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夏休みだー!
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「なあ、睡蓮!夏休みはどうするんだ?お姉さん帰ってくるのか?」
圭介はパンをかじりながら俺に話しかけてくる。
パンクズが飛んだぞ!!
「いや、帰ってくるがお盆だけ。だから、ずっと寮かな?海斗もなんか忙しいみたいだから、今年は親戚周りもないだろうし。お盆に墓参りくらいかな。」
俺は苺ミルクを飲みながら、ボーッと空を見つめた。
俺達は中庭のベンチにいる。食堂は牧原が来るから暫く避けようって事になったらしい。俺聞いてないけどね。裏庭はマリマリ先輩の秘密の場所らしいから、行けないので、ここしかない。
だから、最近購買のパンとかばかり。俺も豪みたいに作ろうかな弁当…。
豪の弁当を見ると、しっかりとタコさんにしているウィンナーを差し出され、俺は食い付いた。
「なあなあ、じゃあ、俺も帰らないからさ!いっぱい遊ぼうぜ!」
俺はモゴモゴしながら頷く。
「おう。そうだな!夏休みは遊ばなきゃな!」
「じゃあ、何する?」
洋一郎は準備よく、夏休みの雑誌を出してきた。
「うわ、準備いいな。パークとか、イベント、旅行?色々載ってるね。」
皆で覗きこむ。
「あ、映画とかいいな。コレ面白そう。」
小倉が指した映画公開の予定を見て、俺も頷く。
「映画かいいね。アクション好きだけど、ド○えもんは俺泣くから外じゃ嫌だな。」
小倉が指した某有名アニメにはいつも泣かされる。
「睡蓮たん泣いちゃうの萌える!」
ハアハア言い出す小倉を豪は冷たい視線で見る。
「花火大会も載っているね。」
洋一郎の見てるページに豪は食いついたようだ。
「…睡蓮の浴衣…。」
豪の言葉に、圭介の目が光る。
「浴衣!!じゃあ、この際、温泉に行かない??」
圭介は鼻息荒く立ち上がった。
「花火大会あるとこに何泊かして、海か山で遊びながら、温泉入って湯上りの浴衣で睡蓮と…ね、寝る…。」
どこか遠くに圭介の意識は飛んでいったようだ。
最後の方は聞かなかった事にしよう。
睡蓮が、雑誌をめくろうとした瞬間、ドンッと背後で音がした。
振り向くと櫟原先輩がいた。
「なっ!先輩どこから?」
皆びっくりで固まっていると、先輩は上を指差した。
二階の窓が空いている。あそこから飛び降りたのか?
「探し…た。時…か、ん…短縮。晴…から。」
櫟原先輩から差し出された紙をみると、招待状とある。
内容は、生徒会合宿で西園寺の別荘に行くから、一緒にどうか?というもので、海の近くらしい。
「えっ?合宿なのに、俺らもいいの?」
「うん…ほ、とんど…あ、そび。俺、睡蓮…い…しょ、嬉しい。」
ニコッと笑う櫟原先輩に俺は頷いた。
「是非お願いします。皆もいい?」
皆も頷くが、圭介だけが叫んでいる。
「えー!!睡蓮と温泉がー!!」
シャラップ!!圭介!!
ドンッ!
すると、また誰かが飛び降りてきた!
「なっ!二階堂先輩!」
次に登場したのは二階堂風政だった。
「ふふっ!話は聞かせてもらいましたよ。抜け駆けはいけませんね。生徒会。」
櫟原先輩は舌打ちする。
「つ、け…た?」
「ええ。牧原が生徒会にいるか確認しにいったら、あなたがコソコソ出てきたので、牧原に絡まれて動けない西園寺のお使いかなと思いましてね。」
ニッと笑う二階堂を睨む櫟原。
「西園寺に伝えてください。その合宿。私ども風紀も参加させてほしいと。」
二階堂は櫟原に近づいて耳元で何かを言っている。
「でないと、あなたの別荘の場所を牧原に伝えますよ?」
櫟原は悔しそうに眉を寄せて、頷いた。
「わか…た。」
「ありがとうございます。」
楽しそうに笑う二階堂。
夏休み…何もないことを祈ります。
圭介はパンをかじりながら俺に話しかけてくる。
パンクズが飛んだぞ!!
