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ネフェリア、学園編
虫除け
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ヴィヴァリアン様の僕の腰を掴む腕が非常に強く、引きずられるかのように連れて行かれた。
場所は最上階…多分、ヴィヴァリアン様の部屋かな。
流石王族というか、一生徒だとしても、部屋は比べものにならないくらい広い。
そして、あるものに気付き、汗がだらだらと流れる。
「えっ…あの、コレ、僕?」
部屋に飾られている肖像画は、明らかにネフェリア7歳と、多分10歳頃のだ。
「ああ。寝室にもあるぞ?」
いや、あるぞ?って……
顔を青くしながら眺めていると、キリウスが耳打ちしてきた。
「エスティリオの部屋なんてもっとあるぞ?それを見たヴィヴァリアンが自分もと、用意したんだょ。ちなみに、俺も持ってるぜ?」
うう、耳元でのハスキーボイスはやめて欲しい…。
「ネフェリア、こっちだ。」
ヴィヴァリアンはネフェリアを隣に座らせると、腕を腰に回して引き寄せる。
それをエスティリとキリウスはピキッと青筋立てつつ、反対側に腰を掛ける。
「…今は同級生として接しますね…。ヴィヴァリアン…弟に触れるな。」
エスティリオは決して王族に向けてはいけない顔をしている。
「そうだ、俺らは協定結んだだろ?弟達に負けないように。」
フンッと鼻息を荒くして言うキリウスに、ヴィヴァリアンも冷たい視線を送る。
「3歳差がこれほど苦しいとは思わなかった。久しぶりなんだ少しぐらい良いだろう。…それに、今はプライベートとなる、第一皇子として扱え。」
「あー!!汚え…です。」
「どちらにせよ、ネフェリアをお離しください。」
ピリピリする2人を無視し、優しい笑顔をネフェリアに向けるヴィヴァリアン。
「ホラ、美味しい菓子だよ。ストロベリーティーも用意した。」
テーブルにあるお菓子を差し出され、俺はあわあわとしつつ、お礼を言った。
するとため息をつきながらエスティリオはポットに入ったストロベリーティーをネフェリアへと出す。
「に、兄様!申し訳ございません!ありがとうございます!」
俺が慌てるのを面白そうに見ながら頭を撫でてくれた。
「…話は戻すがヤード家とはあまり近づくな。ネフェリア。」
エスティリオが入れたストロベリーティーをヴィヴァリアンは飲みながら、ネフェリアに話す。
「えっ、でも、とてもいい子です。」
ネフェリアは悲しそうに眉を下げ、ヴィヴァリアンを見る。
すると3人は視線を合わせて、何やら目で会話している。
「…ネフェリア、ヤード家の令嬢と私、エスティリオ、カウディリアンは婚約の話が出たが断ったんだよ。」
話にくそうに、ヴィヴァリアンは切り出した。
「…存じております。」
僕の答えに、一瞬目を見開いた。
「…知っているなら…。」
…なぜ?
と、続くのかな。多分、ヴィヴァリアン様達は自分達が断った令嬢の弟が僕に近づて来ているのが心配で、マリックもイザベラって人が性格がキツいと言っていたから、あまり関わらない方が良いと判断なんだろう。
「でも、マリックと僕は、実際婚約とは関係ありませんし、イザベラって方がどんな方かとマリックが教えて下さいました。だから、マリックがわざと僕に近寄って来たとは思えません。」
僕は初めて出来そうな攻略対象以外の友達を大事にしたいし、本当の事だもん。
キッパリと伝えた。
すると、ヴィヴァリアンの口角がピクピクと微かに痙攣している。
和かないつも僕に見せてくれる顔だが、何か……怖い。
「……私の婚約がネフェリアと関係ないと?」
優しいヴィヴァリアンの声に、ネフェリアはコクンと頷いた。
「はい、僕とマリックは当事者ではないので!」
「………。」
微笑んだまま固まるヴィヴァリアン。
「ぶはっ!!」
突然キリウスが吹き出して笑い始めた。
「クックッ!そうだな!関係ないよな!アハハハ!」
腹を抱えて笑うキリウスに釣られて、エスティリオもフルフルと肩を震えさせていた。
「マリック、マリック、マリックと…そんなに奴がいいか?」
先程より大分声が低くなり、腰に回された手が痛いほど脇腹に食い込む。
ヒィィ!何か、怒ってらっしゃる…。
「いえっ、いいと言うわけではなく、婚約とは関係ないと説明したかっただけです!マリックはそんな人じゃないと思って…。」
何か分からないが、これ以上ヴィヴァリアン様の地雷に触れないようにしないとまずい!!
