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57(最終話). そして、オープニングが開かれた。
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その日が待ち遠しかった。
7歳でエリザベート様に見初められて、マリアの世界は一変した。
光の巫女と呼ばれ、司教バートリー卿の養女となった。
修学館で子供達の世話をしながら、近くの貴族令嬢と知己を持てた。
マリアにも三人の友人ができていた。
「ごきげんよう。マリアさん」
「ごきげんよう。ドミニカさん、ハンナさん、メリルスさん」
「食事も取らないで寮を出たのに、どうして学園の前にいるのですか?」
「エリザベート様に会えると思うと、いても立ってもいられなくて」
「それで馬車が来るのを待っていたと」
「はい」
マリアはキラキラとした目を輝かせて答えた。
流石に友人も引いた。
とにかく、マリアはあいさつしかしたことのないエリザベートのことが大好きだった。
他の三人は私のことが苦手というか、怖いだけの存在でしかない。
親兄弟から間違っても私を怒らせるな!
私を怒らせたなら家なんて消えてしまうと脅されていた。
親しくなるより、視界に入りたくなかった。
聖女様なんて地雷みたいなものであった。
その中でマリアだけは目をうるうるとして期待に心を振わせていた。
昨日の夜も興奮してほとんど寝られなかったのか、朝早くから寮を出ると私の馬車が到着するのをずっと門の前で待っていた。
「はぁ、マリアさんのエリザベート様好きも困ったものね」
「だって、エリザベート様は素敵ですもの」
「はい、はい、もう聞き飽きました」
「どうして? 一緒に出迎えましょう」
「わたしパス」
「わたしも」
「だって、エリザベート様は怖そうだし」
「そんなことありません」
ぱっか、ぱっか、ぱっか、軽快なリズムで馬車が近づいていた。
気が付いた友人が口を手で押さえる。
『マリアさん』
えっ、指を差されてふり返って先に、巨大な馬の顔が目に入った。
きゃああああぁぁぁ!
マリアは大声を上げてを尻もちをついて見事に転んだ。
御者の『どけ、どけ、どけ!』っという怒鳴り声は届いていなかったようだ。
「お嬢ちゃん、道の真ん中でぼっと立っているとは、どういう了見だ」
「すみません」
咄嗟に素直に謝った。
メリルスがマリアを止めようとする間もなかった。
あちゃ、もう遅かった。
悪いことをしたなら、素直に謝るのがマリアの神髄である。
教会で子供達に嫌というほど繰り返した。
マリアは実践のシスターであった。
頭の低いマリアはラグミレタの町の庶民からも愛されるシスターであり、それが周辺の貴族からも受けがよかった。
誰もそれを貴族の非常識と教えていなかった。
馬車から降りてきたのが私だと知ったマリアの心臓は飛び跳ねるように高めた。
「ごきげんよう。エリザベート様」
「…………」
私はマリアを見下すように目を細めた。
困った子だ。
この状態で返事など返せる訳もない。
無邪気というのは罪でしかない。
どうも私が目を細めると怒っているように見えるらしい。
三人のご友人が後ろに引いた。
「お騒がせして申し訳ありません」
馬鹿な子。
ここでゲームでは反論して『謝らない』と叫ぶ選択があったような気がする。
でも、このマリアは『ごめんさない』の一択のようだ。
私にできることはない。
ゲーム通り、無言で学園に入ろうとすると…………。
『そこのご令嬢、待って下さい』
透き通る声で私を引き留める声が届いた。
やはり来ますか。
マリアの騎士ウォルター。
「先ほどから見ていましたが、貴方の馬車が彼女にぶつかったのです。何か謝罪する言葉はございませんか!」
「黙れ下郎。伯爵家の令嬢に向かって、そんな口を叩いて、ただで済むと思っておるのか」
扇子を抜いて、マリアの騎士に向けて言い放つ。
ウォルターはまっすぐ私を睨んでいる。
そして、ゆっくりと胸に手を当てて頭を下げた。
「これはご無礼を。しかし、我が父は『卿』の称号を持っておれば、下郎と言われる筋合いもなく、また、無礼を理由に手打ちにすることもできません」
「ほぉ、貴族が騎士学園の制服を着ているのか」
「こちらにも事情でございます」
ふんと鼻で笑う。
貴族学園に入学できない理由がいくつかある。
礼儀がなっていない。
文字も読めないほど学力が足りない。
レベルが圧倒的に足りない。
騎士学園に入学できている時点で、このどれでもない。
つまり、金がないのだ。
「学園に通えぬ。落ちこぼれ貴族であったか」
「貴方には関係ない」
「そう、では失礼」
「待て、彼女に謝罪を!」
『無礼者はそちらであろう』
馬車から降りてきたアンドラがウォルターの声を遮った。
その後ろからトーマも降りてくる。
ウォルターはマリアの後ろまで近寄った。
「怖かったでしょう。もう大丈夫です」
「ありがとうございます。ですが、私のことは構わず」
「そうはいきません。このような不当なことが許されてはならないのです」
「エリザベート様は悪くありません」
「わが身をご案じ下されたのか。お優しい方だ。貴方に感謝を! しかし、ご安心を下さい。このような不当な行為を見過ごしては正義の名に反します」
語尾は声を高めて周りに聞こえるように言う。
私を悪役にしたいのね。
ふふふ、望む所よ。
私はかなり悪い顔をしていただろう。
『その心意気や良し! オリバー・アブ・アールが褒めて遣わす』
げっ、ゲームと違う展開だ。
後ろの馬車が止まっているのは判っていたが、王子の馬車とは気づかなかった。
ここは馬車の中から遠目で見る所ではなかったの?
