負ケ戌ノ襲名

第序章 守田紅音ノSEASON

第肆話 藤原夢瞳ノ設問。其ノ壱。

私は、クラスで女王の様な立場に居る。
そう望んだ訳じゃ無いのだが、何もせずに其の儘過ごしてたらいつの間にかこういうポジションだ。

と言っても良い事がある訳でも無く、クラスの揉め事を避ける為、と言うより自分の管轄にある人間を抑え込み、周囲との衝突が無い様に、上手く廻す。そういうかなり面倒臭い立場だ。

そういう事を幾つか抱え込んで居るのだが、私は物覚えがあまり良くないので、数日に１回、日記と言うかノートと言うか、日付と内容を書き留める様にしている。


最近特に大きな問題は無いが少しばかり気になる事はある。

面倒臭いので箇条書きだが、



本山潤
クラスメイトとの交流ほぼ無し。
話し掛ければ話すがすぐ途切れる。

西田霸瑠魅
基本的に社交的だが、たまに突然表情が曇ることがある。※要注意

嶋田健一郎
やっぱり人気だが、キメ顔でニヤついてる時があってちょっと気色悪かったりする。多分皆はそこまで知らないとは思うけど。



とまあ今日はこんな所でいいかな。