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春の嵐の予感4
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「睡蓮、昼飯どうする?」
圭介に肩を組まれた。
こいつ、スキンシップ好きだな。運動部?だからか?
お前、重いんだよな!
「考えてなくて、何も用意してないんだ。圭介はどうすんの?購買とかあるの?」
顔近いよ、圭介。
「ん?じゃあさ、俺と学食行かない?」
「学食かー。」
「他の学校のは分かんないけど、高等部の学食は中等部より凄いよ。」
ひょいっと委員長が俺と圭介の顔の間に手を差し込み、視線を自分に向ける。
「へー。じゃあ行ってみる。洋一郎も行くでしょ?」
「もち!」
「チッ!」
ん?なんか舌打ちが聞こえたが……。
ふと、視線を圭介に向けるとニカっと白い歯を見せて笑っていた。
うん、爽やかだな。
「あ!豪!豪も学食行かない?」
小さな巾着を持って、立ち上がった豪へ声を掛ける。
「…………」
「…………」
睡蓮!待つんだ!耐えるんだ!
ム○ゴロウさんも言っていただろう?野生の動物は向こうから近づくのを待つと!
「……弁当がある。」
よし!待った!………え?
「豪、自分で作ってんの?」
「…………ああ。」
見た目不良で中身主婦か!!
俺もある程度作れるが弁当は作ったことないな。
初等部からの付き合いの2人も今知ったようで、口をあんぐりと開けている。
「だから、いつも昼休みいないのか。」
ボソッとずっと不思議だった問題が解決したかのように呟く洋一郎。
「じゃあさ、弁当持って学食で食おう?」
…コクリ。
おぉ!会話のスピードが上がってきた!
「チッ」
また、舌打ちが聞こえたような……
正面の洋一郎と豪は普通だし。
隣の圭介は……笑っている。ん?口元ピクピクしてんな。
「あ、あの!」
ん?おお!圭介の隣の!?
「お、俺も一緒にいい?」
一生懸命拳を握りながら言う姿に……可愛いな。
後に犬のスタンドでもいるのか?残像が見えるw
まあ、可愛いと言っても俺より身長高いかんね?
焦げ茶のふわっとした髪型にくりくりとした黒目がおどおどと揺れる。こちらも美形だわ。オドオドしてなかったらね。俺よりちょい高いかな?シャキッとすればかなり見栄えが良いが……
「俺、小倉浩一。よ、よろしく!」
「ああ、よろしく!じゃあ、行くか!」
「チッ!!!」
いや、今回はめっちゃ大きく聞こえたよ。
まさかの俺の隣からね。
…おい、圭介。どうした、今なら誰か殺したと言っても信じるぞ。爽やかはどこいったんだ。
隣で眉間にシワを寄せて、怒りにギラギラした鋭い目つきに内心ちょっとビビった。
圭介に肩を組まれた。
こいつ、スキンシップ好きだな。運動部?だからか?
お前、重いんだよな!
「考えてなくて、何も用意してないんだ。圭介はどうすんの?購買とかあるの?」
顔近いよ、圭介。
「ん?じゃあさ、俺と学食行かない?」
「学食かー。」
「他の学校のは分かんないけど、高等部の学食は中等部より凄いよ。」
ひょいっと委員長が俺と圭介の顔の間に手を差し込み、視線を自分に向ける。
「へー。じゃあ行ってみる。洋一郎も行くでしょ?」
「もち!」
「チッ!」
ん?なんか舌打ちが聞こえたが……。
ふと、視線を圭介に向けるとニカっと白い歯を見せて笑っていた。
うん、爽やかだな。
「あ!豪!豪も学食行かない?」
小さな巾着を持って、立ち上がった豪へ声を掛ける。
「…………」
「…………」
睡蓮!待つんだ!耐えるんだ!
ム○ゴロウさんも言っていただろう?野生の動物は向こうから近づくのを待つと!
「……弁当がある。」
よし!待った!………え?
「豪、自分で作ってんの?」
「…………ああ。」
見た目不良で中身主婦か!!
俺もある程度作れるが弁当は作ったことないな。
初等部からの付き合いの2人も今知ったようで、口をあんぐりと開けている。
「だから、いつも昼休みいないのか。」
ボソッとずっと不思議だった問題が解決したかのように呟く洋一郎。
「じゃあさ、弁当持って学食で食おう?」
…コクリ。
おぉ!会話のスピードが上がってきた!
「チッ」
また、舌打ちが聞こえたような……
正面の洋一郎と豪は普通だし。
隣の圭介は……笑っている。ん?口元ピクピクしてんな。
「あ、あの!」
ん?おお!圭介の隣の!?
「お、俺も一緒にいい?」
一生懸命拳を握りながら言う姿に……可愛いな。
後に犬のスタンドでもいるのか?残像が見えるw
まあ、可愛いと言っても俺より身長高いかんね?
焦げ茶のふわっとした髪型にくりくりとした黒目がおどおどと揺れる。こちらも美形だわ。オドオドしてなかったらね。俺よりちょい高いかな?シャキッとすればかなり見栄えが良いが……
「俺、小倉浩一。よ、よろしく!」
「ああ、よろしく!じゃあ、行くか!」
「チッ!!!」
いや、今回はめっちゃ大きく聞こえたよ。
まさかの俺の隣からね。
…おい、圭介。どうした、今なら誰か殺したと言っても信じるぞ。爽やかはどこいったんだ。
隣で眉間にシワを寄せて、怒りにギラギラした鋭い目つきに内心ちょっとビビった。
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