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素顔は有名でした。
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黒い帽子、白いTシャツにデニム姿のまま、まさかのプールエリアへ、慌てて、靴と靴下を脱ぐ。場内、どの場所からもざわつきと視線が痛い。気づくと1番目の選手がスタート台に乗っていて、慌ててS組へ向かうがプールサイドは走れないので、時間短縮に、俺は脱ぎながら歩く事にした。
目立つとかの問題では無く、待たせていることが問題だ。帽子を取ると、何故か歓声が上がり、何かあったのかと思い、慌ててシャツを脱ぐ。更に声はデカくなるので、必死にS組へと急ぎながら、ズボンに手を掛けると、急に鎮まり返り、俺はデニムに手を掛けたまま、鎮まり帰った場内を見ると、皆何故か股間を押さえて前のめりに俺を凝視している。何故か恐ろしくなり、そのまま止まっていると、
「スイー!!はやくしなさーい!!!その状態が1番中途半端でエロいから!さっさと脱げー!!」
蓮花の声に我に返り、デニムを脱いだ。黒のピッタリスパッツの水着に歓声がまた湧く。
3年ベンチと2年ベンチの前を通った時の奴らの視線が痛い。何故ガン見?
やっとの思いで、1年S組まで行くと、皆唖然とこっちを見て、口を開いているだけ。
「おい、圭介、豪、小倉?どうした?」
首を傾げながら尋ねると、更に3人は目を丸くした。
「「「ええー!!睡蓮!?」」」
なんだよ、今気がついたのかよ!!
その3人の声に場内が慌ただしくなる。
2年の生徒会、風紀委員は総立ちで顎が外れるんじゃないかと思うほど開けてて笑える。
「俺、どこやればいい?確かアンカー?」
もう1人の確か水泳部の阿部に聞くと、阿部は全身を震えさせながら叫んだ。
「国体のマーメイド!!漆原睡蓮!!」
「あー!!そうだ!睡蓮って何処かで聞いたと思ってとたら!!話題になった、急に現れては優勝して消えたから人魚だったのでは?と噂だった、漆原!!」
小倉が思い出したと叫ぶ。余計、ザワザワしたじゃないかバカ!!
「いいから、落ち着け!質問は後で聞くから!今は勝とうぜ!」
鼻息荒い、小倉と阿部を落ち着かせる
「す、睡蓮!!ど、どうしよう!?俺1番目なのに、勃起が治らん!」
泣きそうに眉を寄せている圭介にギョッとする。
「何してんだよ!?小倉代わってやれ!」
鼻息でスタートしろとばかりにスタート台に乗せる。
やっと場内が静かになったところで、スタートの笛が鳴り、俺は小倉を応援する。
だが、こいつらは!!豪と圭介がめちゃくちゃ凝視してくる。遠くの方からもだ。試合中で無ければ駆け寄って来そうなほど、ベンチギリギリまで出てきてる2年のバカ先輩達。
これは後が怖いな。
小倉は3位で戻って来て、豪が飛び込む。
やべえ久々に緊張!
豪は荒い泳ぎだが、2位で戻ってきた。次は圭介がなんとか勃起治めて、スタートした。
あいつも早いなー。2位のまま、阿部がスタート。
次は俺だと、スタート台に上がる。
緊張を整えようと胸を摩る仕草に、周りが息を飲んだ事に気付いていない。
周りが自分をどんな目で見ているかなんて…
ピンクアッシュの髪にブルーグレーの瞳がよく合い、さくらんぼの様な唇に白い肌。手足の長さに薄く影をつける筋肉質なのにしなやかな身体、豹のようなエロく魅了するラインにピンクの細やかな突起。人魚と言われても納得してしまう。長いまつ毛がパサパサと音を奏でる。
2年席では、困惑と欲情に渦巻いていた。
睡蓮に惚れたのは、決して容姿ではなかった。だが、見え隠れする肉体のしなやかさとエロさには気がついていた。だが、自分達の想像を遥かに超える魅力に、更に惚れた男達。同じ男に2回惚れるとは…そして、これからの勝負に負けるわけには、いかないと改めて思った。
睡蓮がスタートする。静まり返った場内に水音が響く。ただの競技なのに、美しいものを見ているかのように、見惚れてる。綺麗なフォームでターンを決め、人魚が陸へと上がる。
『1位S組』
歓声が上がる中、ガッツポーズのキラキラ輝く睡蓮。
個人戦の市川の代わりのクロールも1位を決めて、昼食となったがなれなかった。
ハイハイ、囲むなヤロー供!
フルメンバー全員集合!
