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43.意外と気の合う夫人でした。
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王家の晩餐会でセーチェー家の舞踏会に呼ばれた。
そのお返しに我が家の舞踏会に招待した。
お礼のお礼として、セーチェー侯爵夫人のお茶会に招待された。
セーチェー家の屋敷に到着すると、テレーズ嬢がお茶会の庭に案内してくれた。
今日のお土産はセーチェー侯爵夫人の希望で、パン菓子と今年の目玉だった苺ケーキだ。
「まぁ、まぁ、まぁ、これが本当のパン菓子だったのね!」
「はい、本物は砂糖を使って甘みを増しております」
「お見舞いで貰ったパン菓子はほんのり甘くって美味しかったけれど、こちらは本当に甘いのね」
「庶民に砂糖は高く、小麦で作った水飴を甘味に使用しておりました」
「そんな所まで! エリザベートは凄いわ」
「ウルシュラ夫人、どうかエリザベートを褒めないで下さい。これ以上、騒がれて私の身が持ちません」
「こんな素晴らしい物を作れる娘さんを褒めて上げないの! もっと自慢しないさい。娘のテレーズと交換したいくらいよ」
「お母様がそう言われるのでしたから構いませんわ」
「滅相もございません。美しく聡明であり、優雅さを忘れない。家の娘と比べるなんてもったいないお言葉です」
「まぁ、まぁ、まぁ、そんなことはございません。巧く隠しておりますが、テレーズは食いしん坊なのよ」
「お母様、そう言うことは言わないで下さい。でも、本当です。ヴォワザン家なら美味しい物が頂けそうなので、私は喜んで交換に応じますわ」
「娘を庇って頂いて、ありがとうございます」
「本当のことよ。いずれ皆がエリザベートに感謝する日がきます」
「はい、お母様。こんな甘いお菓子が毎日食べられるなんて素敵です」
随分と持ち上げてくれた。
セーチェー侯爵夫人の要望はエリザベート商会に融資する条件に、自分が考えたレシピを元にお菓子を作って貰いたいという。
「よろしいのですか? わたくしはよろしいですが、ウルシュラ様のレシピがこちらに無償で提供して貰うことになってしまします。買い取りに致しましょうか?」
「その必要はないわ。料理人を一から育てるとなると時間が掛かるでしょう。私は次の舞踏会や晩餐会から披露したいのよ」
「すでにセーチェー家の舞踏会や晩餐会は終わったと心得ますが?」
「エリザベート様、違います」
「テレーズ様、どうかわたくしのことはエリザベートとお呼び下さい」
「では、私のこともテレーズとお呼び下さい」
「畏まりました」
「それでね! お母様がいう舞踏会や晩餐会は一族が行う舞踏会のことです」
「なるほど、承知しました」
セーチェー侯爵家の一族には伯爵家や子爵家が多くある。
そこに自分のお菓子を置かせるつもりなのだ。
「美味しい物が広がるのは素敵だと思わない」
「そうですね。それに刺激された料理人がさらに新しい料理を考えれば、もっと素敵だと思います」
「やはり、エリザベートなら判ってくれると思ったわ」
「お菓子だけでなく、ワインタワーなどやってみませんか?」
「あら、あら、それは何かしら?」
シャンパンタワーのワインバージョン。
但し、使うのはシュワシュワと呼ばれるシャンパンのようなワインだ。
その場にグラスを持って来させて披露してみせる。
「まぁ、まぁ、まぁ、素敵だわ!」
セーチェー侯爵夫人は大喜び、母上はこめかみを押さえている。
屋敷に帰ると、母上になんてことを教えるのときつくお叱りを貰う。
セーチェー侯爵夫人を誑かし、笑い者でもなれば、その怒りの矛先は我が家に向かう。
セーチェー侯爵の不評を買うことを母上は恐れた。
でも、派手な演出はお菓子を美味しく見せる。
セーチェー侯爵夫人は新しいお菓子を布教するつもりだから演出は派手な方がいい。
広告は最大の武器だ。
翌日、セーチェー侯爵夫人はエリザベート商会の菓子店の調理場に現れた。
舞踏会に間に合わせる為だ。
我が家の料理人は貴族が調理場に入ることを拒絶しないが、料理人としてのプライドまで捨てた訳じゃない。
素人のレシピをそのまま使うようなことはしない。
料理人たちによって素人のレシピが宮廷でも使えるレシピへと変換されてゆく。
「まぁ、まぁ、まぁ、こうやって料理は作られてゆくのね! 勉強になるわ!」
「お好きな時にお越し下さい」
「毎日、来てしまうわ」
「申し付けておきましょう」
セーチェー侯爵夫人は大喜びだ。
家庭教師に雇った料理人を抱えていたが、本物の料理人は貴族に料理を教える者はいない。
間違って火傷でもさせれば首が飛ぶ。
比喩でなく、本当に!
