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ネフェリア、学園編
シークレット
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さて、本日はドキドキのシークレットキャラが学園に来る予定。
今ナヴィルリアン皇子と兄様が門まで迎えに行っている。
手紙で芳子さん、が大層興奮しているのが伝わったのでより緊張する。
僕はストロベリーティーとハーブティーの準備をして待つ。
トントンとノックの音。
僕はビクッと驚き跳ねてしまった。それを見てヴィヴァリアンとカウディリアンが笑う。
そこへ、ナヴィルリアン、兄様と現れたのは黒髪褐色の青年だった。この国では珍しい、艶やかな黒髪は肩まであり、少し癖があるようだ。そして、より濃い色の褐色に鮮やかなペリドットのような黄緑色の瞳がよく似合う。エキゾチックな魅力のイケメン。
そして僕は彼と目が合った瞬間、以前何処かで会った気がしたのだ。
あのペリドットの瞳を僕は覚えていた。
何故なのか?
「ミナサン、コンニチハ。アピア国のダーウィング・セン・アピアデス。」
ダーウィングは笑顔で挨拶してくれた。少し吊り目気味な目は笑うと目尻が下がるようで印象が違う。
「私はハフィストン国の第一皇子、ヴィヴァリアン・レイ・ハフィストンです。この学園の生徒会長をしています。何か困る事がありましたら、なんでもご相談下さい。」
ヴィヴァリアンが手を差し出すとダーウィングもその手を握る。
ダーウィングは僕の2歳上で、ヴィヴァリアンの1歳下らしい。
ダーウィングの肌は色が濃い為、この学園の制服が良く似合う。
カウディリアンが挨拶しているのを紅茶を注ぎながら聞き、ソファに座ったのを確認して、運んだ。
すると、ジッとまたペリドットの瞳が僕を見る。
「君ハ?」
え?僕?
まだ先輩に当たるキリウス達が挨拶してないのに、いいのかな?
「僕はネフェリア・プロントです。プロント公爵の次男です。生徒会庶務をさせて頂いています。」
「ネフェリア…プロント?エスティリオノオトウト?」
僕は頷いた。
「ネフェリア…。」
小さく呟きながらペリドットの瞳が煌めいた。
その少しの変化をヴィヴァリアン達は見逃さなかった。
ダーウィングが手を差し出そうとしたのを阻止するかのように、キリウスが自己紹介を始める。
「ダーウィング様、私はキリウス・アゼルド。生徒会の会計を務めています。ヴィヴァリアン様の側近としても今後共よろしくお願いします。」
ダーウィングはチラッとネフェリアを見た後、キリウスの方へ手を差し出した。
ネフェリアは挨拶を済ませた事で、サリファンと他のメンバー達の仕事分を補う為、書類の整理を始める。
本日、ヴィヴァリアン様達はダーウィングの学園案内と寮の説明などを行うので、ネフェリア達2年組は生徒会の仕事を担当するのだ。
現在生徒会メンバーは、会長のヴィヴァリアン、副会長のエスティリオ、会計のキリウス、書記は以前他の先輩であったが時期会長候補のカウディリアンと交代した。書記補佐がアリウス、庶務が僕とサリファンだ。
皆知り合いだから働きやすい環境でもある。
「では2年諸君後は頼むよ。」
ヴィヴァリアン達はダーウィングを連れて生徒会室を後にした。
「なんか、隣国なのに雰囲気が全然ちがうな。」
アリウスも緊張していたのか、大きく息を吐いた。
「ねー。なんかミステリアスな雰囲気もあったね。」
僕はダーウィングの姿をどう芳子さんに伝えるか悩んでいた。
「何?ネフェリア、ダーウィングに興味あるのか?」
ナヴィルリアンがムッとした表情で書類整理をするネフェリアの顔を覗き込む。
「ん?そうですね。興味はあるかな?」
僕はどこであの煌めくペリドットを見たんだろう?
シークレットキャラっていうのも気になるな!確かに通常の攻略対象とは違う感じ。
そんな事を考えいると、書類が手元から奪われた。
そして、腕を掴まれ、ソファに座らされる。
「ああいう男がいいのか!?」
ネフェリアを逃さないとばかりに、囲い込むように腕をソファの背もたれにつき、被さるナヴィルリアン。
「え?え?」
突然のナヴィルリアンの行動に動揺するネフェリア。
ナヴィルリアンは真剣な面持ちでネフェリアを見つめる。
間近でナヴィルリアンの黄金の瞳で見つめられ、ネフェリアは息を飲む。
「ナヴィルリアン様。ネフェリアがビックリしていますよ。落ち着いて下さい。」
アリウスが空気を変えようと、ナヴィルリアンに話しかけるが、ナヴィルリアンはネフェリアから視線を逸らさない。
「ナヴィルリアン様、ぼ、僕が興味があると言ったのは、多分ナヴィルリアン様が思っている意味とは違います。」
「では、どういう意味だ。」
更に近づく顔に、ネフェリアは動揺しつつ、ソファの背もたれにより後頭部を押しつけ、少しでも距離を取ろうとする。
「隣国の雰囲気にです!後、何故かダーウィング様の瞳の色に覚えがあったので…!!」
ネフェリアの言葉に、ナヴィルリアンは背もたれから手を離し、ネフェリアを解放した。
そして、少し考えるような動作をした。
「なるほど、安心した。だがあの瞳は私にはダーウィング以外で覚えがない。どこで見たのだ?」
「僕も思い出せません。」
通常のナヴィルリアンに戻り、安心して息を吐く。
もしかして、前回かな?