「「スイスイ!髪型すごい似合う!」」
腕に擦り寄るキララキ先輩。
「ありがとうございます。姉貴に切ってもらいました。」
「目の色、カラコン??」
マリマリ先輩に覗きこまれ、仰反る
「いえ。祖父がハーフで、なんか目だけ強く俺だけ出ました。」
「漆原とは?」
容姿は知っていた副会長は名前が気になるらしい。
「以前は父が婿養子で母方の姓を名乗っていました。2人とも亡くなって、今は訳あり、崎原を。」
「水泳は?なんで?」
二階堂さんもか。
「前話したように、母が漫画やアニメにハマるとやらされたんですが、水泳は結構好きで大会にでました。」
「か、空手は!?」
「はーい!!続きはご飯食べながら、私とどう?叔父様におごってもらっちゃった♡」
急に蓮花が大量の寿司と共に現れた。
俺たちは外にシートを敷いて寿司を広げた。
海斗も来たがったが、オンライン会議に引きずられて行った。
目立つとかの問題では無く、待たせていることが問題だ。帽子を取ると、何故か歓声が上がり、何かあったのかと思い、慌ててシャツを脱ぐ。更に声はデカくなるので、必死にS組へと急ぎながら、ズボンに手を掛けると、急に鎮まり返り、俺はデニムに手を掛けたまま、鎮まり帰った場内を見ると、皆何故か股間を押さえて前のめりに俺を凝視している。何故か恐ろしくなり、そのまま止まっていると、
「スイー!!はやくしなさーい!!!その状態が1番中途半端でエロいから!さっさと脱げー!!」
蓮花の声に我に返り、デニムを脱いだ。黒のピッタリスパッツの水着に歓声がまた湧く。
3年ベンチと2年ベンチの前を通った時の奴らの視線が痛い。何故ガン見?
やっとの思いで、1年S組まで行くと、皆唖然とこっちを見て、口を開いているだけ。
「おい、圭介、豪、小倉?どうした?」
首を傾げながら尋ねると、更に3人は目を丸くした。
「「「ええー!!睡蓮!?」」」
なんだよ、今気がついたのかよ!!
その3人の声に場内が慌ただしくなる。
2年の生徒会、風紀委員は総立ちで顎が外れるんじゃないかと思うほど開けてて笑える。
「俺、どこやればいい?確かアンカー?」
もう1人の確か水泳部の阿部に聞くと、阿部は全身を震えさせながら叫んだ。
「国体のマーメイド!!漆原睡蓮!!」
「あー!!そうだ!睡蓮って何処かで聞いたと思ってとたら!!話題になった、急に現れては優勝して消えたから人魚だったのでは?と噂だった、漆原!!」
小倉が思い出したと叫ぶ。余計、ザワザワしたじゃないかバカ!!
「いいから、落ち着け!質問は後で聞くから!今は勝とうぜ!」
鼻息荒い、小倉と阿部を落ち着かせる
「す、睡蓮!!ど、どうしよう!?俺1番目なのに、勃起が治らん!」
泣きそうに眉を寄せている圭介にギョッとする。
「何してんだよ!?小倉代わってやれ!」
鼻息でスタートしろとばかりにスタート台に乗せる。
やっと場内が静かになったところで、スタートの笛が鳴り、俺は小倉を応援する。
だが、こいつらは!!豪と圭介がめちゃくちゃ凝視してくる。遠くの方からもだ。試合中で無ければ駆け寄って来そうなほど、ベンチギリギリまで出てきてる2年のバカ先輩達。
これは後が怖いな。
小倉は3位で戻って来て、豪が飛び込む。
やべえ久々に緊張!
豪は荒い泳ぎだが、2位で戻ってきた。次は圭介がなんとか勃起治めて、スタートした。
あいつも早いなー。2位のまま、阿部がスタート。
次は俺だと、スタート台に上がる。
緊張を整えようと胸を摩る仕草に、周りが息を飲んだ事に気付いていない。
周りが自分をどんな目で見ているかなんて…
ピンクアッシュの髪にブルーグレーの瞳がよく合い、さくらんぼの様な唇に白い肌。手足の長さに薄く影をつける筋肉質なのにしなやかな身体、豹のようなエロく魅了するラインにピンクの細やかな突起。人魚と言われても納得してしまう。長いまつ毛がパサパサと音を奏でる。
2年席では、困惑と欲情に渦巻いていた。
睡蓮に惚れたのは、決して容姿ではなかった。だが、見え隠れする肉体のしなやかさとエロさには気がついていた。だが、自分達の想像を遥かに超える魅力に、更に惚れた男達。同じ男に2回惚れるとは…そして、これからの勝負に負けるわけには、いかないと改めて思った。
睡蓮がスタートする。静まり返った場内に水音が響く。ただの競技なのに、美しいものを見ているかのように、見惚れてる。綺麗なフォームでターンを決め、人魚が陸へと上がる。
『1位S組』
歓声が上がる中、ガッツポーズのキラキラ輝く睡蓮。
個人戦の市川の代わりのクロールも1位を決めて、昼食となったがなれなかった。
ハイハイ、囲むなヤロー供!
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腕に擦り寄るキララキ先輩。
「ありがとうございます。姉貴に切ってもらいました。」
「目の色、カラコン??」
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「漆原とは?」
容姿は知っていた副会長は名前が気になるらしい。
「以前は父が婿養子で母方の姓を名乗っていました。2人とも亡くなって、今は訳あり、崎原を。」
「水泳は?なんで?」
二階堂さんもか。
「前話したように、母が漫画やアニメにハマるとやらされたんですが、水泳は結構好きで大会にでました。」
「か、空手は!?」
「はーい!!続きはご飯食べながら、私とどう?叔父様におごってもらっちゃった♡」
急に蓮花が大量の寿司と共に現れた。
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