こんなはずじゃなかった

B介

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番外編ハロウィン2

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「顔の周りも巻こう。目は片目見えるぐらい?唇見えてた方がエロいな。」

バッチリ!!


兵藤はニヤリと笑った。


「もう、準備は良いから、菓子は?」

早く寄越せと手を出す睡蓮に、西園寺はニヤリと笑った。

「菓子は生徒会経費だ。衣装は以前の残りだからやるが、菓子はな…。生徒会に入るならいいぞ?」

な、何だと!?

バッ!と兵藤を見たが兵藤も悪どい笑みを浮かべている。

「同じく、風紀委員に入るならくれてやる。」

ぐぬぬぬぬぬ!

こいつら!!


「じゃあいらねーよ!自分で用意する!」

フンッ!と睡蓮は扉に向かったが、マリマリ先輩が通せんぼと、扉の前に立ちはだかる。


「睡蓮ちゃん。って事は、今お菓子無いんだよね?出たら悪戯されちゃうよ?いいの?」


ぐっ!!確かに!!

「しかも、もう一限始まってるでしょ?購買は授業中買えないよw」

ぐっ!!確かに!!


「しかも、今お菓子ないなら俺達がイタズラしてもいいんだよね?」

ゲッ!!!


「待て待て!ルールで生徒会室はダメだろ?しかも授業中も!」

アワアワと周りを見渡すが、皆ニヤニヤしている…。

「さすが!ちゃんとルール覚えてるね?まず授業中とは授業を受けている最中であり、生徒会は仕事優先で授業免除があり、俺たちは違うからイタズラし放題♡睡蓮ちゃんはダメね?そして、生徒会室前でイタズラすればOKでしょ?ほら、一緒に出ようか~!」

マリマリ先輩に引っ張られ、扉から出されそうになる。

「俺、もう少しここにいようかな!!」

踏ん張るが、後ろからも押される。


「ほらほら、出るんでしょ?」

に、二階堂先輩!!


ギャーーー!!助けて…!


「くそっ!こんな事だと思ったぜ!!」


け、圭介!?

扉の前には息を切らした圭介と、洋一郎、豪、小倉がいた。


「皆!?」

「似合うね!睡蓮!!」

「カワユス!睡蓮たん!バンパイヤに連れ去られるミイラたんですね!」
パシャパシャ撮りまくる小倉。


 マリマリ先輩と二階堂先輩がチッ!と舌打ちをした。


「睡蓮!お菓子持ってきてやったぜ?」

えっ!?お菓子?

俺は、圭介と豪が持っている袋いっぱいのお菓子を見てびっくり!!


「僕の家はお菓子系を扱っているからね?昨日知っていればもっと準備出来たんだけど…ほら、昨日の授業、午後からのは全部別棟だからさ、移動して職員室の棟来なかったでしょ?だからたまたま見た小倉以外は部活で職員室前通る子達しか見てないみたい。まぁ、以前もやったイベントだから殆どの人は知ってるけどねー!睡蓮の件はわざわざ昼休みからなんて、違和感あるよねー!!」

ジーッと洋一郎は先輩方に視線を送る。


「洋一郎が電話で1番近い子会社から菓子を持って来てもらい、途中まで豪と俺で、取りに行ったんだよ。疲れたー!!」


だから、圭介と豪は汗だくなのね。


「心の友よー!!!」

ガバッと順番にハグをした。

「ハハッ嬉しいけど、ジャイアンは嫌だな。」

笑う洋一郎は俺の背中をパンパンと叩く。


「ってか、今度こんな汚い手を使いましたら、僕の会社はお菓子を提供しませんからね!?」


あっ、珍しく怒ですね。

「さすがは親衛隊副隊長だね。」

フーッと息を吐く二階堂先輩。

「え?洋一郎、親衛隊なの?誰の?」

キョトンと俺が洋一郎を見ると、深い溜息を吐いた。

「内緒だよ。」


ムッ!いけず!!
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