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転校生の正体2
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コンコン!!
「おーい!来てやったぞ!!いないのか?おーい!」
コンコン!!
「ねぇ!?せっかく来てやったのに、いないのー??ミキだよ?」
ドンドンドンドン!!!
「此処までくると恐怖だな。」
兵藤が嫌そうに顔を歪ませる。
「学校の七不思議になりそうですね。放課後の恐怖のKY男。」
二階堂が扉に視線を向ける。
「風紀室もこんな感じ?」
キララキが恐怖に抱き合いながら、二階堂に聞いた。
「風紀の場合は放課後は最後の見回りで部屋にいませんので、昼休憩に来て騒いで帰ります。」
「最近、仕事にならないから鍵閉めたら、毎回こんな感じでノイローゼになりそう。本当に睡蓮のはとこ?」
真理音が頭を抱えながらキツそうな声を出す。
「絶対…ちが…。」
流石の櫟原も苛立ちを隠せない。
「睡蓮は淡白なのに、少しこの積極性睡蓮に分けてほしい。」
圭介はムーッと口を尖らす。
「君達、睡蓮にどう説明してここへ?」
「睡蓮は基本気にしないし、1人でも平気だから、用がある。で納得ですよ。」
「そうそう!もう少し気にしてくれても!あっそう?じゃあ後で!…だぜ?」
副会長の質問に洋一郎が答える。圭介が不機嫌なのは、睡蓮の対応にらしい。
「ふふっ!牧原幹太だったら…どこ?何すんの?俺も行く!…って感じですかね。」
「睡蓮にそれ言われてぇー!!」
副会長の牧原の真似を睡蓮で想像する。
「このノックが睡蓮ならすぐ開けて、入れたらすぐ鍵閉めるわ。」
ニヤニヤ想像する兵藤。
「…そんな奴睡蓮じゃない。」
豪がポツリと言う。
「まあ、とにかく説明した通り。奴は睡蓮のはとこで、睡蓮にとって敵になる可能性もある。追い出すのに対してもまだ準備段階だそうだ。本来の目的は理事長らしいが、理事長が睡蓮に惚れている事を知ったら厄介だからな。理事長からも睡蓮に近づけないように言われている。」
西園寺の説明に集まったメンバーは頷く。
「牧原幹太は要するに裏口入学ならぬ転校って事でしょ?最低ー!!」
プンプン頬を膨らますキラ。
「そんな事でこの学校に入れるなんて、僕らの価値が下がるじゃん!」
ラキも目を吊り上げる。
「本日の妨害行為もきっちり録音してるんでしょ?」
森脇が副会長をチラ見する。
「ええ。もちろん!こちらからもネタを集めます。もう既に問題行動いくつか上がって来てますしね。」
悪魔のような笑顔で書類を見つめる。
「例えば?」
真理音は白樺の書類を覗き込む。
「E組のサッカー部の容姿が整った子からですね。勝手に寮部屋に上がり込み、自分の部屋の様に過ごして帰ってくれず、冷蔵庫の物を勝手に食べ散らかす。」
「 2年からは人の彼氏にいきなり抱きつき、キスをした。自分の事をブサイクと言った。」
「D組からは、合同体育で名前の順だが、一緒に組もうとしつこい。断ると、いじめだと叫ぶ。」
「それから……」
「めちゃくちゃあるじゃん!」
森脇は目を見開いた。
まだ転校して間もないのにこの量…皆唖然とする。
「よくこれだけ集めたな。」
ため息をつく西園寺に、白樺は言いにそうに顔をしかめた。
「私が小倉にお願いして集めました。趣味もあってか、諜報活動が得意の様で…ただ、言いにくいのですが…。」
「なんだ?言え。」
西園寺は白樺の煮え切らない言い方に苛つく。
「牧原本人が言っていたそうなのですが…」
「なに?」
双子も白樺を急かす。
「…自分は辰杯の天使で、国体のマーメイドだと…。」
……………。
「なにーーーー!??」
「「殺す!!」」
ギラッと目つきが変わる兵藤と圭介を慌ててなだめる二階堂と洋一郎。
「いや、これは睡蓮も、睡蓮でして。」
慌てて、白樺は説明する。
「E組D組の合同体育の時に牧原が言ったらしく、聞いた生徒が睡蓮に、睡蓮じゃなく、牧原がそうなのか?と聞いたらしいんです。そうしたら睡蓮が…」
「睡蓮が?」
西園寺が繰り返し聞く。
「さあ、知らない。と、自分は人から聞いただけで呼ばれていたかも知らないから、そいつが言うならそいつなんじゃないか?と。」
睡蓮だ!紛れもなく睡蓮らしい!!
頭を抱える圭介て兵藤。
「確かに、牧原は空手の大会と水泳大会には出たことあるようで、両方一回戦負けですが。そして区大会ですがね。」
「あー!!抹殺してー!」
圭介が叫ぶ。
「なんか、本当に睡蓮が心配になってきた。知らない間に絡まれてそう。こんな厄介な勘違い男!!今大丈夫かな?」
森脇がソワソワし出した。
「小倉に一緒にいる様頼みました。」
「こっちも田島と小川に牧原マークさせている。」
洋一郎と二階堂が万全体制を整えている。
「とにかく、ここは風紀、生徒会が手を組、睡蓮を守りましょう。敵ら牧原静香と幹太。」
「後3年の木村な!」
西園寺がニヤッと笑った。
3年の木村が睡蓮に良からぬ事を言った人物か!!
ふふふ!!目にもの見せてやる!