ウォルターはその名を聞くと、膝を付いて胸に手を当てて最敬礼をしていた。
アンドラとトーマも胸に手を当てて、わずかに会釈する。
私もスカートの裾を持って、わずかに膝を折った。
貴族なら皇太子でない王子に最敬礼なんて絶対にしない。
「ごきげんよう。アルバー様」
「ふん、おまえと話すことなどない」
「婚約者だというのに冷たいお返事でございますね」
「何度も言っておろう。お前を婚約者だと思ったことはない」
「それは困りました」
「退け!」
ずかずかと私の前を通り過ぎると、膝を折ったままで頭を下げているマリアの前で止まって手を取って引き上げた。
「お嬢さん、お怪我はなかったですか?」
「はい、大丈夫です」
「お令嬢を危険に晒し、謝罪の一言も言えんとは恥ずかしい限りだ」
「いいえ、エリザベート様は悪くございません」
「伯爵だからと言って庇う必要なない。権威を笠に着るような者は俺が許さん」
「王子様、どうか私のことは気になさいませんように」
「貴方は心が澄んでおられる」
目眩が襲う。
この王子は何を言っているのだろう。
ホント、人の話を聞こうしない。
「カロリナ嬢もそう思われるでしょう」
えっ~~~~!?
オリバー王子が手を伸ばすと人垣が割れて、その先にカロリナが立っていた。
名指しされた本人の方が驚いている。
今、来たばかりという感じであり、きょろきょろとして頼りない。
「オリバー王子、発言をお許し下さい」
「誰だ!」
「2年のトーマ・ファン・アルバと申します」
「許す」
「ご存知とは思いますが…………」
トーマはわざと持って回した言い方をした。
マリアは怒鳴り付けてきた御者に謝ってしまった。
貴族が平民に謝ったのだ。
それ自身は美徳なのかもしれないが、平民に謝ったマリアに私がさらに謝罪すれば、ヴォワザン家は平民以下と認めることになる。
「つまり、そこのご令嬢が御者に謝罪した時点で、エリザベート様が謝意を述べることはできなくなったのです。どうか、ご拝領頂きたい」
「そんな詭弁が通じると思っているのか!」
「しかし」
「トーマ、もうよい」
「しかし、エリザベート様」
「貴族の礼儀を知らない方に説教をしても仕方ありません」
「なんだと!」
「では、王子。ごきげんよう」
そう言って私は歩き出す。
オリバー王子の後ろにはクリフ王子の馬車だったらしく、私達の様子を伺っている。
遠くの校舎2階の窓からテレーズが私達を見ていた。
「テレーズさん、どうかしましたか?」
「ごきげんよう、エンドレ様、ノア様」
「ごきげんよう、テレーズ様」
「ごきげんよう、テレーズさん」
「少し校門の方が少し騒がしいので眺めていました」
「オリバー王子とエリザベートのようですな!」
「ノア様はお目がよろしいのね」
「あの赤い髪はエリザベートしかいません。そう、相手は王子だったのね」
「騒がしくなりそうです」
「当然です。王子がご入学するのですから、これまでにない一年となるでしょう」
「エンドレ様も大変ですね」
「いいえ、楽しみです」
「まぁ、それはよかった」
「テレーズ様、相談役という名誉職になったからと言って手伝わなくてよい訳ではございません。よろしいか?」
「ええ、付き合いましょう」
生徒会役員の三人が式典会場へ歩き始めた。
私は校舎2階に三人がいることなど知らない。
ノアの妹のドーリは私に会おうと4組の前の廊下で待っており、この騒ぎを知らない。
色々とゲームと違うことが起こっている。
でも、ゲームの神様はシナリオ通りに進めようとしているようにも思える。
さて、この先はどうなるのかしら?