その点、我がヴォワザン家では毎年の2月に新規採用者の料理対決が行われる。
審査員は新規採用者自身だ。
そこで私のレシピに敗れて、心を入れ替えるという儀式が行われている。
元宮廷料理の手が加わっているから新人で勝てる見込みはない。
2月と言えば、魔の森で特訓中だ。
戻ってくると、今年の新しい料理を私が披露する。
神と崇められる私の料理だ。
だから、我が家の料理人たちは貴族が調理場に入ってくることを拒まない。
セーチェー侯爵夫人は本当に足繁く通うことになった。
貴族の料理学校でもはじめようかしら?
そんなことを言うと母上に怒られた。
「料理を覚えたがる上級貴族なんていません」
「ウルシュラ様やテレーズは喜んでいますが」
「ちょっとお待ちなさい。まさか、ご夫人らを調理場に立たせている訳ではないでしょうね?」
「本人のご希望でしたから!」
「エリザベート、貴方って子はなんてことをしているの!」
「拙いですか?」
「当然です」
セーチェー侯爵夫人を調理場に立たせていると聞いて、2度怒られた。
今更、止まられません。
セーチェー侯爵夫人がエリザベート商会に通う。
これは貴族社会に大きな衝撃を与えた。
『聞いたか、聞いた、聞いた』
『テレーズ様がアンドラ様に嫁ぐそうだ』
『逆に、エリザベート様がセーチェー侯爵家の養女になるらしい』
誰だ?
こんな根も葉もない噂を流した奴は?
意図して流した貴族は見つからない。
だが、偶然とは思えない。
この噂に焦ったのがラーコーツィ家だ。
武のセーチェー家と財のヴォワザン家が結ばれると、ラーコーツィ家に十分に対抗できる。
私がセーチェー家の養女になれば、王妃になる障害がなくなる。
セーチェー家の面目も立つ。
仕掛け人はセーチェー侯爵夫人か?
そんな陰謀めいたことを考える人ではない。
陰謀とは遠く、天然過ぎて何を考えているのか判らない。
おそらく、二人とも深く考えていない。
でも、いつも間にか取り込まれているような感じなのだ。
そのお返しに我が家の舞踏会に招待した。
お礼のお礼として、セーチェー侯爵夫人のお茶会に招待された。
セーチェー家の屋敷に到着すると、テレーズ嬢がお茶会の庭に案内してくれた。
今日のお土産はセーチェー侯爵夫人の希望で、パン菓子と今年の目玉だった苺ケーキだ。
「まぁ、まぁ、まぁ、これが本当のパン菓子だったのね!」
「はい、本物は砂糖を使って甘みを増しております」
「お見舞いで貰ったパン菓子はほんのり甘くって美味しかったけれど、こちらは本当に甘いのね」
「庶民に砂糖は高く、小麦で作った水飴を甘味に使用しておりました」
「そんな所まで! エリザベートは凄いわ」
「ウルシュラ夫人、どうかエリザベートを褒めないで下さい。これ以上、騒がれて私の身が持ちません」
「こんな素晴らしい物を作れる娘さんを褒めて上げないの! もっと自慢しないさい。娘のテレーズと交換したいくらいよ」
「お母様がそう言われるのでしたから構いませんわ」
「滅相もございません。美しく聡明であり、優雅さを忘れない。家の娘と比べるなんてもったいないお言葉です」
「まぁ、まぁ、まぁ、そんなことはございません。巧く隠しておりますが、テレーズは食いしん坊なのよ」
「お母様、そう言うことは言わないで下さい。でも、本当です。ヴォワザン家なら美味しい物が頂けそうなので、私は喜んで交換に応じますわ」
「娘を庇って頂いて、ありがとうございます」
「本当のことよ。いずれ皆がエリザベートに感謝する日がきます」
「はい、お母様。こんな甘いお菓子が毎日食べられるなんて素敵です」
随分と持ち上げてくれた。
セーチェー侯爵夫人の要望はエリザベート商会に融資する条件に、自分が考えたレシピを元にお菓子を作って貰いたいという。
「よろしいのですか? わたくしはよろしいですが、ウルシュラ様のレシピがこちらに無償で提供して貰うことになってしまします。買い取りに致しましょうか?」
「その必要はないわ。料理人を一から育てるとなると時間が掛かるでしょう。私は次の舞踏会や晩餐会から披露したいのよ」
「すでにセーチェー家の舞踏会や晩餐会は終わったと心得ますが?」
「エリザベート様、違います」