「私達とは友人になるのさえ、躊躇ったよな?何故彼奴はすぐに受け入れる?お前のこの美貌に吸い寄せられたのでは?」
反対の手でネフェリアの顎をクイッと掴み、自分の方へ向ける。
綺麗な金の瞳のドアップにネフェリアは顔を赤らめる。
えー!!だって攻略対象者じゃないから!断罪にいなかったから!って言えないよね…。
ハッ!確かに、あんなに男の人怖いから婚約ヤダーって言って、友達もうーんって悩んで、それでヴィヴァリアン達の婚約話は関係ないとか……僕冷たいかも!!
なんて説明すれば、この場を……
「…ヴィヴァリアン様達は僕にとってとても大きい存在だと感じておりまして、僕なんかが……と、昔は思っておりました。今も尊敬しています。マリックはヴィヴァリアン様達とは違う、気軽な存在で友人だと思ったまでです。」
しどろもどろ説明するネフェリアに、キリウスも立ち上がり、ヴィヴァリアンとネフェリアの背後に周り、背もたれに手を突き、ヴィヴァリアンと逆側からネフェリアを覗き込む。
「俺達とマリックが違うか、マリックは気軽な友人としか思ってないんだな?」
キリウスに聞かれ、ヴィヴァリアンに顎を持たれたまま頷いた。
「……では、俺達への想いは?俺達の存在は?」
ヴィヴァリアンは金の瞳を細め、鼻が触れるか触れない程度まで近づいてきた。
ヒィィ!何、この色気!!あんまり近づかないで!
「ヴィヴァリアン様やキリウス様達は!!先程話したみたいに、そ、尊敬する方々です!」
あわあわしながら話すと、逆側から耳元で色気のあるハスキーボイスが…
「尊敬だけか?それだけじゃ、あまりマリックとの差を感じないな…。」
もう!何?この声!!ゾクゾクする!!
「耳元!やめて下さい~!皆様とのが、長く一緒にいたので、僕にとって大事ですよ!!」
僕の運命握っている人達だからね!!
「……2人とも、そろそろネフェリアをいじめるのは辞めて下さい。」
エスティリオが紅茶を飲みながら、2人を睨みつけた。
すると、顎を離してくれたヴィヴァリアン様は、ギュッと僕を抱きしめた。
「すまない。あまりにも名前を呼ぶから嫉妬した。」
嫉妬??
名前をたくさん呼んだから?
「じゃあヴィヴァリアン様の名前もたくさん呼びますね!」
これで問題解決!
と、にっこりと笑顔を向けるとヴィヴァリアン様はよりギュッと抱きついてきた。
「分かってんのか、分からないが…。ネフェリア!俺の名もだぞ?」
キリウスにも、微笑み頷いた。
「…やはり、用意しておいて良かったな。ネフェリア、こちらへ。」
兄様に呼ばれて、ちょこんと側に寄ると、長方形の小さな箱を渡された。
中を開けてみると…
プラチナの万年筆にエスティリオの瞳と同じ青い宝石が付いていた。
「入学祝いと、虫除けだ。」
虫除け??
「兄様!ありがとうございます!」
ぱあああっと花を飛ばすほどの笑顔を向けるネフェリアをエスティリオは愛おしいそうに抱き寄せる。
「ネフェリア、私達からもだ。」
キリウスからはスカイブルーのキリウスの瞳の色のタイピン。
「我が学園はある程度のアクセサリーなら許されるからな。手をを出してくれ。」
ヴィヴァリアンの目の前にネフェリアは手を差し出すと、カチャッとブレスレットがはめられた。
金のブレスレットに金の宝石…めちゃくちゃ高そう!!
「これを私達だと思って大切にしてくれ。」
微笑みを浮かべる3人に、ネフェリアは高そうな物達に一瞬怯んだが、自分の為に用意してくれた気持ちに頬を赤らめながら、笑顔を浮かべた。
「ありがとうございます!!大事に致します!」
喜ぶネフェリアの耳にキリウスが触れる。
「本当は…ここにピアスを付けたいんだが…まだ難しそうだな。」
ひゃ!くすぐったい!ってピアス?
