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ネフェリア、学園編
プロント 家の妖精
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ふふ。僕は身長高かったのか。
カリウス達が言った通りだった!
皇子様達や周りが化け物級だっただけやん!!
僕は周りの1年生らしき者達を見て、嬉しさに笑う。
すると周りからどよめきが上がるが、ネフェリアは気づかない。
「ネフェリア、あまり笑うな。」
兄様は顔を覆いながら、僕の腰を抱き、校内へと進む。
「あっ!サイラス!トーマ!ありがとう!行ってきます!」
振り向き手を振ると2人は頭を下げた。
兄様に連れられ、クラスが張り出された掲示板を見る。
「ネフェリア、Sクラスだ。おめでとう。」
Sクラスは最も優秀な生徒のクラスらしい。
事前にテストが送られてきたのを答えた結果だ。題材についての作文のようなもので楽しかった。結果もよくて嬉しい。
前回の時は立川は勉強があまり出来ず、Bクラスだった。
やはり少しずつ未来は変わって来ている。
そして気になるのは、同じBクラスだった、このゲームの主人公、いやヒロイン?
確か、元平民で理由はわからないが男爵家に養子として入ったんだよな。
名前は、確か…。
あった!!フィフィル・カトローザ!
やはりBクラス。
この人とは関わらないようにしないと。
「カウディリアン皇子様とアリウス、サリファンとも、一緒のようだ。なら、変なことをする輩もいないと思うが、注意しろよ?もちろん皇子様達にもだ。」
「はい。兄様。」
ネフェリアは心配性な兄に笑いながら頷く。
後から来た皇子様達とSクラスに向かった。
「でも、アリウスがSクラスとは驚いた。」
サリファンはチラッと嬉しそうなアリウスを見る。
「めちゃくちゃ勉強したもん!ネフェリアと同じクラスになりたいからさ!」
「まぁ、護衛は多い方がいいだろう。」
フゥ…とため息をつくカウディリアン皇子なネフェリアも頷く。
「そうですね。学校じゃ護衛もつけれないので、微弱ですが、しっかり守りますよカウディ様。」
にっこり笑うネフェリアに、何を言っているんだとばかりに、眉を寄せるカウディリアン。
「私のことじゃない。お前のことだよ。ネフェリア。」
「えっ?僕?」
「そうそう、兄上から聞いたぜ?噂のプロント家の妖精が学園に入学すると、少し前からニュースだったらしい。」
アリウスはニヤッと笑いながらネフェリアを見る。
「少し前から気になってなんだけど、プロント家の妖精って何?」
ネフェリアが聞くと、知らなかったの?とばかりに皆驚く。
「プロント家に美しい息子が誕生したと噂が流れたが見たものはいなく、見たものは魅了されおかしくなると言われ始めた。しかも何年しても公の場に出ないし、一目みたいとバロン宰相宛に手紙が来るほどだったようだぜ?なんか綺麗過ぎて危険な目に幾度もあったから、プロント家の周りの塀が高くなったってのもあったな。だからプロント家の妖精って言われてんだよ。神秘的だが、見れない。見た者はおかしくなり消えるとさ。
それが、最近じゃあ、王都に現れたとか色々噂が出て、今じゃプロント家に一目見ようと集まり出して、捕まえて尋問するのが大変だってアーロンが言ってた。」
ギョッとするネフェリア。最近なんかバタバタしてると思っていたら、そんなことが!?
蒼ざめながらクラスに向かうと、ザワザワ視線が集まる。
カウディリアンはネフェリアを守るように先陣に立ちクラスへ入る。ネフェリアはカウディリアンに続き入り、背後はアリウスとサリファンが皆に鋭い視線を浴びさせる。
席は自由なようで、1番後ろに座ったカウディリアンに呼ばれて、隣に座り、前にアリウスとサリファンが座る。
そんな美形4人集はクラスの視線を集めた。
「第一皇子様と雰囲気が違うな。優しいそうな瞳だ。綺麗…。」
「アリウス様はキリウス様に似てるけど、アリウス様のが明るい感じ!あの褐色の肌がかっこいい!」
「あの方が色々発明している優秀なサリファン様?赤い目が宝石みたいだ。」
「ああ、美しい!!なんだアレは!!本当に人間か?あの方がプロント家の妖精…」
うーむ、なんか言われてる。コソコソされている。
落ち着かないなー。
ネフェリアはチラッと話し声がする方を見ると、こっちを見ていたクラスメイト達が固まる。
ネフェリアは気まずそうににっこり笑う。
変な噂を流されてもだからね。愛想良くしとかなきゃ!!
どこから虐めたって噂が出るかわからないからね!一応元悪役令息だから。
クラスメイト達はネフェリアの笑顔に顔を真っ赤にする。そしてすぐに蒼ざめて震え出した。
あれ?僕の笑顔って怖かった?
震え出したクラスメイト達に不安になる。
クラスメイトが蒼ざめた原因はネフェリアの隣のカウディリアンが、優しいはずの垂れ目から鋭い睨みを利かせ、前に座る2人も冷たく見てきたからだ。
3人の威圧に漏らしそうになるクラスメイト達だった。
悪役顔になってきたのかな?気をつけないと。
ネフェリアは隣を見ると、先程とは変わり、優しい笑顔のカウディリアン。
いいなカウディ様は垂れ目だから優しく見える。
ネフェリアは目尻を指で下げてカウディリアンを見た。
「カウディ様と一緒。」
下げた目尻でヘヘッと笑うネフェリアに、カウディリアンは机に突っ伏して拳で、机を叩きつつ悶えた。
ネフェリアはキョトンと悶えるカウディリアンを見た。
そんな面白かったかな。
※他の作品がうまく書けず、悩み遅れてしまいました!申し訳ございません。
カリウス達が言った通りだった!