「テレーズ様、どうかわたくしのことはエリザベートとお呼び下さい」
「では、私のこともテレーズとお呼び下さい」
「畏まりました」
「それでね! お母様がいう舞踏会や晩餐会は一族が行う舞踏会のことです」
「なるほど、承知しました」
セーチェー侯爵家の一族には伯爵家や子爵家が多くある。
そこに自分のお菓子を置かせるつもりなのだ。
「美味しい物が広がるのは素敵だと思わない」
「そうですね。それに刺激された料理人がさらに新しい料理を考えれば、もっと素敵だと思います」
「やはり、エリザベートなら判ってくれると思ったわ」
「お菓子だけでなく、ワインタワーなどやってみませんか?」
「あら、あら、それは何かしら?」
シャンパンタワーのワインバージョン。
但し、使うのはシュワシュワと呼ばれるシャンパンのようなワインだ。
その場にグラスを持って来させて披露してみせる。
「まぁ、まぁ、まぁ、素敵だわ!」
セーチェー侯爵夫人は大喜び、母上はこめかみを押さえている。
屋敷に帰ると、母上になんてことを教えるのときつくお叱りを貰う。
セーチェー侯爵夫人を誑かし、笑い者でもなれば、その怒りの矛先は我が家に向かう。
セーチェー侯爵の不評を買うことを母上は恐れた。
でも、派手な演出はお菓子を美味しく見せる。
セーチェー侯爵夫人は新しいお菓子を布教するつもりだから演出は派手な方がいい。
広告は最大の武器だ。
翌日、セーチェー侯爵夫人はエリザベート商会の菓子店の調理場に現れた。
舞踏会に間に合わせる為だ。
我が家の料理人は貴族が調理場に入ることを拒絶しないが、料理人としてのプライドまで捨てた訳じゃない。
素人のレシピをそのまま使うようなことはしない。
料理人たちによって素人のレシピが宮廷でも使えるレシピへと変換されてゆく。
「まぁ、まぁ、まぁ、こうやって料理は作られてゆくのね! 勉強になるわ!」
「お好きな時にお越し下さい」
「毎日、来てしまうわ」
「申し付けておきましょう」
セーチェー侯爵夫人は大喜びだ。
家庭教師に雇った料理人を抱えていたが、本物の料理人は貴族に料理を教える者はいない。
間違って火傷でもさせれば首が飛ぶ。
比喩でなく、本当に!
その点、我がヴォワザン家では毎年の2月に新規採用者の料理対決が行われる。
審査員は新規採用者自身だ。
そこで私のレシピに敗れて、心を入れ替えるという儀式が行われている。
元宮廷料理の手が加わっているから新人で勝てる見込みはない。
2月と言えば、魔の森で特訓中だ。
戻ってくると、今年の新しい料理を私が披露する。
神と崇められる私の料理だ。
だから、我が家の料理人たちは貴族が調理場に入ってくることを拒まない。
セーチェー侯爵夫人は本当に足繁く通うことになった。
貴族の料理学校でもはじめようかしら?
そんなことを言うと母上に怒られた。
「料理を覚えたがる上級貴族なんていません」
「ウルシュラ様やテレーズは喜んでいますが」
「ちょっとお待ちなさい。まさか、ご夫人らを調理場に立たせている訳ではないでしょうね?」
「本人のご希望でしたから!」
「エリザベート、貴方って子はなんてことをしているの!」
「拙いですか?」
「当然です」
セーチェー侯爵夫人を調理場に立たせていると聞いて、2度怒られた。
今更、止まられません。
セーチェー侯爵夫人がエリザベート商会に通う。
これは貴族社会に大きな衝撃を与えた。
『聞いたか、聞いた、聞いた』
『テレーズ様がアンドラ様に嫁ぐそうだ』
『逆に、エリザベート様がセーチェー侯爵家の養女になるらしい』
誰だ?
こんな根も葉もない噂を流した奴は?
意図して流した貴族は見つからない。
だが、偶然とは思えない。
この噂に焦ったのがラーコーツィ家だ。
武のセーチェー家と財のヴォワザン家が結ばれると、ラーコーツィ家に十分に対抗できる。
私がセーチェー家の養女になれば、王妃になる障害がなくなる。
セーチェー家の面目も立つ。
仕掛け人はセーチェー侯爵夫人か?
そんな陰謀めいたことを考える人ではない。
陰謀とは遠く、天然過ぎて何を考えているのか判らない。
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