反対側の耳に今度はヴィヴァリアンが触れた。
「ふふっ。可愛らしい耳だ。いつか必ず穴を開けてみせるよ。」
耳たぶを揉まれて、思い出した。
確か、前回僕、ピアスをしていた!いきなり医師に穴を開けられて…金色のピアスを…
意味もわからず付けられていたな。
耳を触れつつ、なんとなく思い出した。
そして、前回手にしていない、皆の優しい贈り物に、ネフェリアは失った物より多くの喜びを手にした瞬間だった。
場所は最上階…多分、ヴィヴァリアン様の部屋かな。
流石王族というか、一生徒だとしても、部屋は比べものにならないくらい広い。
そして、あるものに気付き、汗がだらだらと流れる。
「えっ…あの、コレ、僕?」
部屋に飾られている肖像画は、明らかにネフェリア7歳と、多分10歳頃のだ。
「ああ。寝室にもあるぞ?」
いや、あるぞ?って……
顔を青くしながら眺めていると、キリウスが耳打ちしてきた。
「エスティリオの部屋なんてもっとあるぞ?それを見たヴィヴァリアンが自分もと、用意したんだょ。ちなみに、俺も持ってるぜ?」
うう、耳元でのハスキーボイスはやめて欲しい…。
「ネフェリア、こっちだ。」
ヴィヴァリアンはネフェリアを隣に座らせると、腕を腰に回して引き寄せる。
それをエスティリとキリウスはピキッと青筋立てつつ、反対側に腰を掛ける。
「…今は同級生として接しますね…。ヴィヴァリアン…弟に触れるな。」
エスティリオは決して王族に向けてはいけない顔をしている。
「そうだ、俺らは協定結んだだろ?弟達に負けないように。」
フンッと鼻息を荒くして言うキリウスに、ヴィヴァリアンも冷たい視線を送る。
「3歳差がこれほど苦しいとは思わなかった。久しぶりなんだ少しぐらい良いだろう。…それに、今はプライベートとなる、第一皇子として扱え。」
「あー!!汚え…です。」
「どちらにせよ、ネフェリアをお離しください。」
ピリピリする2人を無視し、優しい笑顔をネフェリアに向けるヴィヴァリアン。
「ホラ、美味しい菓子だよ。ストロベリーティーも用意した。」
テーブルにあるお菓子を差し出され、俺はあわあわとしつつ、お礼を言った。
するとため息をつきながらエスティリオはポットに入ったストロベリーティーをネフェリアへと出す。
「に、兄様!申し訳ございません!ありがとうございます!」
俺が慌てるのを面白そうに見ながら頭を撫でてくれた。
「…話は戻すがヤード家とはあまり近づくな。ネフェリア。」
エスティリオが入れたストロベリーティーをヴィヴァリアンは飲みながら、ネフェリアに話す。
「えっ、でも、とてもいい子です。」
ネフェリアは悲しそうに眉を下げ、ヴィヴァリアンを見る。
すると3人は視線を合わせて、何やら目で会話している。
「…ネフェリア、ヤード家の令嬢と私、エスティリオ、カウディリアンは婚約の話が出たが断ったんだよ。」
話にくそうに、ヴィヴァリアンは切り出した。
「…存じております。」
僕の答えに、一瞬目を見開いた。
「…知っているなら…。」
…なぜ?
と、続くのかな。多分、ヴィヴァリアン様達は自分達が断った令嬢の弟が僕に近づて来ているのが心配で、マリックもイザベラって人が性格がキツいと言っていたから、あまり関わらない方が良いと判断なんだろう。
「でも、マリックと僕は、実際婚約とは関係ありませんし、イザベラって方がどんな方かとマリックが教えて下さいました。だから、マリックがわざと僕に近寄って来たとは思えません。」
僕は初めて出来そうな攻略対象以外の友達を大事にしたいし、本当の事だもん。
キッパリと伝えた。
すると、ヴィヴァリアンの口角がピクピクと微かに痙攣している。
和かないつも僕に見せてくれる顔だが、何か……怖い。
「……私の婚約がネフェリアと関係ないと?」
優しいヴィヴァリアンの声に、ネフェリアはコクンと頷いた。
「はい、僕とマリックは当事者ではないので!」
「………。」
微笑んだまま固まるヴィヴァリアン。
「ぶはっ!!」
突然キリウスが吹き出して笑い始めた。
「クックッ!そうだな!関係ないよな!アハハハ!」
腹を抱えて笑うキリウスに釣られて、エスティリオもフルフルと肩を震えさせていた。
「マリック、マリック、マリックと…そんなに奴がいいか?」
先程より大分声が低くなり、腰に回された手が痛いほど脇腹に食い込む。
ヒィィ!何か、怒ってらっしゃる…。
「いえっ、いいと言うわけではなく、婚約とは関係ないと説明したかっただけです!マリックはそんな人じゃないと思って…。」
何か分からないが、これ以上ヴィヴァリアン様の地雷に触れないようにしないとまずい!!
