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ア、アンチ王道って?4
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「ただいま。」
「お帰り!睡蓮。先輩達来るって?」
寮の睡蓮の部屋にいつものメンバー+森脇先輩が集まっていた。
「いや、誘えなかった。」
睡蓮はそう言いながら、自分の部屋へと制服を脱ぎに行く。
「どう言う事?」
森脇先輩は睡蓮に聞こえるように、声を張る。
「えー?なんか、食堂で騒いでた眼鏡の子と居たから、誘わなかった!」
睡蓮も部屋から叫ぶ。
「何ー!?まさか、また誰かとキスでもしてたー?」
なぜか、睡蓮しか見ていないに、西園寺の他に白樺の名前も噂で上がっていたのだ。
「……。」
睡蓮が黙った事からしていたことがわかる。本当嘘がつけない睡蓮。
「次狙うなら、まさかの兵藤さんだったりしてw」
圭介が笑いながら言う。
「………。」
「えっ!!マジで!?やった!これでライバルがいなくなった!!」
圭介は兵藤が自分からはしていないだろうと思ったが、これを機に蹴落とすことを考える。
ガチャ
「何、バカ言ってんだよ。なあ、ピザでいいか?頼むの?」
部屋着に着替えた睡蓮が出てきて、圭介の頭を叩く。
「ああ。ピザ久しぶり。」
洋一郎はスマホでピザの種類を検索し始めた。
それを皆んなで覗き込み、選び出す。
「今度お姉さんにお礼言わなきゃな。」
豪がピザを選びながら言う。
「いいよ、勝手に遊びに来て騒いだだけだから。かなり貰ったからいっぱい頼もうぜ。サイドのポテト食べたい!」
ワイワイ選んでいると、
ピンポーン
「誰だ?圭介出て。」
「えー!まだ頼むなよ?」
圭介は立ち上がり、覗き窓から覗くと、目を見開いた。
ゲッ来たのかよ…。
圭介は開けるのを渋るとインターホンがまた鳴る。
チッ!圭介は舌打ちして、扉を開けた。
「…なんでお前が出てくんだよ。」
イラついた声に、圭介は1度外に出て扉を閉めた。
「睡蓮、今取り込み中なんだけど、何か用?皆様。」
そこには、生徒会メンバーと風紀がいた。
中でも気まずそうな、白樺、西園寺、兵藤。
「あのね!さっきスイスイが初めて僕達をなんか誘いに来てくれたんだけど、取り込み中で!だから気になって来たんだ!」
「取り込み中は正確にはライライだけだけど!」
「おい!!」
双子の説明、兵藤が気まずそうに突っ込む。
「ああ、なんか睡蓮の姉さんが邪魔したお礼って出前を奢ってくれるらしく、誘いに行ったんだよ。あの理事長の許可をとってね。そしたら、なんか取り込み中だったから、誘わずに戻ったと言っていたので、皆さんお帰り下さい。」
圭介は執事の様にお辞儀して、帰り道へと手で促す。
「えー!!参加したい!俺関係ないよ!」
マリマリ先輩が、足を踏み鳴らす。
「「僕達も!!」」
双子も口をへの字にして圭介を見る。
「お…おれ、かん…けいない。」
櫟原も詰め寄った。
「け、圭介!」
「なんでしょう、兵藤さん。」
兵藤にしては珍しく、モジモジとしている。見ていて気持ち悪いと圭介は思った。
「す、睡蓮の様子は…どうだった?き、傷付いてないか?」
口を尖らし、もじもじ、言いにくそうにしているとこ、悪いけどさ…
「至って普通。」
その言葉に青ざめ頭を抱えてへたり込む。
ガチャ
「圭介!!頼んじまうぞ!って、えっ!?」
出てきた睡蓮はあまりの人数に驚いた。
「あれ?何故?」
キョトンとしている睡蓮を見て、本当に普通通りだと余計傷つく3人。
「スイスイが誘いに来てくれたのって初めてだから、来ちゃった。」
にっこり笑うキララキ先輩に、睡蓮も笑い、扉を開く。
「内容聞こえてたんですね!どうぞ!ピザ頼もうって話してて。いいですか?ピザで?」
「わーい。いいよ!」
マリマリ先輩は嬉しそうに中に入る。
「あれ?さっきの眼鏡君は?」
睡蓮の言葉にギクリと身体を固める3人。
「ああ、あの子は面倒なので巻きました。それにあの子E組なので、この寮には入れません。成績で分かれているので、この寮はS.A.Bクラスまでです。後半クラスは別棟です。」
二階堂の説明に初めて聞いたと、驚きつつ、頷いた。
「睡蓮、本当に普通ですね。これは、ちょっと、マジで傷つきますね。自分でなくてよかった。」
二階堂は哀れみの視線を3人に向けて中へと入っていった。
「どん…まい。」
櫟原もいそいそと中へ入る。
「会長。副会長、兵藤先輩は入らないの?」
睡蓮は小首を傾げる。
「「「入ります!!」」」
