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28.カロリナ様、万歳。
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仮称『屋台祭』を改め、侯爵様の命で正式名称『カロリナ祭』となった。
カロリナの無事を感謝し、カロリナの未来を称える祭だ。
合言葉は『カロリナ様、万歳』と叫ぶとすべてがタダになる。
なんとなく、そうなった。
ギルド区の中央広場に作られた檀上にラーコーツィ一家が集まり、ラーコーツィ侯爵があいさつに声を震わせ、祭の開始を宣言した。
『カロリナ祭の開催を宣言する』
カン、カン、カン、鐘の音が鳴ると、火の魔法を得意とする者が天空のファイラー・ボールの魔法を一斉に放った。
ドカン、ドカン、ドカン、派手な音が『祭り』のはじまりを告げた。
これでラーコーツィ家の役目は終わった。
閉会式をする予定はない。
あとは10日間、好きなだけ飲み食いするだけだ。
「カロリナ様、これが10日間の予定です」
「エル、ありがとう。エディタも設営の調整、苦労様です」
「まさか、町のほとんどの店屋が参加するとは思いませんでした。しかも腕に自慢のある人も参加させろと怒鳴ってくるので散々でした」
冒険ギルドから暇なエディタが実行委員として差し出された。
貴族案件だからだ。
ラーコーツィ家からも数名の家臣とカロリナの代理にエルが参加した。
準備期間が10日しかないので、即断即決。
エルは座っているだけだったらしいが責任者の肩書きが堪えたと嘆いていた。
大体は屋台衆が行った。
しかし、噂を聞き付けた町の食堂の店主らが参加を表明し、規模が一気に拡大し、区画整理が大変になった。
しかもカロリナがすべての屋台の試食をすると知ると、貴族のシェフまで参加を表明した。
そして、屋台の立ち退きを要求した。
屋台衆が一番いい所を独占しているという苦情だ。
「元々、俺らだけが参加する予定だった。結果的にギルド区の周辺を占領したことは謝る。だが、これは仕方ないことだ」
「下町の屋台など別に場所に移動すればよい」
「今更、移動は不可能だ」
「我らの主人の命に逆らうのか!」
来ているのはシェフであって貴族ではない。
だが、シェフも主命で引くことができない。
貴族の命令となると運営委員の職員も困った。
受付嬢エディタが名代のエルを褒める。
「座っていただけなどトンでもない。エルさんが居てくれて助かりました。屋台の配置はエルさんにほとんど決めて頂きました」
「カロリナ様なら、そうするだろうと思うことを口にしただけです。決定に際してお嬢様の名前を使わせて頂きました。報告もせずに申し訳ありません」
「構わないわ。私の名代でいたのでしょう。当然の事をしたのよ」
エルが屋台衆、町衆、貴族衆、個人参加に区画を分けた。
「この決定の不満がある方は申し出て下さい。僕が間違いなく、カロリナ様にお伝えし、その決定の有無を判断して頂きます」
カロリナの名代の意見に反対した事をカロリナに伝えると脅した。
侯爵家から主家にお叱りの伝令が走るようなことになれば大変だ。
シェフを落とし所を見つけた。
「カロリナ様にはご迷惑かもしれませんが、すべての屋台の試食をお願いします」
「望む所ね!」
カロリナは本気で喜んだ。
◇◇◇
ラーコーツィの一家はあいさつが終わると行政区長に連れられて、町の名士との謁見を行う。
謁見が終わると食事会となった。
料理の内容は、屋台で発表される中で最高級品のみ厳選された。
「これはエビか?」
「いいえ、ザニガニという雑種の生き物です」
「なんと! エビのような食感である」
「絶品でございます」
「これはカロリナ様が発見された製法によって食べることができるようになりました」
「ならば、カロリナ製法と名付けて広めよ」
「承知しました」
「先日の権は如何でしょうか?」
「カロリナが来年も楽しみだと申したので承知する事にした」
「カロリナが喜ぶ顔が浮かびますね。父上」
「ははは、まったくだ」
「きっと抱き付いてくれますよ」
「そうか、そうか!」
ケチで厳格で堅物のイケメン侯爵も娘の事になると駄目々々であった。
こうしてカロリナ祭が来年も開催されることが決まった。
ラーコーツィ侯爵は今年と同額まで出資すると約束する。
今年は10日間の準備期間しかなく、屋台以外に珍しいものはないが、来年は歌に踊りなど、さらに大規模に開催できると喜んだ。
娯楽が少ない庶民にとって最高に嬉しい知らせだ。
実際、広場では即興で吟遊詩人達などが歌を唄い。
