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第四章:かりそめの婚約。その終わり
41:ショウの終わり
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――冗談じゃない!!
龍進の身体は、とっさに動いていた。
落下する睡蓮を追って、龍進もまた地面に向かって飛び降りる。
彼女に向かって、肩が外れんばかりに必死に右手を伸ばす。
「…………っ!」
周りの時間がゆっくり流れるかのような錯覚を覚える中、睡蓮と目があった。
どうして? という、驚きと悲しみの入り交じった表情をしていた。
伸ばした指は、しかし、彼女の指の先に触れるか触れないかのところで、また離れていく。
みるみる地面が近づいてくる。
「睡蓮っ! つかまれっ!!」
彼女がハッとした顔をし、細い腕を龍進に向かって伸ばしてくる。
直後、龍進の右手が、彼女の左手をしっかりとつかんだ。
それと同時に、彼の左手が二階の窓枠をつかんだ。
二人の落下が、がくん、と止まる。
「くっ……!」
右腕から肩にかけて激痛が走った。
指が剥がれそうになるのを、歯を食いしばって耐える。
だが、なんとか堪えなければならない。
「しっかりつかまっていろ。今、引き上げる」
彼女にそう声をかけつつ、腕を曲げて自分の身体ごと持ち上げようとする。
強い風が吹き、身体が流されそうになる。
そのとき、地面の方から慌てた声が複数聞こえてきた。
「おっ、おい! あそこを見ろ!」
「誰か落ちかかっているぞ!」
「如月少佐じゃないか!?」
「なんであんなところに!」
駅舎を取り囲んでいた下士官たちが、二階の窓からぶら下がっている龍進と睡蓮に気づいた。
「来るな! ここからすぐに待避しろ!」
龍進が張り上げた声で、助けようと駅舎に向かって駆けだしていた彼らが一斉に足を止める。
それと同時に、龍進は頭上に人の気配を感じ、顔を上げた。
「全く、余計な手間をかけさせてくれるな」
小野が苦々しい顔つきで龍進たちを見下ろしていた。
彼の軍靴が、勢いよく龍進の左手を踏みつけ、龍進は苦痛に顔を歪める。
「せめて、全員、道連れと洒落込もうか」
言うなり、小野は手にした拳銃の照準を龍進の額の中心にあわせた。
そして嗜虐に顔を歪め、引き金を引く。
銃声があたりにとどろいた――
「…………!!」
直後、絶叫は、小野の口からほとばしった。
血まみれの右手から拳銃がこぼれ落ち、ごとりと重い音を立てて床に落ちる。小野が床に倒れ、右手をもう片方の手で押さえながら、悲鳴を上げてのたうち回る。
なにゆえか、小野の銃が暴発したのだ。
その隙に、龍進は片腕で己の身体を二階の床まで持ち上げると、続いて睡蓮の身体を両手で引っ張り上げた。そして、手早く彼女の身体から麻袋と荒縄をほどく。
彼女と視線を合わせる。
焦点の合っていなかった瞳に、急速に光が戻ってくる。
それから、彼女の顔がくしゃりとゆがんだ。
龍進は右手で睡蓮の頭を軽く撫でる。
「よく耐えた」
それから、軍刀の柄に手をかけつつ、未だに情けない悲鳴を上げて地面に転がっている小野に向かって近づいていく。
「君の拳銃は、迎賓館で三郎にすり替えてもらっていたんだよ。念のためにね」
そう言うと、刀身をすらりと鞘から引き抜く。刃が銀色の光を放った。
「ひ、ひぃぃ……!?」
腰を抜かして、顔面蒼白で後じさる小野に、淡々と言い放つ。
「国家転覆の企ては死罪に当たる。加えて、あろうことか、陸軍少佐の地位にある者がその力を使って、騒乱を起こそうとした。許されざる蛮行といえよう」
「やめ、やめてくれ……」
龍進は、両手で刃を構え、静かに言った。
「だが、それ以上に、君は僕の婚約者を拐かし、危険に晒した。自分の感情をここまでおさえられなくなったのは久しぶりのことだ」
その直後、刃の振り下ろされる音とともに、小野の絶叫が響いた。
峰打ちであった。
床に倒れている小野に向かって、静かに言う。
「取り調べにおいて、包み隠さず話すがいい」
そして、龍進が軍刀を鞘に収めようとしたそのとき。
なにかの気配を感じ、とっさに睡蓮を守るべく抱き寄せた直後、
――パンッ!
