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プロローグ
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遠くに俺達の住む城壁町エクシティウムが森を隔てて見えている。
人口3万人の小さな北の辺境の城壁町だ。
その近くにゴブリンが巣を作って、冒険者や行商人らを襲っていた。
間近に女性の冒険者が襲われ、惨たらしい惨状に姉さんが怒った。
「ア~ル、ゴブリンを退治するわよ」
「姉さん、俺達は冒険者になったばかりの最小年の冒険者パーティーですよ」
「あの惨たらしい殺し方を見て何とも思わないのぉ?」
「思いますが、危険です」
「ア~ル、姉ちゃんは頼んでいるのじゃないのぉ」
「シュタ兄ぃ」
「アル、諦めろ。アネィサーが言ったらもう止まらん」
俺は溜息を吐いて、調査と対策を考えた。
諦めた俺は調査に赴いてゴブリンの巣を見つけた。
断層が崩れて出来た洞窟が巣だった。
俺達は準備を整えてゴブリン退治を決行した。
『女の敵ゴブリンよ。お前らの悪事は許されない。私のア~ルがいる限り、お前らの安息に日はない。汝らは大人しく成敗されるがよい』
姉さんの声は通るからゴブリンに気づかれるのでないかと焦ってしまった。
姉さんの目がゴブリンなんて皆殺しよ。
そう雄弁に語っているように思えた。
「ア~ル。悪しき女の敵のゴブリンなんか全滅よ。やってしまいなさい」
はい、はい、もう何を言っても止まりませんし、ここまで準備したので止めません。
姉さんがにっこりと微笑んだ。
俺は秘策の魔法を起動した。
冒険者リーダーの下の兄、シュタニー・パウパー6歳。
ボスの姉、アネィサー・パウパー5歳。
参謀の俺、アルフィン・パウパー4歳。
ちびっ子冒険者によるゴブリン退治に至るまでの話をしよう。
人口3万人の小さな北の辺境の城壁町だ。
その近くにゴブリンが巣を作って、冒険者や行商人らを襲っていた。
間近に女性の冒険者が襲われ、惨たらしい惨状に姉さんが怒った。
「ア~ル、ゴブリンを退治するわよ」
「姉さん、俺達は冒険者になったばかりの最小年の冒険者パーティーですよ」
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「思いますが、危険です」
「ア~ル、姉ちゃんは頼んでいるのじゃないのぉ」
「シュタ兄ぃ」
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俺は溜息を吐いて、調査と対策を考えた。
諦めた俺は調査に赴いてゴブリンの巣を見つけた。
断層が崩れて出来た洞窟が巣だった。
俺達は準備を整えてゴブリン退治を決行した。
『女の敵ゴブリンよ。お前らの悪事は許されない。私のア~ルがいる限り、お前らの安息に日はない。汝らは大人しく成敗されるがよい』
姉さんの声は通るからゴブリンに気づかれるのでないかと焦ってしまった。
姉さんの目がゴブリンなんて皆殺しよ。
そう雄弁に語っているように思えた。
「ア~ル。悪しき女の敵のゴブリンなんか全滅よ。やってしまいなさい」
はい、はい、もう何を言っても止まりませんし、ここまで準備したので止めません。
姉さんがにっこりと微笑んだ。
俺は秘策の魔法を起動した。
冒険者リーダーの下の兄、シュタニー・パウパー6歳。
ボスの姉、アネィサー・パウパー5歳。
参謀の俺、アルフィン・パウパー4歳。
ちびっ子冒険者によるゴブリン退治に至るまでの話をしよう。
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