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四章 疑念が生む最大の賭け
15話 「出発」
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前回のあらすじ
第10のダンジョン「大回廊」に向かう途中、天候が悪くなり、ドラゴンと僕達は森の中に降りる。近くにあった、山小屋で雨宿りをすることに。日が上ってくるなか、寝ぼけて、僕は自分でズボンを脱いでしまう。パンツ姿をアウラに見られるが、アウラは「パンツぐらいじゃ驚きもしないわよ」と自慢気にこちらに目を向けてくる。ちょうど、その時スライムのヌメヌメで、パンツが落ちてしまい、アウラと僕は壮大な叫びと共に一日をスタートするのであった。
__________________________________________________
僕は朝からとんでもない事をしてしまった。
昨日、忙しくて風呂に入って居ないから、体のヌメヌメが取れず、朝起きたら、ズボンもパンツもヌメヌメ。
今、それを森の中にあった、滝で自分の体と一緒に洗っているところだ。
自分のあそこが見られると、こんなに恥ずかしいものなのか…
てか、ゲームの世界なんだから、あそこまで再現しなくていいだろ!
しかも自分のあそこはスライムのヌメヌメでとても気持ち悪くなっている。
はぁーー。
大きなため息をつくと、洗ったズボンとパンツを第20領域魔法「ファイヤーボウル」で乾かす。
寝る前に魔法で体洗っておけばよかったなー。
もう一度大きなため息をつくと、森の奥から声が聞こえる。
「体洗い終わったー?そろそろ出発しましょう?」
今日中に第10のダンジョン「大回廊」につかないと、まずい…
情報屋からの話だと、すぐに来いと言っていたらしい。
第3のダンジョンから、大回廊までは、他のダンジョンと比べて遠い。
もし、超遅れて、登場したらどうなるか分からない。
まぁ僕、ラスボスより強いだろうけど…
前に冒険者の時に戦ったままの強さだったらそこまで強くはない。
ざっと、レベル60ぐらいだろう。
「洗い終わったよ!」
僕は体のヌメヌメが無くなっている事を確認して、森を抜ける。
「!?」
ヤバイ…服着るの忘れた。
「何でそんな岩の陰に隠れるのよ!」
やめろ!来るな!来たら一番アウラがダメージを受ける。
こちらにどんどん近づいてくる。
どうする!どうすればいいんだ!
今すぐ服を着るか?いや、それでは間に合わない。
どうすれば!
「ユースケ?そんなところで何ーしてるのー?」
「ミラージュ!」
ミラージュとは第60領域魔法、近くにあるものに一定時間なることが出来る。
僕がなったのは石ころだ。
「あれ?コースケ!どこ行ったの?」
よしこれで、アウラが向こうに戻るのを待とう。
数分後、
「アウラー!ごめん!ズボン、滝の所に忘れてて、とりに行ってた!」
「なるほどね!さっき岩に隠れたと思ったら居なくなってるんだもん!心配したよ!」
「あぁ、ごめん…」
「じゃあ、早速行きましょ!」
アウラに手をとられドラゴンに乗り込む。
「そうえいば、獣。じゃなかった、ラグナロク。お前と同じ種族、ケルベロスはここら辺が群生地だが、会わなくて良いのか?」
「いや、大丈夫です!会ってもどうせ、歯がないことを見られて、笑われるだけですから…」
「そうか…変なこと聞いて悪かったな!ラグナロク!」
ケルベロスは群れで活動する。
その群れの中で暴力を振られても耐え抜いて、今、俺らと一緒にいる、ラグナロクは凄いよ…。
「よし!じゃあ行くか!」
古のドラゴンが空へと羽ばたく。
目的地「大回廊」!ラスボスがどうなってるか楽しみだ。
第10のダンジョン「大回廊」に向かう途中、天候が悪くなり、ドラゴンと僕達は森の中に降りる。近くにあった、山小屋で雨宿りをすることに。日が上ってくるなか、寝ぼけて、僕は自分でズボンを脱いでしまう。パンツ姿をアウラに見られるが、アウラは「パンツぐらいじゃ驚きもしないわよ」と自慢気にこちらに目を向けてくる。ちょうど、その時スライムのヌメヌメで、パンツが落ちてしまい、アウラと僕は壮大な叫びと共に一日をスタートするのであった。
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僕は朝からとんでもない事をしてしまった。
昨日、忙しくて風呂に入って居ないから、体のヌメヌメが取れず、朝起きたら、ズボンもパンツもヌメヌメ。
今、それを森の中にあった、滝で自分の体と一緒に洗っているところだ。
自分のあそこが見られると、こんなに恥ずかしいものなのか…
てか、ゲームの世界なんだから、あそこまで再現しなくていいだろ!
しかも自分のあそこはスライムのヌメヌメでとても気持ち悪くなっている。
はぁーー。
大きなため息をつくと、洗ったズボンとパンツを第20領域魔法「ファイヤーボウル」で乾かす。
寝る前に魔法で体洗っておけばよかったなー。
もう一度大きなため息をつくと、森の奥から声が聞こえる。
「体洗い終わったー?そろそろ出発しましょう?」
今日中に第10のダンジョン「大回廊」につかないと、まずい…
情報屋からの話だと、すぐに来いと言っていたらしい。
第3のダンジョンから、大回廊までは、他のダンジョンと比べて遠い。
もし、超遅れて、登場したらどうなるか分からない。
まぁ僕、ラスボスより強いだろうけど…
前に冒険者の時に戦ったままの強さだったらそこまで強くはない。
ざっと、レベル60ぐらいだろう。
「洗い終わったよ!」
僕は体のヌメヌメが無くなっている事を確認して、森を抜ける。
「!?」
ヤバイ…服着るの忘れた。
「何でそんな岩の陰に隠れるのよ!」
やめろ!来るな!来たら一番アウラがダメージを受ける。
こちらにどんどん近づいてくる。
どうする!どうすればいいんだ!
今すぐ服を着るか?いや、それでは間に合わない。
どうすれば!
「ユースケ?そんなところで何ーしてるのー?」
「ミラージュ!」
ミラージュとは第60領域魔法、近くにあるものに一定時間なることが出来る。
僕がなったのは石ころだ。
「あれ?コースケ!どこ行ったの?」
よしこれで、アウラが向こうに戻るのを待とう。
数分後、
「アウラー!ごめん!ズボン、滝の所に忘れてて、とりに行ってた!」
「なるほどね!さっき岩に隠れたと思ったら居なくなってるんだもん!心配したよ!」
「あぁ、ごめん…」
「じゃあ、早速行きましょ!」
アウラに手をとられドラゴンに乗り込む。
「そうえいば、獣。じゃなかった、ラグナロク。お前と同じ種族、ケルベロスはここら辺が群生地だが、会わなくて良いのか?」
「いや、大丈夫です!会ってもどうせ、歯がないことを見られて、笑われるだけですから…」
「そうか…変なこと聞いて悪かったな!ラグナロク!」
ケルベロスは群れで活動する。
その群れの中で暴力を振られても耐え抜いて、今、俺らと一緒にいる、ラグナロクは凄いよ…。
「よし!じゃあ行くか!」
古のドラゴンが空へと羽ばたく。
目的地「大回廊」!ラスボスがどうなってるか楽しみだ。
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