なにかが破裂するような銃声音とともに、床の上に倒れたままの小野の額から鮮血が飛び散った。
一瞬、痙攣した後、そのまま首を横にし、事切れる。
窓のそばに、左手で拳銃を構えた若榴が立っていた。
龍進との斬り合いで負傷したらしい右肩から血を流したまま、やりあうつもりはないという意思表示なのか拳銃を下ろすと、既に死体となった小野に向かってあざ笑うかのように言った。
「残念だったな。連邦からはこっちに直接言われていたんだ。なにかあったら君を始末しろ、とね。彼らは、カネに五月蠅い君に辟易していたらしい。樺太の採掘権をやるつもりも元からなかったらしいよ」
それから龍進に視線を移す。
「今の皇城は、近代国家などときれい事を言っているが、結局は数多の屍の上に建てられた砂上の楼閣でしかない。その報いはいずれ受けることになるだろう」
続いて、龍進の腕に抱えられた睡蓮を見やると、口の端を曲げて言った。
「睡蓮。君は、勢州の巫女としての運命からは、一生、逃れることは出来ない。……この先に待つのは地獄だけだ」
それだけ言い残すと、身を翻して窓枠を乗り越え、夜の東京へとその姿を消した。
――発砲音が聞こえたぞ!
――少佐、ご無事でしょうか!
ややあって、複数の階段を駆け上る音とともに、三郎や下士官達が、龍進達の無事を確認すべく部屋に飛び込んでくる。
龍進の身体は、とっさに動いていた。
落下する睡蓮を追って、龍進もまた地面に向かって飛び降りる。
彼女に向かって、肩が外れんばかりに必死に右手を伸ばす。
「…………っ!」
周りの時間がゆっくり流れるかのような錯覚を覚える中、睡蓮と目があった。
どうして? という、驚きと悲しみの入り交じった表情をしていた。
伸ばした指は、しかし、彼女の指の先に触れるか触れないかのところで、また離れていく。
みるみる地面が近づいてくる。
「睡蓮っ! つかまれっ!!」
彼女がハッとした顔をし、細い腕を龍進に向かって伸ばしてくる。
直後、龍進の右手が、彼女の左手をしっかりとつかんだ。
それと同時に、彼の左手が二階の窓枠をつかんだ。
二人の落下が、がくん、と止まる。
「くっ……!」
右腕から肩にかけて激痛が走った。
指が剥がれそうになるのを、歯を食いしばって耐える。
だが、なんとか堪えなければならない。
「しっかりつかまっていろ。今、引き上げる」
彼女にそう声をかけつつ、腕を曲げて自分の身体ごと持ち上げようとする。
強い風が吹き、身体が流されそうになる。
そのとき、地面の方から慌てた声が複数聞こえてきた。
「おっ、おい! あそこを見ろ!」
「誰か落ちかかっているぞ!」
「如月少佐じゃないか!?」
「なんであんなところに!」
駅舎を取り囲んでいた下士官たちが、二階の窓からぶら下がっている龍進と睡蓮に気づいた。
「来るな! ここからすぐに待避しろ!」
龍進が張り上げた声で、助けようと駅舎に向かって駆けだしていた彼らが一斉に足を止める。
それと同時に、龍進は頭上に人の気配を感じ、顔を上げた。
「全く、余計な手間をかけさせてくれるな」
小野が苦々しい顔つきで龍進たちを見下ろしていた。
彼の軍靴が、勢いよく龍進の左手を踏みつけ、龍進は苦痛に顔を歪める。
「せめて、全員、道連れと洒落込もうか」
言うなり、小野は手にした拳銃の照準を龍進の額の中心にあわせた。
そして嗜虐に顔を歪め、引き金を引く。
