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ラブとライク5
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兵藤に借りた服と下はストレッチ素材のきくパンツにスニーカー。
日差し予防のキャップにリュック、親父臭いが首にタオルで、玄関で出発を待つ。
キララキもお揃い色違いで現れた。キラが上白シャツに下は青のジャージを裾まくって足首を出している。ラキは上黒シャツに下は赤のジャージ。そしてお揃いの帽子は白いキャップ。
皆ちゃんと運動用準備してるんだな。
ってか、ガタイいい奴多くて、自分の腕が細いのが気になる。
俺が腕を摩っていると、安田がどうした?と尋ねてくる。
ほっとけ!ガチムチ野郎!!
圭介は出発前から上を脱いでいて、見事な筋肉を披露しながら、暑い暑いと叫んでいる。
何気に、白樺さんも筋肉あるんだよな…。水色のシャツを羽織り、暑い中でも涼しげな雰囲気の白樺、だが、白い腕は何気に逞しい。
この中で俺より細いのって、森脇先輩くらい?
同じくらいが双子と小倉かな?洋一郎も俺よりちょっぴり手首がある…。
筋トレ…しようかな。
フーッとため息をつくと、お手伝いさんと話している、西園寺が目に入る。
黒いシャツに黒いストレッチ素材のパンツにサングラスをしている。
肩幅と筋肉量に目がいき、昨夜腕を回しても回りきらなかった広い背中の事を思い出し、身体が熱くなる。
ヤバイ!俺マジでどうした!!
かああっと赤くなった顔を、豪が団扇で仰いでくれた。
「……大丈夫か?」
「ああ!大丈夫!!」
「よし、出発するぞ!弁当やその他荷物は車で先に運んでもらうから、最低限の荷物でいいからな。」
はーい。と皆の返事に、西園寺を先頭に歩き出す。
登山コースの1番緩やかなので行くらしい。
キャッキャッはしゃぎながら、先頭まで走る双子を他所に、意外とやられている腰に気がつく。
くっそ!平気だと思ってたが、時間差で来たな!!
俺は列の真ん中辺りをゆっくりと歩いた。
林は俺と陸上の話がしたいようで、横並びで、昔話に花を咲かせた。
そんな後ろは、欠伸をしつつ歩くマリマリ先輩と圭介、二階堂、兵藤だ。
「林ー!!顔がエロいけど、睡蓮に惚れんなよ!!」
楽しそうに俺が話すのが面白く無いのか、圭介がブウ垂れている。
「ち、違うよ!や、やめろよ。そういうの!」
かああっと真っ赤にして、後ろにいる圭介に怒鳴る林。
「ああー!!真っ赤にして怪しいー!」
マリマリ先輩が面白そうに揶揄うと、林はトマトの様な顔で走って先頭に行ってしまった。
「ちょっと、せっかく話してたのに邪魔しないで下さいよ。」
振り返って2人に文句を言うと、視線が兵藤と絡む。
兵藤は1番後ろから俺を見つめていた。
いつから見てたんだよ!?
黒のタンクトップに白のパンツから浮き出た筋肉と、日に焼けた肌、そして俺を見る視線が野獣そのもので、昨夜あの男に喰われた事を実感させる。
あいつ、まだ俺を喰う気か!!
あまりの視線にビビリ、前を向くと。後ろから圭介に抱きつかれる。
「重い!圭介!どけ!?」
ギャイギャイ進んで行く2人を見つめる兵藤に、二階堂は意味深に視線を送る。
「雷仁…今日、なんか大人しいようで、欲がダダ漏れですね。」
「そうなんだよねー、なんか、味しめて忘れられずに涎たらたらの野獣みたい。」
チラッとマリマリは兵藤の表情を見るが、不機嫌に眉を寄せるだけ。
「……うるせえな。あんなイイケツ目の前でフリフリしてたらそうなるだろうよ。」
不機嫌な兵藤の声に、二階堂と鞠田は視線を合わす。
「圭介のケツがそんなにいい?」
「キモいこと言うな、鞠田!」
日差し予防のキャップにリュック、親父臭いが首にタオルで、玄関で出発を待つ。
キララキもお揃い色違いで現れた。キラが上白シャツに下は青のジャージを裾まくって足首を出している。ラキは上黒シャツに下は赤のジャージ。そしてお揃いの帽子は白いキャップ。
皆ちゃんと運動用準備してるんだな。
ってか、ガタイいい奴多くて、自分の腕が細いのが気になる。
俺が腕を摩っていると、安田がどうした?と尋ねてくる。
ほっとけ!ガチムチ野郎!!