音楽を鳴らして町踊りが踊られていた。
来年は楽器団を集めることになるのだろう。
警備は領兵と蛇竜会の共同で行われたが、祭りに参加した騎士から協力要請が来て、来年の警備を騎士団で行うことになるとは思っていなかった。
さらに、この噂を聞いたラーコーツィ領民から我が村でも『祭り』を開催したいと希望が上がり、領民が『カロリナ様、万歳』と言ってくれていることを喜んだ。
侯爵が協力しようと返答すると領主はもう開催するしかない。
来年から王都と領民のすべてが『カロリナ様、万歳』と叫ぶ。
この祭で絶対に出される料理がザニガニだ。
この『カロリナ祭』の象徴だ。
庶民が食べる高級食材の代表となった。
『庶民にも美味しい食べ物を!』
カロリナのキャッチフレーズであり、王都で生まれた新しい料理がいくつも生まれた。
その料理は地方の祭りで紹介され、地方の出身者が王都に屋台を出店して、カロリナへの感謝を込めて食べて頂く。
地方の郷土料理が全国に紹介されるキッカケを作った。
王都とラーコーツィ領でこんな楽しい交流をすれば、その噂は全国に広がり、さらに翌々々年には王国中に広まった。
確かに、王都に出掛ける商人や王都に近い村の者は『祭り』を観光ができるが、ほとんど民は噂を聞くだけである。
それは領主への不満であり、カロリナへの期待と羨望を生む。
それを看過するエリザベートではなかった。
エリザベートの父が統括する南方諸領・南領で開催が決まると、隣の東領、中央領の領主も開催を決め、セーチェー領でも開催が決まった。
ただ、セーチェー領では、『騎士団の栄光あれ!』と叫ばれ、南方諸領・南領・東領では『聖女様、万歳』と叫ばれる。
王都領と中央領では、その領主がどこの支援を受けたかでマダラ模様の開催になった。
ラーコーツィ派、セーチェー派、教会派の3つに見事に分裂した。
宰相の耳に入ったのは最初の祭りが終わってからだったと言う。
王妃と宰相が頭を抱えた。
噛ませ犬としてきたエリザベートが王国第3位の勢力の中心になっていた。
オリバー王子と婚姻して、南方諸領・南領を治める初の大公爵になるのでは?
(アール王国には、公爵はいません)
そんな噂までされるようになり、
エリザベートとの婚姻に信憑性が出てきてくる。
それは3年後の話だ。
まぁ、そもそもはカロリナの思い付き、
それが三大派閥の大抗争になるとは屋台を回り、おいしい物を口いっぱいほうばって満足しているカロリナには思いもよらないことであった。
カロリナの無事を感謝し、カロリナの未来を称える祭だ。
合言葉は『カロリナ様、万歳』と叫ぶとすべてがタダになる。
なんとなく、そうなった。
ギルド区の中央広場に作られた檀上にラーコーツィ一家が集まり、ラーコーツィ侯爵があいさつに声を震わせ、祭の開始を宣言した。
『カロリナ祭の開催を宣言する』
カン、カン、カン、鐘の音が鳴ると、火の魔法を得意とする者が天空のファイラー・ボールの魔法を一斉に放った。
ドカン、ドカン、ドカン、派手な音が『祭り』のはじまりを告げた。
これでラーコーツィ家の役目は終わった。
閉会式をする予定はない。
あとは10日間、好きなだけ飲み食いするだけだ。
「カロリナ様、これが10日間の予定です」
「エル、ありがとう。エディタも設営の調整、苦労様です」
「まさか、町のほとんどの店屋が参加するとは思いませんでした。しかも腕に自慢のある人も参加させろと怒鳴ってくるので散々でした」
冒険ギルドから暇なエディタが実行委員として差し出された。
貴族案件だからだ。
ラーコーツィ家からも数名の家臣とカロリナの代理にエルが参加した。
準備期間が10日しかないので、即断即決。
エルは座っているだけだったらしいが責任者の肩書きが堪えたと嘆いていた。
大体は屋台衆が行った。
しかし、噂を聞き付けた町の食堂の店主らが参加を表明し、規模が一気に拡大し、区画整理が大変になった。
しかもカロリナがすべての屋台の試食をすると知ると、貴族のシェフまで参加を表明した。
そして、屋台の立ち退きを要求した。
屋台衆が一番いい所を独占しているという苦情だ。
「元々、俺らだけが参加する予定だった。結果的にギルド区の周辺を占領したことは謝る。だが、これは仕方ないことだ」
「下町の屋台など別に場所に移動すればよい」
「今更、移動は不可能だ」
「我らの主人の命に逆らうのか!」
来ているのはシェフであって貴族ではない。
だが、シェフも主命で引くことができない。
貴族の命令となると運営委員の職員も困った。
受付嬢エディタが名代のエルを褒める。