「おーい!来てやったぞ!!いないのか?おーい!」
コンコン!!
「ねぇ!?せっかく来てやったのに、いないのー??ミキだよ?」
ドンドンドンドン!!!
「此処までくると恐怖だな。」
兵藤が嫌そうに顔を歪ませる。
「学校の七不思議になりそうですね。放課後の恐怖のKY男。」
二階堂が扉に視線を向ける。
「風紀室もこんな感じ?」
キララキが恐怖に抱き合いながら、二階堂に聞いた。
「風紀の場合は放課後は最後の見回りで部屋にいませんので、昼休憩に来て騒いで帰ります。」
「最近、仕事にならないから鍵閉めたら、毎回こんな感じでノイローゼになりそう。本当に睡蓮のはとこ?」
真理音が頭を抱えながらキツそうな声を出す。
「絶対…ちが…。」
流石の櫟原も苛立ちを隠せない。
「睡蓮は淡白なのに、少しこの積極性睡蓮に分けてほしい。」
圭介はムーッと口を尖らす。
「君達、睡蓮にどう説明してここへ?」
「睡蓮は基本気にしないし、1人でも平気だから、用がある。で納得ですよ。」
「そうそう!もう少し気にしてくれても!あっそう?じゃあ後で!…だぜ?」
副会長の質問に洋一郎が答える。圭介が不機嫌なのは、睡蓮の対応にらしい。
「ふふっ!牧原幹太だったら…どこ?何すんの?俺も行く!…って感じですかね。」
「睡蓮にそれ言われてぇー!!」
副会長の牧原の真似を睡蓮で想像する。
「このノックが睡蓮ならすぐ開けて、入れたらすぐ鍵閉めるわ。」
ニヤニヤ想像する兵藤。
「…そんな奴睡蓮じゃない。」
豪がポツリと言う。
「まあ、とにかく説明した通り。奴は睡蓮のはとこで、睡蓮にとって敵になる可能性もある。追い出すのに対してもまだ準備段階だそうだ。本来の目的は理事長らしいが、理事長が睡蓮に惚れている事を知ったら厄介だからな。理事長からも睡蓮に近づけないように言われている。」
西園寺の説明に集まったメンバーは頷く。
「牧原幹太は要するに裏口入学ならぬ転校って事でしょ?最低ー!!」
プンプン頬を膨らますキラ。
「そんな事でこの学校に入れるなんて、僕らの価値が下がるじゃん!」
ラキも目を吊り上げる。
「本日の妨害行為もきっちり録音してるんでしょ?」
森脇が副会長をチラ見する。
「ええ。もちろん!こちらからもネタを集めます。もう既に問題行動いくつか上がって来てますしね。」
悪魔のような笑顔で書類を見つめる。
「例えば?」
真理音は白樺の書類を覗き込む。
「E組のサッカー部の容姿が整った子からですね。勝手に寮部屋に上がり込み、自分の部屋の様に過ごして帰ってくれず、冷蔵庫の物を勝手に食べ散らかす。」
「 2年からは人の彼氏にいきなり抱きつき、キスをした。自分の事をブサイクと言った。」
「D組からは、合同体育で名前の順だが、一緒に組もうとしつこい。断ると、いじめだと叫ぶ。」
「それから……」
「めちゃくちゃあるじゃん!」
森脇は目を見開いた。
まだ転校して間もないのにこの量…皆唖然とする。
「よくこれだけ集めたな。」
ため息をつく西園寺に、白樺は言いにそうに顔をしかめた。
「私が小倉にお願いして集めました。趣味もあってか、諜報活動が得意の様で…ただ、言いにくいのですが…。」
「なんだ?言え。」
西園寺は白樺の煮え切らない言い方に苛つく。
「牧原本人が言っていたそうなのですが…」
「なに?」
双子も白樺を急かす。
「…自分は辰杯の天使で、国体のマーメイドだと…。」
……………。
「なにーーーー!??」
「「殺す!!」」
ギラッと目つきが変わる兵藤と圭介を慌ててなだめる二階堂と洋一郎。
「いや、これは睡蓮も、睡蓮でして。」
慌てて、白樺は説明する。
「E組D組の合同体育の時に牧原が言ったらしく、聞いた生徒が睡蓮に、睡蓮じゃなく、牧原がそうなのか?と聞いたらしいんです。そうしたら睡蓮が…」
「睡蓮が?」
西園寺が繰り返し聞く。
「さあ、知らない。と、自分は人から聞いただけで呼ばれていたかも知らないから、そいつが言うならそいつなんじゃないか?と。」
睡蓮だ!紛れもなく睡蓮らしい!!
頭を抱える圭介て兵藤。
「確かに、牧原は空手の大会と水泳大会には出たことあるようで、両方一回戦負けですが。そして区大会ですがね。」
「あー!!抹殺してー!」
圭介が叫ぶ。
「なんか、本当に睡蓮が心配になってきた。知らない間に絡まれてそう。こんな厄介な勘違い男!!今大丈夫かな?」
森脇がソワソワし出した。
「小倉に一緒にいる様頼みました。」
「こっちも田島と小川に牧原マークさせている。」
洋一郎と二階堂が万全体制を整えている。
「とにかく、ここは風紀、生徒会が手を組、睡蓮を守りましょう。敵ら牧原静香と幹太。」
「後3年の木村な!」
西園寺がニヤッと笑った。
3年の木村が睡蓮に良からぬ事を言った人物か!!
ふふふ!!目にもの見せてやる!
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