慌てて競いながら入る姿に、圭介と視線を、合わし肩を竦めた。
さて、パーティータイムだ。
「お帰り!睡蓮。先輩達来るって?」
寮の睡蓮の部屋にいつものメンバー+森脇先輩が集まっていた。
「いや、誘えなかった。」
睡蓮はそう言いながら、自分の部屋へと制服を脱ぎに行く。
「どう言う事?」
森脇先輩は睡蓮に聞こえるように、声を張る。
「えー?なんか、食堂で騒いでた眼鏡の子と居たから、誘わなかった!」
睡蓮も部屋から叫ぶ。
「何ー!?まさか、また誰かとキスでもしてたー?」
なぜか、睡蓮しか見ていないに、西園寺の他に白樺の名前も噂で上がっていたのだ。
「……。」
睡蓮が黙った事からしていたことがわかる。本当嘘がつけない睡蓮。
「次狙うなら、まさかの兵藤さんだったりしてw」
圭介が笑いながら言う。
「………。」
「えっ!!マジで!?やった!これでライバルがいなくなった!!」
圭介は兵藤が自分からはしていないだろうと思ったが、これを機に蹴落とすことを考える。
ガチャ
「何、バカ言ってんだよ。なあ、ピザでいいか?頼むの?」
部屋着に着替えた睡蓮が出てきて、圭介の頭を叩く。
「ああ。ピザ久しぶり。」
洋一郎はスマホでピザの種類を検索し始めた。
それを皆んなで覗き込み、選び出す。
「今度お姉さんにお礼言わなきゃな。」
豪がピザを選びながら言う。
「いいよ、勝手に遊びに来て騒いだだけだから。かなり貰ったからいっぱい頼もうぜ。サイドのポテト食べたい!」
ワイワイ選んでいると、
ピンポーン
「誰だ?圭介出て。」
「えー!まだ頼むなよ?」
圭介は立ち上がり、覗き窓から覗くと、目を見開いた。
ゲッ来たのかよ…。
圭介は開けるのを渋るとインターホンがまた鳴る。
チッ!圭介は舌打ちして、扉を開けた。
「…なんでお前が出てくんだよ。」
イラついた声に、圭介は1度外に出て扉を閉めた。
「睡蓮、今取り込み中なんだけど、何か用?皆様。」
そこには、生徒会メンバーと風紀がいた。
中でも気まずそうな、白樺、西園寺、兵藤。
「あのね!さっきスイスイが初めて僕達をなんか誘いに来てくれたんだけど、取り込み中で!だから気になって来たんだ!」
「取り込み中は正確にはライライだけだけど!」
「おい!!」
双子の説明、兵藤が気まずそうに突っ込む。
「ああ、なんか睡蓮の姉さんが邪魔したお礼って出前を奢ってくれるらしく、誘いに行ったんだよ。あの理事長の許可をとってね。そしたら、なんか取り込み中だったから、誘わずに戻ったと言っていたので、皆さんお帰り下さい。」
圭介は執事の様にお辞儀して、帰り道へと手で促す。
「えー!!参加したい!俺関係ないよ!」
マリマリ先輩が、足を踏み鳴らす。
「「僕達も!!」」
双子も口をへの字にして圭介を見る。
「お…おれ、かん…けいない。」
櫟原も詰め寄った。
「け、圭介!」
「なんでしょう、兵藤さん。」
兵藤にしては珍しく、モジモジとしている。見ていて気持ち悪いと圭介は思った。
「す、睡蓮の様子は…どうだった?き、傷付いてないか?」
口を尖らし、もじもじ、言いにくそうにしているとこ、悪いけどさ…
「至って普通。」
その言葉に青ざめ頭を抱えてへたり込む。
ガチャ
「圭介!!頼んじまうぞ!って、えっ!?」
出てきた睡蓮はあまりの人数に驚いた。
「あれ?何故?」
キョトンとしている睡蓮を見て、本当に普通通りだと余計傷つく3人。
「スイスイが誘いに来てくれたのって初めてだから、来ちゃった。」
にっこり笑うキララキ先輩に、睡蓮も笑い、扉を開く。
「内容聞こえてたんですね!どうぞ!ピザ頼もうって話してて。いいですか?ピザで?」
「わーい。いいよ!」
マリマリ先輩は嬉しそうに中に入る。
「あれ?さっきの眼鏡君は?」
睡蓮の言葉にギクリと身体を固める3人。
「ああ、あの子は面倒なので巻きました。それにあの子E組なので、この寮には入れません。成績で分かれているので、この寮はS.A.Bクラスまでです。後半クラスは別棟です。」
二階堂の説明に初めて聞いたと、驚きつつ、頷いた。
「睡蓮、本当に普通ですね。これは、ちょっと、マジで傷つきますね。自分でなくてよかった。」
二階堂は哀れみの視線を3人に向けて中へと入っていった。
「どん…まい。」
櫟原もいそいそと中へ入る。
「会長。副会長、兵藤先輩は入らないの?」
睡蓮は小首を傾げる。
「「「入ります!!」」」
慌てて競いながら入る姿に、圭介と視線を、合わし肩を竦めた。
さて、パーティータイムだ。
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