「座っていただけなどトンでもない。エルさんが居てくれて助かりました。屋台の配置はエルさんにほとんど決めて頂きました」
「カロリナ様なら、そうするだろうと思うことを口にしただけです。決定に際してお嬢様の名前を使わせて頂きました。報告もせずに申し訳ありません」
「構わないわ。私の名代でいたのでしょう。当然の事をしたのよ」
エルが屋台衆、町衆、貴族衆、個人参加に区画を分けた。
「この決定の不満がある方は申し出て下さい。僕が間違いなく、カロリナ様にお伝えし、その決定の有無を判断して頂きます」
カロリナの名代の意見に反対した事をカロリナに伝えると脅した。
侯爵家から主家にお叱りの伝令が走るようなことになれば大変だ。
シェフを落とし所を見つけた。
「カロリナ様にはご迷惑かもしれませんが、すべての屋台の試食をお願いします」
「望む所ね!」
カロリナは本気で喜んだ。
◇◇◇
ラーコーツィの一家はあいさつが終わると行政区長に連れられて、町の名士との謁見を行う。
謁見が終わると食事会となった。
料理の内容は、屋台で発表される中で最高級品のみ厳選された。
「これはエビか?」
「いいえ、ザニガニという雑種の生き物です」
「なんと! エビのような食感である」
「絶品でございます」
「これはカロリナ様が発見された製法によって食べることができるようになりました」
「ならば、カロリナ製法と名付けて広めよ」
「承知しました」
「先日の権は如何でしょうか?」
「カロリナが来年も楽しみだと申したので承知する事にした」
「カロリナが喜ぶ顔が浮かびますね。父上」
「ははは、まったくだ」
「きっと抱き付いてくれますよ」
「そうか、そうか!」
ケチで厳格で堅物のイケメン侯爵も娘の事になると駄目々々であった。
こうしてカロリナ祭が来年も開催されることが決まった。
ラーコーツィ侯爵は今年と同額まで出資すると約束する。
今年は10日間の準備期間しかなく、屋台以外に珍しいものはないが、来年は歌に踊りなど、さらに大規模に開催できると喜んだ。
娯楽が少ない庶民にとって最高に嬉しい知らせだ。
実際、広場では即興で吟遊詩人達などが歌を唄い。
音楽を鳴らして町踊りが踊られていた。
来年は楽器団を集めることになるのだろう。
警備は領兵と蛇竜会の共同で行われたが、祭りに参加した騎士から協力要請が来て、来年の警備を騎士団で行うことになるとは思っていなかった。
さらに、この噂を聞いたラーコーツィ領民から我が村でも『祭り』を開催したいと希望が上がり、領民が『カロリナ様、万歳』と言ってくれていることを喜んだ。
侯爵が協力しようと返答すると領主はもう開催するしかない。
来年から王都と領民のすべてが『カロリナ様、万歳』と叫ぶ。
この祭で絶対に出される料理がザニガニだ。
この『カロリナ祭』の象徴だ。
庶民が食べる高級食材の代表となった。
『庶民にも美味しい食べ物を!』
カロリナのキャッチフレーズであり、王都で生まれた新しい料理がいくつも生まれた。
その料理は地方の祭りで紹介され、地方の出身者が王都に屋台を出店して、カロリナへの感謝を込めて食べて頂く。
地方の郷土料理が全国に紹介されるキッカケを作った。
王都とラーコーツィ領でこんな楽しい交流をすれば、その噂は全国に広がり、さらに翌々々年には王国中に広まった。
確かに、王都に出掛ける商人や王都に近い村の者は『祭り』を観光ができるが、ほとんど民は噂を聞くだけである。
それは領主への不満であり、カロリナへの期待と羨望を生む。
それを看過するエリザベートではなかった。
エリザベートの父が統括する南方諸領・南領で開催が決まると、隣の東領、中央領の領主も開催を決め、セーチェー領でも開催が決まった。
ただ、セーチェー領では、『騎士団の栄光あれ!』と叫ばれ、南方諸領・南領・東領では『聖女様、万歳』と叫ばれる。
王都領と中央領では、その領主がどこの支援を受けたかでマダラ模様の開催になった。
ラーコーツィ派、セーチェー派、教会派の3つに見事に分裂した。
宰相の耳に入ったのは最初の祭りが終わってからだったと言う。
王妃と宰相が頭を抱えた。
噛ませ犬としてきたエリザベートが王国第3位の勢力の中心になっていた。
オリバー王子と婚姻して、南方諸領・南領を治める初の大公爵になるのでは?
(アール王国には、公爵はいません)
そんな噂までされるようになり、
エリザベートとの婚姻に信憑性が出てきてくる。
それは3年後の話だ。
まぁ、そもそもはカロリナの思い付き、
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