銃声があたりにとどろいた――
「…………!!」
直後、絶叫は、小野の口からほとばしった。
血まみれの右手から拳銃がこぼれ落ち、ごとりと重い音を立てて床に落ちる。小野が床に倒れ、右手をもう片方の手で押さえながら、悲鳴を上げてのたうち回る。
なにゆえか、小野の銃が暴発したのだ。
その隙に、龍進は片腕で己の身体を二階の床まで持ち上げると、続いて睡蓮の身体を両手で引っ張り上げた。そして、手早く彼女の身体から麻袋と荒縄をほどく。
彼女と視線を合わせる。
焦点の合っていなかった瞳に、急速に光が戻ってくる。
それから、彼女の顔がくしゃりとゆがんだ。
龍進は右手で睡蓮の頭を軽く撫でる。
「よく耐えた」
それから、軍刀の柄に手をかけつつ、未だに情けない悲鳴を上げて地面に転がっている小野に向かって近づいていく。
「君の拳銃は、迎賓館で三郎にすり替えてもらっていたんだよ。念のためにね」
そう言うと、刀身をすらりと鞘から引き抜く。刃が銀色の光を放った。
「ひ、ひぃぃ……!?」
腰を抜かして、顔面蒼白で後じさる小野に、淡々と言い放つ。
「国家転覆の企ては死罪に当たる。加えて、あろうことか、陸軍少佐の地位にある者がその力を使って、騒乱を起こそうとした。許されざる蛮行といえよう」
「やめ、やめてくれ……」
龍進は、両手で刃を構え、静かに言った。
「だが、それ以上に、君は僕の婚約者を拐かし、危険に晒した。自分の感情をここまでおさえられなくなったのは久しぶりのことだ」
その直後、刃の振り下ろされる音とともに、小野の絶叫が響いた。
峰打ちであった。
床に倒れている小野に向かって、静かに言う。
「取り調べにおいて、包み隠さず話すがいい」
そして、龍進が軍刀を鞘に収めようとしたそのとき。
なにかの気配を感じ、とっさに睡蓮を守るべく抱き寄せた直後、
――パンッ!
なにかが破裂するような銃声音とともに、床の上に倒れたままの小野の額から鮮血が飛び散った。
一瞬、痙攣した後、そのまま首を横にし、事切れる。
窓のそばに、左手で拳銃を構えた若榴が立っていた。
龍進との斬り合いで負傷したらしい右肩から血を流したまま、やりあうつもりはないという意思表示なのか拳銃を下ろすと、既に死体となった小野に向かってあざ笑うかのように言った。
「残念だったな。連邦からはこっちに直接言われていたんだ。なにかあったら君を始末しろ、とね。彼らは、カネに五月蠅い君に辟易していたらしい。樺太の採掘権をやるつもりも元からなかったらしいよ」
それから龍進に視線を移す。
「今の皇城は、近代国家などときれい事を言っているが、結局は数多の屍の上に建てられた砂上の楼閣でしかない。その報いはいずれ受けることになるだろう」
続いて、龍進の腕に抱えられた睡蓮を見やると、口の端を曲げて言った。
「睡蓮。君は、勢州の巫女としての運命からは、一生、逃れることは出来ない。……この先に待つのは地獄だけだ」
それだけ言い残すと、身を翻して窓枠を乗り越え、夜の東京へとその姿を消した。
――発砲音が聞こえたぞ!
――少佐、ご無事でしょうか!
ややあって、複数の階段を駆け上る音とともに、三郎や下士官達が、龍進達の無事を確認すべく部屋に飛び込んでくる。
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