こんなはずじゃなかった

B介

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素顔は有名でした。2

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何処から持ってきた?ってくらいデカいシートに、大人数。
メンバーは、姉、俺、洋一郎、圭介、豪、小倉、兵藤、二階堂、田島、小川、西園寺、副会長、マリマリ先輩、キララキ先輩達、櫟原先輩、森脇先輩、あ、阿部!?フルメンバーだ。漫画だと良くある最終回ですな。

「きゃー♪こんな色んなイケメンに囲まれるなんて♡天国ね!スイくんのおかげよ!ホラ、叔父様の奢りだから、沢山買ったの!ジャンジャン食べてね!」

『ありがとうございますー!』
「こんな、山の中だと、寿司なんてなかなか食べられないもんね!しかも理事長のなら、いいやつだろうね!ラキ!」
「そうだね、キラ!」
双子先輩はニコニコ2人でいくらを食べている。

俺も、キョロキョロと何から食べようか迷っていると、目の前に箱を出された。

「叔父様から特別にスイくん用ですって。」
海斗から!?俺は恐る恐る蓋を開けると、わああ!と歓声を上げてしまった。

「睡蓮ちゃん、何が入ってたの?見せて見せて?」
マリマリ先輩が興味津々なので、中身を見せた。

「太巻き?」
キョトンとするマリマリ先輩。

「スイくん、太巻き大好きなのよ。玉子とカンピョウが好きで、後海老ね。あっ!海老フライの太巻きもあるじゃない!良かったね!」

俺は太巻きを一つ取り、もぐもぐ食べながら頷く。
海斗に言ったこと無いのに、何故知っているかは今は考えないようにしよう。

「へー。睡蓮、太くて長いのが好きなんだね?」

ぶーーっと俺は吹いた。せっかくの太巻きが!!

バッと皆、食い付くように視線をマリマリ先輩に集める。
「なに~?どういうこと~?」蓮花も興味津々だ。 

「この前、バナナケーキ味のソフトを美味しそうに食べてたし~!太巻きとの共通点!」
アハッて笑いながら、ウニをポイっと口に放り込む。

「そうなの!果物ならバナナが好きでプレミアムバナナが特に好きで、買うと大事に食べてるわ。」

「だ、大事に…ゴクリ!」
おい!圭介!変な想像すんな!
俺は圭介の口にマグロを放り込む。

「ほう…。」
ほう…じゃねえよ、兵藤!

「太巻きとは、さぞ立派なのが良いんだろうな。」
うるせえ!西園寺!

「で、うちの睡蓮はどう?」
ニコニコして、蓮花は皆に視線を向けた。

「頭も良くて、運動神経もいいから、羨ましいです!」
洋一郎!お前中間1位だろ!
「性格も肉体も良くて…容姿まで♡」
肉体ってなんだ!圭介?

「……見た目で判断しない。」
「…わかる。」
コクリと頷く櫟原。
……豪、櫟原先輩。
「「わかるー!!ちゃんと見てくれてる感じ!」」
「そうですね、気遣いとか、自分目線ではなく、思いやりがある。」
双子、副会長!!
「そうだね!めちゃくちゃ優しくて強くて!」
森脇先輩!

「どんな事があっても、人を責めない。」
「器がデカいよね。」
え!田島先輩!小川先輩まで!
……騙したこと、後で倍返しだ!と思ったこと黙っておこう。

「思っていることが全て顔に出るのが、素直で可愛いですね。」
ドキン!!二階堂先輩…。

「わかる~!素直で、しかもちゃんと受け止めてくれる!」
マリマリ先輩。

「てか、存在がもう、俺には魅力的だ。」
「ああ。俺を惚れさせるんだ、大したやつだよ。」

兵藤、西園寺。

「憧れます!」
あ、阿部!?

「萌えます!」
最後台無しです。小倉さん。

「嬉しいわ!そんなに、睡蓮を思ってくれて!」
最後の無視した?蓮花?
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