こんなはずじゃなかった

B介

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嵐の前の雷雨に御用心5

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俺は今むちゃくちゃウキウキしている。
なんと寮の食事はビュッフェ♡
曜日でおかずも少し違うらしい。好きなものを好きなだけ食べれるのは嬉しい。
皿にこんもりと乗せて、圭介と洋一郎の席に行く。

「偏り過ぎじゃない?睡蓮。」

俺の皿のエビチリ、タルタルソースのエビフライ、オムレツを見て洋一郎が指摘する。

「好きなんだよ、海老と玉子が!いいだろ、別に。」
エビチリを頬張りながら…うまうま。

「バランス良く食べないと。」

む~っ蓮花みたいなことを言う。確かに洋一郎の皿はバランスいい。サラダに照り焼きチキン、卵焼きに味噌汁…
でも、圭介だって!肉団子に照り焼きチキン、生姜焼き、ポテトサラダにワカメスープ…ん?バランスいいのか?肉肉しててよく分からん。

「肉団子うまいぞ。」
じっと見ていたから、勘違いしたのか、圭介が皿に肉団子を一つくれた。うまうま。

「ほら、少し野菜食べて!」
洋一郎はサラダのきゅうりとトマトを入れてくれた。
食べれない訳じゃないんだよ。もぐもぐ

スッと目の前に中華スープが置かれた。目線を上げると豪が皿を持ち、立っており、隣に座る。

「………飲め。」

はい、飲みます。

「ってか、睡蓮、どこの風呂入ったの?」
圭介が照り焼きに食らい付きながら話を振る。

「どこのって部屋以外あるの?」
ズズズッとスープを飲み込む。うまうま。

「大浴場と露天風呂もあるよ?」
知らなかったの?と洋一郎は首をかしげる。
「えっ?マジ?今度行ってみよう。」

「…睡蓮、行く時は必ず言えよ?一緒にいこう!」
「確かに…さっきの目の当たりにすると1人はまずいかな?」

圭介と洋一郎に言われ、何のことか分からないが頷く。

「「僕たちも一緒にいくー!!」」
キャーーーーーーー!!!

はい、誰かわかりました。

いきなり2人に背後から腕を掴まれた。右がキラ先輩で左がラキ先輩。
「離して下さいよ。食事が摂れません!」

「えー!!…うわ~スイスイ、見た目より筋肉しっかりしてるね!!」
キラ先輩に腕を揉み揉みされた…。

「本当だ肩も!!柔らかいけど筋肉ある~!」
ラキ先輩に肩を揉み揉みされた。気持ちいい。

「これじゃ押し倒すの大変そうだね。ラキ」
「そうだね、2人一緒なら行けるかな?キラ」
揉み揉みしながら、何の相談だよ!!
俺を倒そうと??

「ほんとだ~すご~い☆割れてる♪オレも割れてるよ~!見せっこしようか?」
キャーーーーーーーーー!!!!!

座っている俺の背後から、腹を撫で回す。
「ちょっ!マリマリ先輩!」
マリマリ先輩の手を掴もうとしたが、両腕に双子がいて、動かせない。
それをいい事に先輩の手がTシャツの裾を持ち上げ中に入ってくる。
「っはぁ!」
くすぐったさに震えると、直接睡蓮の綺麗に浮きでた腹筋に触れ、その溝に沿って指でなぞる。
「おい!ちょっっ!?くっ!」
「綺麗に割れてるね?」
真理音の指は割れ目を楽しむと睡蓮の臍の窪みに触れた。
「ひゃあぁっ」
ゾクゾクと全身を走る何かに耐えきれず吐息のように声が溢れる。
その男性の低さを持つ官能的な声に、一同は自然と唾を飲み込んだ。
きめ細やかな肌を直接触れている真理音は、他の一同より欲情を高め、もう一度あの声を聞く為、臍を弄ぼうと窪みに触れた瞬間、腕を強く掴まれた。
睡蓮の服の中から出された手は、まだ睡蓮の温もりを覚えている。だが、空気に触れる事で、その感覚が少しずつ薄れていく。そのことに苛立ち、腕を掴むその人物を睨みつけた。

「あれ?一匹狼って言われてなかった?いつの間につるむ狼になったの?」

「……別に周りが勝手に言ってただけだ。」
グッと真理音の腕を握る手を強める。
真理音はギリッと歯を軋ませ、その痛みに耐えた。

「ありがとう、豪。」
服の中の手の感覚を消そうと腹を撫でながら、豪にお礼を言った。

睡蓮の無事を確かめると、握る手を離した。
「睡蓮ちゃん、狼を飼い犬にするなんて凄いね。今度はオレのを触らしてあげるから、また触らせてね?」

マリマリ先輩は掴まれた部分を触りながら言うと、手を振り食堂を後にした。

ああー!!変な声出たしびっくりしたー!!
くそっ!油断したわ。

キララキの双子も追い払い、俺はプリプリしながら残りの海老を食べ尽くした。
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