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ネフェリア10歳
初めてのお買い物
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今まで家と王宮以外、外に出たことが無いネフェリア。
この度学園に行く前に王都を経験しようということで、バロンが心配する中、ネフェリアの初めてのお買い物!がスタートした。
何故かというと、ネフェリアの大好きな絵本、花のお姫様の新作が出るので、買いに行きたい!とネフェリアが言い出した。いつもの様に屋敷の者へ頼もうとしたが、ネフェリアは自分で買いたいらしく、困ったバロン。
それを聞いていた、カリウスが騎士の護衛付きでは?とネフェリアに助け船を出した。
ネフェリアは屋敷でも、プロントの守りの中誘拐しようという輩がいた為護衛付きでも心配だが、王宮騎士団であればと、バロンも承諾した。
もちろん、カリウスが付いていく気でいたが、急な会議により、副団長のアーロンと腕は上位の部下をつけた。
それを聞きつけた、息子のアリウスも。
そして、今は場所の中、わくわくしているネフェリアを優しく見守る3人。
「美味しいもの、たくさんあるんでしょ?お父様にお小遣いもらったから、いっぱい買えるんだ!」
小さな布袋をチャリチャリ大事そうに握りしめる姿にキュンとするアーロンと団員。
貴族はこんなにもお金を大事そうにに抱えない。あって当たり前の様に考える。
「僕、初めて自分で買うんだ!アーロン達のおかげだね!ありがとう!」
フニャッと笑うネフェリアにまたしてもキュンと胸を鷲掴みにされた。
「アーロンと、えっと?…」
「サイクスと申します。ネフェリア様。」
ダークグレーの髪に、濃いブルーの瞳の少し冷たい感じのイケメンさんはネフェリアに挨拶をする。
焦げ茶のふわふわした髪に赤茶の瞳、優しいげなイケメン、アーロンと真逆な雰囲気だ。
「よろしくお願いします!サイクスさん。」
ニコッと笑うと、サイクスも笑う。
あっ!笑顔は優しい!
「ネフェリア!まず本屋だろ?その後、屋台とかお菓子やに行こう!」
アリウスの言葉に、お菓子や!と目を輝かせた。
「わあ!!楽しみです!」
ほのぼの雰囲気の中、馬車は着き、ネフェリアはフードを被らされた。
バロンとの約束なのだ。
王都の賑わいに、ネフェリアは目をキラキラさせた。
「ネフェリア様、本屋はこちらの方にございます。」
アーロンの指示に頷いて、歩くと、いい香りのする屋台があった。
丸い焼き菓子を焼いている。
なんか、立川の記憶のベビーカステラみたい!!
香りにつられて覗くと、
「いらっしゃい!10個で銅貨2枚だよ?」
銅貨2枚!?
銅貨ならたくさんある!!
えっとえっと…
「40個下さい!!」
鼻息荒く指を4にして、銅貨8枚を出した。
「ネフェリア様、そんなに食べれるのですか?」
アーロンは心配そうに囁く。
「ううん!いつもお世話になっている騎士団さんと、お父様達に買ったの!後、初めて僕が1人で買ったお菓子、アーロンとサイクスにも、もちろんアリウスも一緒に食べて欲しい!!」
「ネフェリア様…」
ジーンと涙するアーロン。そしてそんな可愛いネフェリアを熱い瞳で見つめるアリウス。
サイクスは、けしからんほどの可愛さに動揺していた。
普段アーロンやアリウスはネフェリアと関わり慣れているが、サイクスは遠目で妖精の姿を確認する程度。見目麗しいのは十分にわかっていたが、近くでニコニコ、しかも優しいネフェリアに、どう接していいのかわからなかった。
「坊ちゃん、可愛いからサービスしたよ!」
わーい!と沢山の焼き菓子を受け取ると、あまりの量だったので、サイクスが持ってくれた。
そんな、サイクスに焼き菓子を一つとり、背伸びしてサイクスへと焼き菓子を持つ手を伸ばした。
「はい、あーん!お菓子抱えているから、僕の手でごめんね?」
そのネフェリアの行動に動揺しつつ、サイクスは屈み、ネフェリアに食べさせてもらった。
なんて、恐れ多い!!と思いつつ、欲望に負けたサイクス。ネフェリアの指先が唇に触れ、つい、ほんの出来事、いや本能でネフェリアの指先に舌を当ててしまった。
ネフェリアは一瞬ピクッとしたが、気にせず、笑いかけてた。
「美味しい?」
鼻血が出そうなのを我慢して、頷くサイクス。舌先がネフェリアの指先の甘さを覚え、焼き菓子の味がよくわからない。
そんなサイクスに嫉妬の目を向けるアリウスとアーロン。
あーんはしてくれなかったが、アリウスとアーロンにも焼き菓子を渡したネフェリア。
「はい、どうぞ!」
ニコニコするネフェリアに、美味しい、ありがとうと伝えるとニンマリして嬉しそうに自分も食べた。
「へへ!美味しいね!」
ああ、可愛い!けしからんほど可愛い!!
あまりの可愛さにアーロンはネフェリアのフードをもう少し深く被せた。
「ええ?これじゃ前見えないよ?」
あわあわするネフェリアに、アリウスはネフェリアの手を取り、
「じゃあ俺がエスコートしてやる。」
そう言って本屋まで引っ張っていく。
なんてスベスベの手だ!あんなに素振りしているのに!!
