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春の嵐の予感9
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「いや~イイね!かっこよかった!」
ムスッと不機嫌全開に自分の机で頬杖をついていると、圭介が俺の机に同じように頬杖をついて、ニヤニヤ言ってきた。
「でも、ちょっとまずいねー。生徒会長を殴ったら親衛隊が確実に黙ってないよね。」
洋一郎の口調がのほほんとしているせいか、全然まずく感じない…。
「親衛隊ってなに?」
まだまだ怒りが治らないせいか、冷たい言い方になってしまった。
「俗に言う、ファンクラブみたいなもんだょ。5人から結成可能で、人気ランク上位は必ずいるかな?応援したり、サポートしてくれたりかな。心配なのは、邪魔ものや自分達以外が近づく場合、過激になる奴らもいるからさ。退学させられたヤツもいるしね」
ナニソレ…と、なるとこの学校人気NO1を殴ってしまった訳か………
あーっ面倒くさい!ってか、いきなり失礼な事言って、口元舐められたら殴るだろ!
「睡蓮たん、王道だからしょうがないよ!大丈夫、これからチワワたん達と揉めても生徒会との絡み、フラグで…あ~wwたぎるwwゴフンゴフン⭐︎」
だ、大丈夫か小倉…
「って、親衛隊なんて凄いな、、生徒会って本当人気なんだな。」
「ん?親衛隊いるの、生徒会だけじゃないよ?5人以上希望がいないと結成出来ないけど、圭介と川嶋にもいるよね。」
え!!!?
バッと目の前でニコニコしている圭介と後ろで寝に入った豪に目をやる。
た、確かに、イケメンではあるが、豪は近寄りがたい野生的イケメンだし…圭介はスポーツマン的爽やか系?いや、野獣系って表情変わるイケメンだが、
そんな人気者と話していたんですね…
じゃあこいつらの親衛隊も……
「ソンナニンキモノトシラズシツレイシマシタ。
スコシハナレテクレマセンカ?」
圭介と距離を取るように後ろに下がる。
「いやいや!睡蓮!そんな事言うなよ!俺のは、そんないないし!どっちかっていうと7割運動部の奴だから、汚いことしねぇよ!どっちかというと、強い奴に付く感じの奴らだし!」
慌てて説明する圭介に疑いの眼差しを送る。
「確かにね~。川嶋のもそんな感じだね。」
洋一郎のフォローにブンブン頷く圭介。
『1年S組崎原睡蓮 1年S組崎原睡蓮、至急理事長室まで来なさい。』
ふーーん、と親衛隊について聞いていると、変態の声がスピーカーから聞こえた。いや、聞こえてません。
『…睡蓮くん、来ないと、お小遣い止めてもらうよ?』
はーい!聞こえました!至急向かいます!!
俺は猛ダッシュをかました。
俺の後ろ姿を見つめる4人
「睡蓮って運動神経いいよね。」
「流石王道!扉も軽々越えてたし!睡蓮たん!」
「………………拳のスピード早かったな」
「起きてたの?川嶋、確かにね。僕、なんか睡蓮の事、見たことある気がして…」
「あ、ぼ、僕も!なんか、睡蓮たん…誰かに似てるようなーー」
「あいつ、格闘技とか、してんのかな?」
圭介は考え込むよう、手で口元を覆う。生徒会長もある程度、武道も嗜んでいて、あの長身、それを拳一発ノックダウン。まぐれにしては凄すぎる。
ムスッと不機嫌全開に自分の机で頬杖をついていると、圭介が俺の机に同じように頬杖をついて、ニヤニヤ言ってきた。
「でも、ちょっとまずいねー。生徒会長を殴ったら親衛隊が確実に黙ってないよね。」
洋一郎の口調がのほほんとしているせいか、全然まずく感じない…。
「親衛隊ってなに?」
まだまだ怒りが治らないせいか、冷たい言い方になってしまった。
「俗に言う、ファンクラブみたいなもんだょ。5人から結成可能で、人気ランク上位は必ずいるかな?応援したり、サポートしてくれたりかな。心配なのは、邪魔ものや自分達以外が近づく場合、過激になる奴らもいるからさ。退学させられたヤツもいるしね」
ナニソレ…と、なるとこの学校人気NO1を殴ってしまった訳か………
あーっ面倒くさい!ってか、いきなり失礼な事言って、口元舐められたら殴るだろ!
「睡蓮たん、王道だからしょうがないよ!大丈夫、これからチワワたん達と揉めても生徒会との絡み、フラグで…あ~wwたぎるwwゴフンゴフン⭐︎」
だ、大丈夫か小倉…
「って、親衛隊なんて凄いな、、生徒会って本当人気なんだな。」
「ん?親衛隊いるの、生徒会だけじゃないよ?5人以上希望がいないと結成出来ないけど、圭介と川嶋にもいるよね。」
え!!!?
バッと目の前でニコニコしている圭介と後ろで寝に入った豪に目をやる。
た、確かに、イケメンではあるが、豪は近寄りがたい野生的イケメンだし…圭介はスポーツマン的爽やか系?いや、野獣系って表情変わるイケメンだが、
そんな人気者と話していたんですね…
じゃあこいつらの親衛隊も……
「ソンナニンキモノトシラズシツレイシマシタ。
スコシハナレテクレマセンカ?」
圭介と距離を取るように後ろに下がる。
「いやいや!睡蓮!そんな事言うなよ!俺のは、そんないないし!どっちかっていうと7割運動部の奴だから、汚いことしねぇよ!どっちかというと、強い奴に付く感じの奴らだし!」
慌てて説明する圭介に疑いの眼差しを送る。
「確かにね~。川嶋のもそんな感じだね。」
洋一郎のフォローにブンブン頷く圭介。
『1年S組崎原睡蓮 1年S組崎原睡蓮、至急理事長室まで来なさい。』
ふーーん、と親衛隊について聞いていると、変態の声がスピーカーから聞こえた。いや、聞こえてません。
『…睡蓮くん、来ないと、お小遣い止めてもらうよ?』
はーい!聞こえました!至急向かいます!!
俺は猛ダッシュをかました。
俺の後ろ姿を見つめる4人
「睡蓮って運動神経いいよね。」
「流石王道!扉も軽々越えてたし!睡蓮たん!」
「………………拳のスピード早かったな」
「起きてたの?川嶋、確かにね。僕、なんか睡蓮の事、見たことある気がして…」
「あ、ぼ、僕も!なんか、睡蓮たん…誰かに似てるようなーー」
「あいつ、格闘技とか、してんのかな?」
圭介は考え込むよう、手で口元を覆う。生徒会長もある程度、武道も嗜んでいて、あの長身、それを拳一発ノックダウン。まぐれにしては凄すぎる。
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