私は学園の門をくぐって歩き出す。
さぁ、ゲームを始めよう。
第1章『エリザベートは悪役令嬢を目指す』(終)
7歳でエリザベート様に見初められて、マリアの世界は一変した。
光の巫女と呼ばれ、司教バートリー卿の養女となった。
修学館で子供達の世話をしながら、近くの貴族令嬢と知己を持てた。
マリアにも三人の友人ができていた。
「ごきげんよう。マリアさん」
「ごきげんよう。ドミニカさん、ハンナさん、メリルスさん」
「食事も取らないで寮を出たのに、どうして学園の前にいるのですか?」
「エリザベート様に会えると思うと、いても立ってもいられなくて」
「それで馬車が来るのを待っていたと」
「はい」
マリアはキラキラとした目を輝かせて答えた。
流石に友人も引いた。
とにかく、マリアはあいさつしかしたことのないエリザベートのことが大好きだった。
他の三人は私のことが苦手というか、怖いだけの存在でしかない。
親兄弟から間違っても私を怒らせるな!
私を怒らせたなら家なんて消えてしまうと脅されていた。
親しくなるより、視界に入りたくなかった。
聖女様なんて地雷みたいなものであった。
その中でマリアだけは目をうるうるとして期待に心を振わせていた。
昨日の夜も興奮してほとんど寝られなかったのか、朝早くから寮を出ると私の馬車が到着するのをずっと門の前で待っていた。
「はぁ、マリアさんのエリザベート様好きも困ったものね」
「だって、エリザベート様は素敵ですもの」
「はい、はい、もう聞き飽きました」
「どうして? 一緒に出迎えましょう」
「わたしパス」
「わたしも」
「だって、エリザベート様は怖そうだし」
「そんなことありません」
ぱっか、ぱっか、ぱっか、軽快なリズムで馬車が近づいていた。
気が付いた友人が口を手で押さえる。
『マリアさん』
えっ、指を差されてふり返って先に、巨大な馬の顔が目に入った。
きゃああああぁぁぁ!
マリアは大声を上げてを尻もちをついて見事に転んだ。
御者の『どけ、どけ、どけ!』っという怒鳴り声は届いていなかったようだ。
「お嬢ちゃん、道の真ん中でぼっと立っているとは、どういう了見だ」
「すみません」
咄嗟に素直に謝った。
メリルスがマリアを止めようとする間もなかった。
あちゃ、もう遅かった。
悪いことをしたなら、素直に謝るのがマリアの神髄である。
教会で子供達に嫌というほど繰り返した。
マリアは実践のシスターであった。
頭の低いマリアはラグミレタの町の庶民からも愛されるシスターであり、それが周辺の貴族からも受けがよかった。
誰もそれを貴族の非常識と教えていなかった。
馬車から降りてきたのが私だと知ったマリアの心臓は飛び跳ねるように高めた。
「ごきげんよう。エリザベート様」
「…………」
私はマリアを見下すように目を細めた。
困った子だ。
この状態で返事など返せる訳もない。
無邪気というのは罪でしかない。
どうも私が目を細めると怒っているように見えるらしい。
三人のご友人が後ろに引いた。
「お騒がせして申し訳ありません」
馬鹿な子。
ここでゲームでは反論して『謝らない』と叫ぶ選択があったような気がする。
でも、このマリアは『ごめんさない』の一択のようだ。
私にできることはない。
ゲーム通り、無言で学園に入ろうとすると…………。
『そこのご令嬢、待って下さい』
透き通る声で私を引き留める声が届いた。
やはり来ますか。
マリアの騎士ウォルター。
「先ほどから見ていましたが、貴方の馬車が彼女にぶつかったのです。何か謝罪する言葉はございませんか!」
「黙れ下郎。伯爵家の令嬢に向かって、そんな口を叩いて、ただで済むと思っておるのか」
扇子を抜いて、マリアの騎士に向けて言い放つ。
ウォルターはまっすぐ私を睨んでいる。
そして、ゆっくりと胸に手を当てて頭を下げた。
「これはご無礼を。しかし、我が父は『卿』の称号を持っておれば、下郎と言われる筋合いもなく、また、無礼を理由に手打ちにすることもできません」
「ほぉ、貴族が騎士学園の制服を着ているのか」
「こちらにも事情でございます」
ふんと鼻で笑う。
貴族学園に入学できない理由がいくつかある。
礼儀がなっていない。
文字も読めないほど学力が足りない。
レベルが圧倒的に足りない。
騎士学園に入学できている時点で、このどれでもない。
つまり、金がないのだ。
「学園に通えぬ。落ちこぼれ貴族であったか」
「貴方には関係ない」
「そう、では失礼」
「待て、彼女に謝罪を!」
『無礼者はそちらであろう』
馬車から降りてきたアンドラがウォルターの声を遮った。
その後ろからトーマも降りてくる。
ウォルターはマリアの後ろまで近寄った。
「怖かったでしょう。もう大丈夫です」
「ありがとうございます。ですが、私のことは構わず」
「そうはいきません。このような不当なことが許されてはならないのです」
「エリザベート様は悪くありません」
「わが身をご案じ下されたのか。お優しい方だ。貴方に感謝を! しかし、ご安心を下さい。このような不当な行為を見過ごしては正義の名に反します」
語尾は声を高めて周りに聞こえるように言う。
私を悪役にしたいのね。
ふふふ、望む所よ。
私はかなり悪い顔をしていただろう。
『その心意気や良し! オリバー・アブ・アールが褒めて遣わす』
げっ、ゲームと違う展開だ。
後ろの馬車が止まっているのは判っていたが、王子の馬車とは気づかなかった。
ここは馬車の中から遠目で見る所ではなかったの?