ネフェリアの手の感触に感動するアリウスだった。
この度学園に行く前に王都を経験しようということで、バロンが心配する中、ネフェリアの初めてのお買い物!がスタートした。
何故かというと、ネフェリアの大好きな絵本、花のお姫様の新作が出るので、買いに行きたい!とネフェリアが言い出した。いつもの様に屋敷の者へ頼もうとしたが、ネフェリアは自分で買いたいらしく、困ったバロン。
それを聞いていた、カリウスが騎士の護衛付きでは?とネフェリアに助け船を出した。
ネフェリアは屋敷でも、プロントの守りの中誘拐しようという輩がいた為護衛付きでも心配だが、王宮騎士団であればと、バロンも承諾した。
もちろん、カリウスが付いていく気でいたが、急な会議により、副団長のアーロンと腕は上位の部下をつけた。
それを聞きつけた、息子のアリウスも。
そして、今は場所の中、わくわくしているネフェリアを優しく見守る3人。
「美味しいもの、たくさんあるんでしょ?お父様にお小遣いもらったから、いっぱい買えるんだ!」
小さな布袋をチャリチャリ大事そうに握りしめる姿にキュンとするアーロンと団員。
貴族はこんなにもお金を大事そうにに抱えない。あって当たり前の様に考える。
「僕、初めて自分で買うんだ!アーロン達のおかげだね!ありがとう!」
フニャッと笑うネフェリアにまたしてもキュンと胸を鷲掴みにされた。
「アーロンと、えっと?…」
「サイクスと申します。ネフェリア様。」
ダークグレーの髪に、濃いブルーの瞳の少し冷たい感じのイケメンさんはネフェリアに挨拶をする。
焦げ茶のふわふわした髪に赤茶の瞳、優しいげなイケメン、アーロンと真逆な雰囲気だ。
「よろしくお願いします!サイクスさん。」
ニコッと笑うと、サイクスも笑う。
あっ!笑顔は優しい!
「ネフェリア!まず本屋だろ?その後、屋台とかお菓子やに行こう!」
アリウスの言葉に、お菓子や!と目を輝かせた。
「わあ!!楽しみです!」
ほのぼの雰囲気の中、馬車は着き、ネフェリアはフードを被らされた。
バロンとの約束なのだ。
王都の賑わいに、ネフェリアは目をキラキラさせた。
「ネフェリア様、本屋はこちらの方にございます。」
アーロンの指示に頷いて、歩くと、いい香りのする屋台があった。
丸い焼き菓子を焼いている。
なんか、立川の記憶のベビーカステラみたい!!
香りにつられて覗くと、
「いらっしゃい!10個で銅貨2枚だよ?」
銅貨2枚!?
銅貨ならたくさんある!!
えっとえっと…
「40個下さい!!」
鼻息荒く指を4にして、銅貨8枚を出した。
「ネフェリア様、そんなに食べれるのですか?」
アーロンは心配そうに囁く。
「ううん!いつもお世話になっている騎士団さんと、お父様達に買ったの!後、初めて僕が1人で買ったお菓子、アーロンとサイクスにも、もちろんアリウスも一緒に食べて欲しい!!」
「ネフェリア様…」
ジーンと涙するアーロン。そしてそんな可愛いネフェリアを熱い瞳で見つめるアリウス。
サイクスは、けしからんほどの可愛さに動揺していた。
普段アーロンやアリウスはネフェリアと関わり慣れているが、サイクスは遠目で妖精の姿を確認する程度。見目麗しいのは十分にわかっていたが、近くでニコニコ、しかも優しいネフェリアに、どう接していいのかわからなかった。
「坊ちゃん、可愛いからサービスしたよ!」
わーい!と沢山の焼き菓子を受け取ると、あまりの量だったので、サイクスが持ってくれた。
そんな、サイクスに焼き菓子を一つとり、背伸びしてサイクスへと焼き菓子を持つ手を伸ばした。
「はい、あーん!お菓子抱えているから、僕の手でごめんね?」
そのネフェリアの行動に動揺しつつ、サイクスは屈み、ネフェリアに食べさせてもらった。
なんて、恐れ多い!!と思いつつ、欲望に負けたサイクス。ネフェリアの指先が唇に触れ、つい、ほんの出来事、いや本能でネフェリアの指先に舌を当ててしまった。
ネフェリアは一瞬ピクッとしたが、気にせず、笑いかけてた。
「美味しい?」
鼻血が出そうなのを我慢して、頷くサイクス。舌先がネフェリアの指先の甘さを覚え、焼き菓子の味がよくわからない。
そんなサイクスに嫉妬の目を向けるアリウスとアーロン。
あーんはしてくれなかったが、アリウスとアーロンにも焼き菓子を渡したネフェリア。
「はい、どうぞ!」
ニコニコするネフェリアに、美味しい、ありがとうと伝えるとニンマリして嬉しそうに自分も食べた。
「へへ!美味しいね!」
ああ、可愛い!けしからんほど可愛い!!
あまりの可愛さにアーロンはネフェリアのフードをもう少し深く被せた。
「ええ?これじゃ前見えないよ?」
あわあわするネフェリアに、アリウスはネフェリアの手を取り、
「じゃあ俺がエスコートしてやる。」
そう言って本屋まで引っ張っていく。
なんてスベスベの手だ!あんなに素振りしているのに!!
ネフェリアの手の感触に感動するアリウスだった。
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