
本当にごめんなさい。
僕の未来は苦しくてもいい。
神様、プロント家を…皇子様方を…キリウス、アリウス、サリファンを幸せにしてください。
僕は今、幸せだから…それだけでいい。
皆、まだ弱い僕を許して…。
ちゃんと答えを出すから…。
今はただ、側にいて。
早く抱きしめてほしい。
ヴィヴァリアン様…キリウス様…抱きしめて下さい。
僕は黒豹とライオンを抱きしめて、瞳を閉じた。
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