ウォルターはその名を聞くと、膝を付いて胸に手を当てて最敬礼をしていた。
アンドラとトーマも胸に手を当てて、わずかに会釈する。
私もスカートの裾を持って、わずかに膝を折った。
貴族なら皇太子でない王子に最敬礼なんて絶対にしない。
「ごきげんよう。アルバー様」
「ふん、おまえと話すことなどない」
「婚約者だというのに冷たいお返事でございますね」
「何度も言っておろう。お前を婚約者だと思ったことはない」
「それは困りました」
「退け!」
ずかずかと私の前を通り過ぎると、膝を折ったままで頭を下げているマリアの前で止まって手を取って引き上げた。
「お嬢さん、お怪我はなかったですか?」
「はい、大丈夫です」
「お令嬢を危険に晒し、謝罪の一言も言えんとは恥ずかしい限りだ」
「いいえ、エリザベート様は悪くございません」
「伯爵だからと言って庇う必要なない。権威を笠に着るような者は俺が許さん」
「王子様、どうか私のことは気になさいませんように」
「貴方は心が澄んでおられる」
目眩が襲う。
この王子は何を言っているのだろう。
ホント、人の話を聞こうしない。
「カロリナ嬢もそう思われるでしょう」
えっ~~~~!?
オリバー王子が手を伸ばすと人垣が割れて、その先にカロリナが立っていた。
名指しされた本人の方が驚いている。
今、来たばかりという感じであり、きょろきょろとして頼りない。
「オリバー王子、発言をお許し下さい」
「誰だ!」
「2年のトーマ・ファン・アルバと申します」
「許す」
「ご存知とは思いますが…………」
トーマはわざと持って回した言い方をした。
マリアは怒鳴り付けてきた御者に謝ってしまった。
貴族が平民に謝ったのだ。
それ自身は美徳なのかもしれないが、平民に謝ったマリアに私がさらに謝罪すれば、ヴォワザン家は平民以下と認めることになる。
「つまり、そこのご令嬢が御者に謝罪した時点で、エリザベート様が謝意を述べることはできなくなったのです。どうか、ご拝領頂きたい」
「そんな詭弁が通じると思っているのか!」
「しかし」
「トーマ、もうよい」
「しかし、エリザベート様」
「貴族の礼儀を知らない方に説教をしても仕方ありません」
「なんだと!」
「では、王子。ごきげんよう」
そう言って私は歩き出す。
オリバー王子の後ろにはクリフ王子の馬車だったらしく、私達の様子を伺っている。
遠くの校舎2階の窓からテレーズが私達を見ていた。
「テレーズさん、どうかしましたか?」
「ごきげんよう、エンドレ様、ノア様」
「ごきげんよう、テレーズ様」
「ごきげんよう、テレーズさん」
「少し校門の方が少し騒がしいので眺めていました」
「オリバー王子とエリザベートのようですな!」
「ノア様はお目がよろしいのね」
「あの赤い髪はエリザベートしかいません。そう、相手は王子だったのね」
「騒がしくなりそうです」
「当然です。王子がご入学するのですから、これまでにない一年となるでしょう」
「エンドレ様も大変ですね」
「いいえ、楽しみです」
「まぁ、それはよかった」
「テレーズ様、相談役という名誉職になったからと言って手伝わなくてよい訳ではございません。よろしいか?」
「ええ、付き合いましょう」
生徒会役員の三人が式典会場へ歩き始めた。
私は校舎2階に三人がいることなど知らない。
ノアの妹のドーリは私に会おうと4組の前の廊下で待っており、この騒ぎを知らない。
色々とゲームと違うことが起こっている。
でも、ゲームの神様はシナリオ通りに進めようとしているようにも思える。
さて、この先はどうなるのかしら?
私は学園の門をくぐって歩き出す。
さぁ、ゲームを始めよう。
第1章『エリザベートは悪役令嬢を目指す』(終)
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