そんなことを思いながら、ナヴィルリアンの前ではダーウィングの話はしないようにすると心に決めた。
今ナヴィルリアン皇子と兄様が門まで迎えに行っている。
手紙で芳子さん、が大層興奮しているのが伝わったのでより緊張する。
僕はストロベリーティーとハーブティーの準備をして待つ。
トントンとノックの音。
僕はビクッと驚き跳ねてしまった。それを見てヴィヴァリアンとカウディリアンが笑う。
そこへ、ナヴィルリアン、兄様と現れたのは黒髪褐色の青年だった。この国では珍しい、艶やかな黒髪は肩まであり、少し癖があるようだ。そして、より濃い色の褐色に鮮やかなペリドットのような黄緑色の瞳がよく似合う。エキゾチックな魅力のイケメン。
そして僕は彼と目が合った瞬間、以前何処かで会った気がしたのだ。
あのペリドットの瞳を僕は覚えていた。
何故なのか?
「ミナサン、コンニチハ。アピア国のダーウィング・セン・アピアデス。」
ダーウィングは笑顔で挨拶してくれた。少し吊り目気味な目は笑うと目尻が下がるようで印象が違う。
「私はハフィストン国の第一皇子、ヴィヴァリアン・レイ・ハフィストンです。この学園の生徒会長をしています。何か困る事がありましたら、なんでもご相談下さい。」
ヴィヴァリアンが手を差し出すとダーウィングもその手を握る。
ダーウィングは僕の2歳上で、ヴィヴァリアンの1歳下らしい。
ダーウィングの肌は色が濃い為、この学園の制服が良く似合う。
カウディリアンが挨拶しているのを紅茶を注ぎながら聞き、ソファに座ったのを確認して、運んだ。
すると、ジッとまたペリドットの瞳が僕を見る。
「君ハ?」
え?僕?
まだ先輩に当たるキリウス達が挨拶してないのに、いいのかな?
「僕はネフェリア・プロントです。プロント公爵の次男です。生徒会庶務をさせて頂いています。」
「ネフェリア…プロント?エスティリオノオトウト?」
僕は頷いた。
「ネフェリア…。」
小さく呟きながらペリドットの瞳が煌めいた。
その少しの変化をヴィヴァリアン達は見逃さなかった。
ダーウィングが手を差し出そうとしたのを阻止するかのように、キリウスが自己紹介を始める。
「ダーウィング様、私はキリウス・アゼルド。生徒会の会計を務めています。ヴィヴァリアン様の側近としても今後共よろしくお願いします。」
ダーウィングはチラッとネフェリアを見た後、キリウスの方へ手を差し出した。
ネフェリアは挨拶を済ませた事で、サリファンと他のメンバー達の仕事分を補う為、書類の整理を始める。
本日、ヴィヴァリアン様達はダーウィングの学園案内と寮の説明などを行うので、ネフェリア達2年組は生徒会の仕事を担当するのだ。
現在生徒会メンバーは、会長のヴィヴァリアン、副会長のエスティリオ、会計のキリウス、書記は以前他の先輩であったが時期会長候補のカウディリアンと交代した。書記補佐がアリウス、庶務が僕とサリファンだ。
皆知り合いだから働きやすい環境でもある。
「では2年諸君後は頼むよ。」
ヴィヴァリアン達はダーウィングを連れて生徒会室を後にした。
「なんか、隣国なのに雰囲気が全然ちがうな。」
アリウスも緊張していたのか、大きく息を吐いた。
「ねー。なんかミステリアスな雰囲気もあったね。」
僕はダーウィングの姿をどう芳子さんに伝えるか悩んでいた。
「何?ネフェリア、ダーウィングに興味あるのか?」
ナヴィルリアンがムッとした表情で書類整理をするネフェリアの顔を覗き込む。
「ん?そうですね。興味はあるかな?」
僕はどこであの煌めくペリドットを見たんだろう?
シークレットキャラっていうのも気になるな!確かに通常の攻略対象とは違う感じ。
そんな事を考えいると、書類が手元から奪われた。
そして、腕を掴まれ、ソファに座らされる。
「ああいう男がいいのか!?」
ネフェリアを逃さないとばかりに、囲い込むように腕をソファの背もたれにつき、被さるナヴィルリアン。
「え?え?」
突然のナヴィルリアンの行動に動揺するネフェリア。
ナヴィルリアンは真剣な面持ちでネフェリアを見つめる。
間近でナヴィルリアンの黄金の瞳で見つめられ、ネフェリアは息を飲む。
「ナヴィルリアン様。ネフェリアがビックリしていますよ。落ち着いて下さい。」
アリウスが空気を変えようと、ナヴィルリアンに話しかけるが、ナヴィルリアンはネフェリアから視線を逸らさない。
「ナヴィルリアン様、ぼ、僕が興味があると言ったのは、多分ナヴィルリアン様が思っている意味とは違います。」
「では、どういう意味だ。」
更に近づく顔に、ネフェリアは動揺しつつ、ソファの背もたれにより後頭部を押しつけ、少しでも距離を取ろうとする。
「隣国の雰囲気にです!後、何故かダーウィング様の瞳の色に覚えがあったので…!!」
ネフェリアの言葉に、ナヴィルリアンは背もたれから手を離し、ネフェリアを解放した。
そして、少し考えるような動作をした。
「なるほど、安心した。だがあの瞳は私にはダーウィング以外で覚えがない。どこで見たのだ?」
「僕も思い出せません。」
通常のナヴィルリアンに戻り、安心して息を吐く。
もしかして、前回かな?
そんなことを思いながら、ナヴィルリアンの前ではダーウィングの話はしないようにすると心に決めた。
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