本当は貴方に興味なかったので断罪は謹んでお断り致します。

B介

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ネフェリア、学園編

真っ赤な鼻のネフェリアたん

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「ネフェリア…。大丈夫か?」

「ひゃい、大丈夫でふ。」

今、食堂で氷を貰い、ヴィー様に鼻を冷やして貰ってます。

「ネフェリアの顔を傷つけるとは…!」
何か圧を感じますよ兄様。

「ネフェリア、俺が食事持って来てやる。何食いたい??」

キリウスにメニュー表を見せられた。
ネフェリアは指を指してお願いすると、キリウスは早歩きで向かう。


「兄上…そろそろネフェリアを解放してくれませんか?」

カウディリアンは甲斐甲斐しくネフェリアを構うヴィヴァリアンに呆れた視線を送る。

「何故だ?」
冷たい眼で弟を見るヴィヴァリアンにカウディリアンも一瞬怯むが、コホンと咳払いして気を取り直す。

「第一皇子で生徒会長の貴方がネフェリアに尽くす姿、視線を集めていますし、噂の的になります。」

本音は自分がやるから、どけ!である。

「ネフェリアと噂が立つなら喜ばしい事だ気にしない。今後気をつけなくてはならないのはカウディリアンの方では?同じクラスでもあるし、ネフェリアと一緒にいすぎて、あるわけ無い婚約話が、第一皇子の私より先に出たらまずいだろう。」

本音は、俺が学園に通っている間に一緒に行動しやがったせいで、一部お前がネフェリアの婚約者みたいな噂を流しやがって!!

ピリピリする2人をよそに、鼻が冷たくて、顔を歪めているネフェリア。

するとそこへ、サリファンが戻る。

「サリファン、すまない。どうだ?」
アリウスがサリファンに耳打ちする。

「確か、情報ではB組のフィフィル・カトローザ。カトローザ男爵の養子で、元は平民です。」

サリファンは説明しながら、ネフェリアの鼻を覗き込み、少し眉を寄せた。

「壇上から見えたが、アレはワザとだろ?」

エスティリオがサリファンを見る。

「はい、私の位置からはカウディリアン様に向かって来ていたのがわかりましたので注意しておりました。カウディリアンの前にワザと転倒しようとした瞬間、人混みの中、誰かに突き飛ばされネフェリアに当たりました。突き飛ばした人物は確認できていません。」

「確かに、私も見えなかった。」

2人の会話に、俺は目を白黒する。

「え!あれ、ワザとだったの?」

芳子さんの話では、誰かとぶつかり転倒して皇子助けるだったけど…それがワザととは。

なんかヒロイン像が変わってきたぞ?

思い出す限りは明るく素直、思った事はすぐに言い過ぎて、不敬なことも多々だが、その天真爛漫と可愛い容姿に皆惚れたはず…。

ムムムム

考えていると鼻から氷が外された。

「まだ赤いが、氷の冷たさのせいかもしれないな。」

すると、ヴィヴァリアンはネフェリアの鼻にチュッとキスをする。

「ひゃ!!ヴィヴァリアン様!!」

慌てて鼻を隠すと、エスティリオはネフェリアを背に隠す。

「ヴィヴァリアン様…。」

エスティリオの低い苛立ちを含んだ声を平然と流し、氷を片付けるようサリファンに指示する。

「ネフェリア、ここは食堂の生徒会専用席だ。お前は目立つ。食事は毎回ここで取りなさい。」

ヴィヴァリアンの言葉に周りを見渡すと、食堂の一角で窓際、しかもガラス張りの部屋となっており食堂を見渡せる。

「ありがとうございます。」
僕は兄様の背中から顔を出してお礼を言う。

「ネフェリア!持ってきたぞ!」

キリウスが美味しそうなシチューなどを配膳してくれた。

「キリウス、私のは?」
ヴィヴァリアンは頬杖をついて、キリウスを睨む。

「ああ、ちゃんとウェイターにたのんだよ。もう少ししたらくるだろう。」

タイミングよく、皆の食事が運ばれてきた。

キリウス様……皇子様より先にはやめてほしいです……

「ところで、その男爵令息にはいかなる罰を??」

アリウスが聞くと、エスティリオは冷酷な顔となり、ナイフを握る手を止めた。

「私の弟に傷をつけたんだ…生半可なものじゃ許せない。」

「に、兄様!僕は大丈夫です!それに入学して、皇子様達を側で拝見してつい、お近づきになりたくて…って舞い上がることもあるでしょうし。今回は…」

そんな鼻痛めただけで…しかも相手はヒロインだよ!  

いきなりヒロインに何かあったら、この世界はどうなるの??

「ああ、なんて優しいネフェリア。だが、位の高い貴族を傷つけたのだ、罰は重要だよ?何がよい?」
ヴィヴァリアンは優しく笑い、ネフェリアを促す。

「罰って例えば何が?」

「鞭打ちとか?罰金とか?停学?」

ちょっと重いな…

「慈善活動ということで校内の何処かの清掃などは?僕達の学校も綺麗になるし。貴族として、掃除は罰になるのでは?」

にっこりと提案すると、甘い気がする…という雰囲気になるが、何とか押し切って、昼休みの時間を終えた。

次の時間は寮内の説明と自室を教えらた。

基本1人部屋だが、位の低く援助金が出せない貴族は2人部屋らしい。

朝食と夕食も用意してくれる。部屋で食べる場合は事前報告が必要とのこと。

僕の部屋はアリウスとサリファンに挟まれていて安心。

王族と他国からの留学生は最上階に専用ルームがあるそうで、ヴィヴァリアンとカウディリアンとは部屋が離れている。

兄様はどの部屋なのかな?

寮は三棟あり。王族&留学、S、とA、B、Cと女性専用。
女性は人数が少ない為に一棟のみ。

前回は皇子様方と違う寮だったが、今回は一緒。

こっちの方が高級感が溢れている。

今日はこれで何もないし、荷物も事前に全て片付けて貰ってあるし、ちょっと探検しようかな?

ワクワクと廊下に出ると、

「……天使様?」

天使?振り向くと………









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