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猫と睡蓮3
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にゃー♫
「ニャンニャン♫」
か、可愛過ぎる!!
モネを連れて帰って、あまりの可愛さについ鳴き真似をしてしまう。
よく、テレビとか公園で、動物に話しかける人が赤ちゃん言葉になっているのを見かけるが、意味が分からなかった。
意味が分からなかったはずなのに…
「モネちゃん可愛でちゅね!お腹すいたんでちゅか??」
なっちゃうね!!
なっちゃうよ!!
にゃー!にゃー!
「そうにゃの?お腹すいたにゃ?」
動物言葉にもなっちゃうよな!
俺はうつ伏せに寝転びながら、モネと戯れていると、いきなりズシッとした重みが足の上に感じた。
「少し妬けるね。」
振り向くと、笑顔の海斗が俺の上にのしかかっていた。
「海斗、重い!」
「あれ?僕には可愛い話し方、してくれないの?」
口元は笑みを浮かべているが、瞳の奥が笑っていない。
これはいつものまずいやつだ。
ギクリと瞬間的に身体を硬くし、誤魔化す様ににへらと笑わす睡蓮を笑みで固めた表情のまま見下ろす。
「ど、どうしたんだよ海斗!?」
「…いや、僕に向けたこと無い表情で可愛い話し方をしているからね…。」
感情を乗せない淡々とした話し方に睡蓮の喉が鳴る。
「ど、動物と比べるなよ…。」
「…………そうだね。可笑しいよね…。可愛い子達が戯れるのも可愛いともちゃんと思ったし。…………でもね、可笑しくても気に入らないんだ。」
より、密着するように睡蓮な背に身体を預け、耳元で囁く。
海斗の低音に、カッと身体を熱くさせ、更にセルフに青ざめる。
顔を赤くしたり青くする睡蓮の様子に何かを感じたのか、心配そうに擦り寄るモネ。
「モネ…!」
ううー!可愛い!!
「……モネ。君のご主人は僕だよ?そして睡蓮は僕だけのものだ。」
擦り寄るモネに厳しい視線を向けると、毛を逆立て、小さいながら威嚇する。
「おや、そんな小さい身で僕の睡蓮くんを守ろうとするとは…」
シャッとモネに伸ばした海斗の手に爪痕が残る。
滲み出る血を見つめ、ゆっくりと舌でその血を舐めとる海斗に何故が身体がぶるりと震えた。
「モネには教育が必要だな…。睡蓮が誰のものか、誰が主人か…。」
先程より低い声に、モネも尻尾を縮こまらせ、震え始めた。
モネ、怖いよな。
俺も怖い!!
「ニャンニャン♫」
か、可愛過ぎる!!
モネを連れて帰って、あまりの可愛さについ鳴き真似をしてしまう。
よく、テレビとか公園で、動物に話しかける人が赤ちゃん言葉になっているのを見かけるが、意味が分からなかった。
意味が分からなかったはずなのに…
「モネちゃん可愛でちゅね!お腹すいたんでちゅか??」
なっちゃうね!!
なっちゃうよ!!
にゃー!にゃー!
「そうにゃの?お腹すいたにゃ?」
動物言葉にもなっちゃうよな!
俺はうつ伏せに寝転びながら、モネと戯れていると、いきなりズシッとした重みが足の上に感じた。
「少し妬けるね。」
振り向くと、笑顔の海斗が俺の上にのしかかっていた。
「海斗、重い!」
「あれ?僕には可愛い話し方、してくれないの?」
口元は笑みを浮かべているが、瞳の奥が笑っていない。
これはいつものまずいやつだ。
ギクリと瞬間的に身体を硬くし、誤魔化す様ににへらと笑わす睡蓮を笑みで固めた表情のまま見下ろす。
「ど、どうしたんだよ海斗!?」
「…いや、僕に向けたこと無い表情で可愛い話し方をしているからね…。」
感情を乗せない淡々とした話し方に睡蓮の喉が鳴る。
「ど、動物と比べるなよ…。」
「…………そうだね。可笑しいよね…。可愛い子達が戯れるのも可愛いともちゃんと思ったし。…………でもね、可笑しくても気に入らないんだ。」
より、密着するように睡蓮な背に身体を預け、耳元で囁く。
海斗の低音に、カッと身体を熱くさせ、更にセルフに青ざめる。
顔を赤くしたり青くする睡蓮の様子に何かを感じたのか、心配そうに擦り寄るモネ。
「モネ…!」
ううー!可愛い!!
「……モネ。君のご主人は僕だよ?そして睡蓮は僕だけのものだ。」
擦り寄るモネに厳しい視線を向けると、毛を逆立て、小さいながら威嚇する。
「おや、そんな小さい身で僕の睡蓮くんを守ろうとするとは…」
シャッとモネに伸ばした海斗の手に爪痕が残る。
滲み出る血を見つめ、ゆっくりと舌でその血を舐めとる海斗に何故が身体がぶるりと震えた。
「モネには教育が必要だな…。睡蓮が誰のものか、誰が主人か…。」
先程より低い声に、モネも尻尾を縮こまらせ、震え始めた。
モネ、怖いよな。
俺も怖い!!
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