「いや、帰ってくるがお盆だけ。だから、ずっと寮かな?海斗もなんか忙しいみたいだから、今年は親戚周りもないだろうし。お盆に墓参りくらいかな。」
俺は苺ミルクを飲みながら、ボーッと空を見つめた。
俺達は中庭のベンチにいる。食堂は牧原が来るから暫く避けようって事になったらしい。俺聞いてないけどね。裏庭はマリマリ先輩の秘密の場所らしいから、行けないので、ここしかない。
だから、最近購買のパンとかばかり。俺も豪みたいに作ろうかな弁当…。
豪の弁当を見ると、しっかりとタコさんにしているウィンナーを差し出され、俺は食い付いた。
「なあなあ、じゃあ、俺も帰らないからさ!いっぱい遊ぼうぜ!」
俺はモゴモゴしながら頷く。
「おう。そうだな!夏休みは遊ばなきゃな!」
「じゃあ、何する?」
洋一郎は準備よく、夏休みの雑誌を出してきた。
「うわ、準備いいな。パークとか、イベント、旅行?色々載ってるね。」
皆で覗きこむ。
「あ、映画とかいいな。コレ面白そう。」
小倉が指した映画公開の予定を見て、俺も頷く。
「映画かいいね。アクション好きだけど、ド○えもんは俺泣くから外じゃ嫌だな。」
小倉が指した某有名アニメにはいつも泣かされる。
「睡蓮たん泣いちゃうの萌える!」
ハアハア言い出す小倉を豪は冷たい視線で見る。
「花火大会も載っているね。」
洋一郎の見てるページに豪は食いついたようだ。
「…睡蓮の浴衣…。」
豪の言葉に、圭介の目が光る。
「浴衣!!じゃあ、この際、温泉に行かない??」
圭介は鼻息荒く立ち上がった。
「花火大会あるとこに何泊かして、海か山で遊びながら、温泉入って湯上りの浴衣で睡蓮と…ね、寝る…。」
どこか遠くに圭介の意識は飛んでいったようだ。
最後の方は聞かなかった事にしよう。
睡蓮が、雑誌をめくろうとした瞬間、ドンッと背後で音がした。
振り向くと櫟原先輩がいた。
「なっ!先輩どこから?」
皆びっくりで固まっていると、先輩は上を指差した。
二階の窓が空いている。あそこから飛び降りたのか?
「探し…た。時…か、ん…短縮。晴…から。」
櫟原先輩から差し出された紙をみると、招待状とある。
内容は、生徒会合宿で西園寺の別荘に行くから、一緒にどうか?というもので、海の近くらしい。
「えっ?合宿なのに、俺らもいいの?」
「うん…ほ、とんど…あ、そび。俺、睡蓮…い…しょ、嬉しい。」
ニコッと笑う櫟原先輩に俺は頷いた。
「是非お願いします。皆もいい?」
皆も頷くが、圭介だけが叫んでいる。
「えー!!睡蓮と温泉がー!!」
シャラップ!!圭介!!
ドンッ!
すると、また誰かが飛び降りてきた!
「なっ!二階堂先輩!」
次に登場したのは二階堂風政だった。
「ふふっ!話は聞かせてもらいましたよ。抜け駆けはいけませんね。生徒会。」
櫟原先輩は舌打ちする。
「つ、け…た?」
「ええ。牧原が生徒会にいるか確認しにいったら、あなたがコソコソ出てきたので、牧原に絡まれて動けない西園寺のお使いかなと思いましてね。」
ニッと笑う二階堂を睨む櫟原。
「西園寺に伝えてください。その合宿。私ども風紀も参加させてほしいと。」
二階堂は櫟原に近づいて耳元で何かを言っている。
「でないと、あなたの別荘の場所を牧原に伝えますよ?」
櫟原は悔しそうに眉を寄せて、頷いた。
「わか…た。」
「ありがとうございます。」
楽しそうに笑う二階堂。
夏休み…何もないことを祈ります。
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