皇子様達や周りが化け物級だっただけやん!!
僕は周りの1年生らしき者達を見て、嬉しさに笑う。
すると周りからどよめきが上がるが、ネフェリアは気づかない。
「ネフェリア、あまり笑うな。」
兄様は顔を覆いながら、僕の腰を抱き、校内へと進む。
「あっ!サイラス!トーマ!ありがとう!行ってきます!」
振り向き手を振ると2人は頭を下げた。
兄様に連れられ、クラスが張り出された掲示板を見る。
「ネフェリア、Sクラスだ。おめでとう。」
Sクラスは最も優秀な生徒のクラスらしい。
事前にテストが送られてきたのを答えた結果だ。題材についての作文のようなもので楽しかった。結果もよくて嬉しい。
前回の時は立川は勉強があまり出来ず、Bクラスだった。
やはり少しずつ未来は変わって来ている。
そして気になるのは、同じBクラスだった、このゲームの主人公、いやヒロイン?
確か、元平民で理由はわからないが男爵家に養子として入ったんだよな。
名前は、確か…。
あった!!フィフィル・カトローザ!
やはりBクラス。
この人とは関わらないようにしないと。
「カウディリアン皇子様とアリウス、サリファンとも、一緒のようだ。なら、変なことをする輩もいないと思うが、注意しろよ?もちろん皇子様達にもだ。」
「はい。兄様。」
ネフェリアは心配性な兄に笑いながら頷く。
後から来た皇子様達とSクラスに向かった。
「でも、アリウスがSクラスとは驚いた。」
サリファンはチラッと嬉しそうなアリウスを見る。
「めちゃくちゃ勉強したもん!ネフェリアと同じクラスになりたいからさ!」
「まぁ、護衛は多い方がいいだろう。」
フゥ…とため息をつくカウディリアン皇子なネフェリアも頷く。
「そうですね。学校じゃ護衛もつけれないので、微弱ですが、しっかり守りますよカウディ様。」
にっこり笑うネフェリアに、何を言っているんだとばかりに、眉を寄せるカウディリアン。
「私のことじゃない。お前のことだよ。ネフェリア。」
「えっ?僕?」
「そうそう、兄上から聞いたぜ?噂のプロント家の妖精が学園に入学すると、少し前からニュースだったらしい。」
アリウスはニヤッと笑いながらネフェリアを見る。
「少し前から気になってなんだけど、プロント家の妖精って何?」
ネフェリアが聞くと、知らなかったの?とばかりに皆驚く。
「プロント家に美しい息子が誕生したと噂が流れたが見たものはいなく、見たものは魅了されおかしくなると言われ始めた。しかも何年しても公の場に出ないし、一目みたいとバロン宰相宛に手紙が来るほどだったようだぜ?なんか綺麗過ぎて危険な目に幾度もあったから、プロント家の周りの塀が高くなったってのもあったな。だからプロント家の妖精って言われてんだよ。神秘的だが、見れない。見た者はおかしくなり消えるとさ。
それが、最近じゃあ、王都に現れたとか色々噂が出て、今じゃプロント家に一目見ようと集まり出して、捕まえて尋問するのが大変だってアーロンが言ってた。」
ギョッとするネフェリア。最近なんかバタバタしてると思っていたら、そんなことが!?
蒼ざめながらクラスに向かうと、ザワザワ視線が集まる。
カウディリアンはネフェリアを守るように先陣に立ちクラスへ入る。ネフェリアはカウディリアンに続き入り、背後はアリウスとサリファンが皆に鋭い視線を浴びさせる。
席は自由なようで、1番後ろに座ったカウディリアンに呼ばれて、隣に座り、前にアリウスとサリファンが座る。
そんな美形4人集はクラスの視線を集めた。
「第一皇子様と雰囲気が違うな。優しいそうな瞳だ。綺麗…。」
「アリウス様はキリウス様に似てるけど、アリウス様のが明るい感じ!あの褐色の肌がかっこいい!」
「あの方が色々発明している優秀なサリファン様?赤い目が宝石みたいだ。」
「ああ、美しい!!なんだアレは!!本当に人間か?あの方がプロント家の妖精…」
うーむ、なんか言われてる。コソコソされている。
落ち着かないなー。
ネフェリアはチラッと話し声がする方を見ると、こっちを見ていたクラスメイト達が固まる。
ネフェリアは気まずそうににっこり笑う。
変な噂を流されてもだからね。愛想良くしとかなきゃ!!
どこから虐めたって噂が出るかわからないからね!一応元悪役令息だから。
クラスメイト達はネフェリアの笑顔に顔を真っ赤にする。そしてすぐに蒼ざめて震え出した。
あれ?僕の笑顔って怖かった?
震え出したクラスメイト達に不安になる。
クラスメイトが蒼ざめた原因はネフェリアの隣のカウディリアンが、優しいはずの垂れ目から鋭い睨みを利かせ、前に座る2人も冷たく見てきたからだ。
3人の威圧に漏らしそうになるクラスメイト達だった。
悪役顔になってきたのかな?気をつけないと。
ネフェリアは隣を見ると、先程とは変わり、優しい笑顔のカウディリアン。
いいなカウディ様は垂れ目だから優しく見える。
ネフェリアは目尻を指で下げてカウディリアンを見た。
「カウディ様と一緒。」
下げた目尻でヘヘッと笑うネフェリアに、カウディリアンは机に突っ伏して拳で、机を叩きつつ悶えた。
ネフェリアはキョトンと悶えるカウディリアンを見た。
そんな面白かったかな。
※他の作品がうまく書けず、悩み遅れてしまいました!申し訳ございません。
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