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溺愛と執着2
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「………ベタベタ、暑苦しぃんだけど~。」
今現在顔を腫らした野郎4人に囲まれて、暑さに唸っている俺。
え?何故、顔を腫らした野郎4人かって?
そりゃあ、制裁はするでしょ?
豪と風呂入って?
兵藤に抱っこされて?
グダグダしてたら、復活した俺!
まず初めに何やるかって言ったら、蹴り一択!!
「雷仁♡」と、ハートマークつけて呼べば、いそいそと近付いてきたとこを二枚蹴り、ギョッと驚いた圭介を回し蹴り、風呂でもイタズラした豪には飛び蹴り、まだ寝ていた西園寺にはそのまま踵落とし。
あっ!西園寺は顔じゃなくっておでこたんこぶだった。
また、動いてしまい疲労困憊でソファに寝転ぶと、顔腫らしながらも、俺の側に引っ付く4人を無視していたが、暑さについ呻いて文句を言ってしまったのが今。
「睡蓮、まだ怒ってんのか?」
床に座りながら肘置きを枕にしながら寝る俺に、手をモミモミしながら話しかけてくる兵藤。
何キャラだよ。
「暑いから離して下さい。」
ブンブンと手を振るが離れない。
「ってか!圭介重い!!」
寝転ぶ俺の上にのしかかる圭介に怒鳴るが、目を潤ませて、ごめん、ごめん、ってうるさい。
豪は勝手に足の爪切ってるし、これじゃあ、圭介を蹴れない。
西園寺は、背もたれに腰かけて、人の髪をさわさわしやがる。
「自分の部屋戻るからどいて。」
「じゃあ、俺も行く。」
スクッと立ち上がる西園寺に、なんでやねん!と、突っ込みそうになった。
「疲れてんだよー!」
俺は睨むが気にしない西園寺はいそいそと準備する。
何気なく、パンツ一丁だった兵藤もズボン履き出すし…
ってか、圭介マジでどけ!!
「身体…辛いだろう。俺が美味いの作る。」
うっ!!
「その身体じゃ、食堂まで面倒臭いだろう?」
た、確かに。
「今日は何もしないが、お前1人だと、誰かと一緒なのか、不安でイライラしてまた襲うかもしれん。」
「………。」
「わかった。豪はいいよ。」
俺が大きく溜息をつくと、のしかかっていた圭介が身体を起こした。
「なんで、豪だけ!?俺も行く!」
「そうだ。言っとくけどな、2人で過ごしたら俺は何するかわからんぞ。」
用意を済ませた西園寺が、顔を覗き込んでくる。
「一緒にいた方が、お互いの牽制になるぜ。」
兵藤も準備を済ませて、睡蓮をヒョイっと抱き抱える。
「……わかったよ。その代わり、マジで何もすんなよ!?」
「「「「もちろん」」」」
疑いの眼差しを向けながら、諦めたように、抱っこされる睡蓮。
「もう、このまま運んでくれ。歩きたく無い。」
兵藤の肩に顎をのせて、だらける睡蓮に、表情を緩ませながら、強く抱きしめる。
「はいはい。お姫様。」
今現在顔を腫らした野郎4人に囲まれて、暑さに唸っている俺。
え?何故、顔を腫らした野郎4人かって?
そりゃあ、制裁はするでしょ?
豪と風呂入って?
兵藤に抱っこされて?
グダグダしてたら、復活した俺!
まず初めに何やるかって言ったら、蹴り一択!!
「雷仁♡」と、ハートマークつけて呼べば、いそいそと近付いてきたとこを二枚蹴り、ギョッと驚いた圭介を回し蹴り、風呂でもイタズラした豪には飛び蹴り、まだ寝ていた西園寺にはそのまま踵落とし。
あっ!西園寺は顔じゃなくっておでこたんこぶだった。
また、動いてしまい疲労困憊でソファに寝転ぶと、顔腫らしながらも、俺の側に引っ付く4人を無視していたが、暑さについ呻いて文句を言ってしまったのが今。
「睡蓮、まだ怒ってんのか?」
床に座りながら肘置きを枕にしながら寝る俺に、手をモミモミしながら話しかけてくる兵藤。
何キャラだよ。
「暑いから離して下さい。」
ブンブンと手を振るが離れない。
「ってか!圭介重い!!」
寝転ぶ俺の上にのしかかる圭介に怒鳴るが、目を潤ませて、ごめん、ごめん、ってうるさい。
豪は勝手に足の爪切ってるし、これじゃあ、圭介を蹴れない。
西園寺は、背もたれに腰かけて、人の髪をさわさわしやがる。
「自分の部屋戻るからどいて。」
「じゃあ、俺も行く。」
スクッと立ち上がる西園寺に、なんでやねん!と、突っ込みそうになった。
「疲れてんだよー!」
俺は睨むが気にしない西園寺はいそいそと準備する。
何気なく、パンツ一丁だった兵藤もズボン履き出すし…
ってか、圭介マジでどけ!!
「身体…辛いだろう。俺が美味いの作る。」
うっ!!
「その身体じゃ、食堂まで面倒臭いだろう?」
た、確かに。
「今日は何もしないが、お前1人だと、誰かと一緒なのか、不安でイライラしてまた襲うかもしれん。」
「………。」
「わかった。豪はいいよ。」
俺が大きく溜息をつくと、のしかかっていた圭介が身体を起こした。
「なんで、豪だけ!?俺も行く!」
「そうだ。言っとくけどな、2人で過ごしたら俺は何するかわからんぞ。」
用意を済ませた西園寺が、顔を覗き込んでくる。
「一緒にいた方が、お互いの牽制になるぜ。」
兵藤も準備を済ませて、睡蓮をヒョイっと抱き抱える。
「……わかったよ。その代わり、マジで何もすんなよ!?」
「「「「もちろん」」」」
疑いの眼差しを向けながら、諦めたように、抱っこされる睡蓮。
「もう、このまま運んでくれ。歩きたく無い。」
兵藤の肩に顎をのせて、だらける睡蓮に、表情を緩ませながら、強く抱きしめる。
「はいはい。お姫様。」
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