「私達とは友人になるのさえ、躊躇ったよな?何故彼奴はすぐに受け入れる?お前のこの美貌に吸い寄せられたのでは?」
反対の手でネフェリアの顎をクイッと掴み、自分の方へ向ける。
綺麗な金の瞳のドアップにネフェリアは顔を赤らめる。
えー!!だって攻略対象者じゃないから!断罪にいなかったから!って言えないよね…。
ハッ!確かに、あんなに男の人怖いから婚約ヤダーって言って、友達もうーんって悩んで、それでヴィヴァリアン達の婚約話は関係ないとか……僕冷たいかも!!
なんて説明すれば、この場を……
「…ヴィヴァリアン様達は僕にとってとても大きい存在だと感じておりまして、僕なんかが……と、昔は思っておりました。今も尊敬しています。マリックはヴィヴァリアン様達とは違う、気軽な存在で友人だと思ったまでです。」
しどろもどろ説明するネフェリアに、キリウスも立ち上がり、ヴィヴァリアンとネフェリアの背後に周り、背もたれに手を突き、ヴィヴァリアンと逆側からネフェリアを覗き込む。
「俺達とマリックが違うか、マリックは気軽な友人としか思ってないんだな?」
キリウスに聞かれ、ヴィヴァリアンに顎を持たれたまま頷いた。
「……では、俺達への想いは?俺達の存在は?」
ヴィヴァリアンは金の瞳を細め、鼻が触れるか触れない程度まで近づいてきた。
ヒィィ!何、この色気!!あんまり近づかないで!
「ヴィヴァリアン様やキリウス様達は!!先程話したみたいに、そ、尊敬する方々です!」
あわあわしながら話すと、逆側から耳元で色気のあるハスキーボイスが…
「尊敬だけか?それだけじゃ、あまりマリックとの差を感じないな…。」
もう!何?この声!!ゾクゾクする!!
「耳元!やめて下さい~!皆様とのが、長く一緒にいたので、僕にとって大事ですよ!!」
僕の運命握っている人達だからね!!
「……2人とも、そろそろネフェリアをいじめるのは辞めて下さい。」
エスティリオが紅茶を飲みながら、2人を睨みつけた。
すると、顎を離してくれたヴィヴァリアン様は、ギュッと僕を抱きしめた。
「すまない。あまりにも名前を呼ぶから嫉妬した。」
嫉妬??
名前をたくさん呼んだから?
「じゃあヴィヴァリアン様の名前もたくさん呼びますね!」
これで問題解決!
と、にっこりと笑顔を向けるとヴィヴァリアン様はよりギュッと抱きついてきた。
「分かってんのか、分からないが…。ネフェリア!俺の名もだぞ?」
キリウスにも、微笑み頷いた。
「…やはり、用意しておいて良かったな。ネフェリア、こちらへ。」
兄様に呼ばれて、ちょこんと側に寄ると、長方形の小さな箱を渡された。
中を開けてみると…
プラチナの万年筆にエスティリオの瞳と同じ青い宝石が付いていた。
「入学祝いと、虫除けだ。」
虫除け??
「兄様!ありがとうございます!」
ぱあああっと花を飛ばすほどの笑顔を向けるネフェリアをエスティリオは愛おしいそうに抱き寄せる。
「ネフェリア、私達からもだ。」
キリウスからはスカイブルーのキリウスの瞳の色のタイピン。
「我が学園はある程度のアクセサリーなら許されるからな。手をを出してくれ。」
ヴィヴァリアンの目の前にネフェリアは手を差し出すと、カチャッとブレスレットがはめられた。
金のブレスレットに金の宝石…めちゃくちゃ高そう!!
「これを私達だと思って大切にしてくれ。」
微笑みを浮かべる3人に、ネフェリアは高そうな物達に一瞬怯んだが、自分の為に用意してくれた気持ちに頬を赤らめながら、笑顔を浮かべた。
「ありがとうございます!!大事に致します!」
喜ぶネフェリアの耳にキリウスが触れる。
「本当は…ここにピアスを付けたいんだが…まだ難しそうだな。」
ひゃ!くすぐったい!ってピアス?
反対側の耳に今度はヴィヴァリアンが触れた。
「ふふっ。可愛らしい耳だ。いつか必ず穴を開けてみせるよ。」
耳たぶを揉まれて、思い出した。
確か、前回僕、ピアスをしていた!いきなり医師に穴を開けられて…金色のピアスを…
意味もわからず付けられていたな。
耳を触れつつ、なんとなく思い出した。
そして、前回手にしていない、皆の優しい贈り物に、ネフェリアは失った物より多くの喜びを手にした瞬間だった。
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