圭介は出発前から上を脱いでいて、見事な筋肉を披露しながら、暑い暑いと叫んでいる。
何気に、白樺さんも筋肉あるんだよな…。水色のシャツを羽織り、暑い中でも涼しげな雰囲気の白樺、だが、白い腕は何気に逞しい。
この中で俺より細いのって、森脇先輩くらい?
同じくらいが双子と小倉かな?洋一郎も俺よりちょっぴり手首がある…。
筋トレ…しようかな。
フーッとため息をつくと、お手伝いさんと話している、西園寺が目に入る。
黒いシャツに黒いストレッチ素材のパンツにサングラスをしている。
肩幅と筋肉量に目がいき、昨夜腕を回しても回りきらなかった広い背中の事を思い出し、身体が熱くなる。
ヤバイ!俺マジでどうした!!
かああっと赤くなった顔を、豪が団扇で仰いでくれた。
「……大丈夫か?」
「ああ!大丈夫!!」
「よし、出発するぞ!弁当やその他荷物は車で先に運んでもらうから、最低限の荷物でいいからな。」
はーい。と皆の返事に、西園寺を先頭に歩き出す。
登山コースの1番緩やかなので行くらしい。
キャッキャッはしゃぎながら、先頭まで走る双子を他所に、意外とやられている腰に気がつく。
くっそ!平気だと思ってたが、時間差で来たな!!
俺は列の真ん中辺りをゆっくりと歩いた。
林は俺と陸上の話がしたいようで、横並びで、昔話に花を咲かせた。
そんな後ろは、欠伸をしつつ歩くマリマリ先輩と圭介、二階堂、兵藤だ。
「林ー!!顔がエロいけど、睡蓮に惚れんなよ!!」
楽しそうに俺が話すのが面白く無いのか、圭介がブウ垂れている。
「ち、違うよ!や、やめろよ。そういうの!」
かああっと真っ赤にして、後ろにいる圭介に怒鳴る林。
「ああー!!真っ赤にして怪しいー!」
マリマリ先輩が面白そうに揶揄うと、林はトマトの様な顔で走って先頭に行ってしまった。
「ちょっと、せっかく話してたのに邪魔しないで下さいよ。」
振り返って2人に文句を言うと、視線が兵藤と絡む。
兵藤は1番後ろから俺を見つめていた。
いつから見てたんだよ!?
黒のタンクトップに白のパンツから浮き出た筋肉と、日に焼けた肌、そして俺を見る視線が野獣そのもので、昨夜あの男に喰われた事を実感させる。
あいつ、まだ俺を喰う気か!!
あまりの視線にビビリ、前を向くと。後ろから圭介に抱きつかれる。
「重い!圭介!どけ!?」
ギャイギャイ進んで行く2人を見つめる兵藤に、二階堂は意味深に視線を送る。
「雷仁…今日、なんか大人しいようで、欲がダダ漏れですね。」
「そうなんだよねー、なんか、味しめて忘れられずに涎たらたらの野獣みたい。」
チラッとマリマリは兵藤の表情を見るが、不機嫌に眉を寄せるだけ。
「……うるせえな。あんなイイケツ目の前でフリフリしてたらそうなるだろうよ。」
不機嫌な兵藤の声に、二階堂と鞠田は視線を合わす。
「圭介のケツがそんなにいい?」
「キモいこと言うな、鞠田!」
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