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第一章:偽装婚約
02:帝国軍人、人斬り少女をかくまう
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意識を失い畳の上に横たわっている少女を見下ろしたまま、青年・如月龍進はしばらくその場から動けなかった。
青白い少女の顔から視線を逸らすことが出来ない。
彼にとって、刺客を殺すことは容易だったはずだ。
なのに、それが出来なかった。
彼女が意識を失う直前に見せた表情が、彼の手を止めさせた。
あどけなさと美しさを併せ持った顔に、全てを諦めたような瞳。あの一瞬で、彼女は己の死を受け入れていたように思えた。生への執着はなく、どこか達観した表情。
昔、どこかで見たことがある面影のような気がした。いつのことであったか。記憶の奥底を探るが、結局、思い出すことは出来ない。
彼は何かを断ち切るように首を横に振ると、片膝をついて彼女の傍に座り、他に得物を隠し持っていないか、確かめようとする。
そのとき、龍進の眉間に皺が寄った。
組み合ったときのものだろうか。彼女の着物の右肩から腕にかけての部分が破れ、白い雪のような肌が露わになっていた。そして、赤い血が染みだしている刀傷のやや下のあたりに、黒一色の入れ墨が施されていた。
やくざ者がいれるものとは全く異なった、不可思議な文様。
象形文字のような渦と、そこから天に向かって飛翔する鴉のような生き物がかたどられている。
ような、というのは、その鴉が、頭を二つ持っていたからだ。首の付け根から生えた二つの頭は、それぞれ反対側を鋭いまなざしでにらんだ異形の生物――双頭の鴉だ。
龍進はしばらくの間、入れ墨を見つめつつ、腕組みをする。
「……どうしたものだろうな」
儚げな少女の顔に、双頭の鴉の入れ墨。
思いもよらぬものを見たが故に、自分が普段の冷静さを欠いていることは自覚している。
普通ならこのまま軍に引き渡すべきなのだが、それはためらわれた。
この入れ墨の件、己の手で調べなければならぬ。
……とするなら、選択肢は一つ。
彼は部屋の奥に向かって静かに声をかけた。
「三郎、こちらに来てくれないか」
音もなく襖が開き、暗がりから人影が現れた。藍色の胴着に股引を履いた、庭師の格好をした大柄な男で、太い眉が印象的だ。
「警官達の死体は、塀の内側に移しておいた。後で諸々手配しておく」
「ああ、丁重に弔ってやってほしい」
彼はその場にあぐらを掻いて座ると、畳の上に転がされたままの刺客を一瞥し、眉間に皺を寄せる。
「全く、あんたは相変わらず無茶をする。手出し無用とか言われたこちらは生きた心地がしなかった。護衛である俺の立場も、ちっとは考えてくれ。……で、こいつはどこに運べばいいんだ?」
腕組みをし、不機嫌な表情を隠そうともしない三郎に、龍進は言った。
「この子を手当てしてやってほしい。少し手荒なまねをしてしまった。押し入れにある来客用の布団を使ってかまわない」
「…………は?」
三郎は、驚きに太い眉の片側を上げて言った。
「今、なんつった? 軍に引き渡すんじゃねーのか?」
「ああ。しばらくうちで面倒を見ることにした。彼女の素性を調べたい」
そう言って、龍進は彼女の右腕に彫られた入れ墨を指さした。途端、三郎もまたハッと息を呑むが、それでもすぐに、
「いや、だからといって……」
「尋問する場所は、司令部でもここでも別に変わらないだろう。また、この件は軍部にも当面、内密にしておいてほしい」
「あんたは自分が何を言っているのかわかっているのか!? こいつは、陸軍少佐たる、あんたの命を狙ったんだぞ!」
「ああ、わかっている。心配してくれるのはありがたい。だが、これも憲兵隊に属し、僕の警護役をかってくれているおまえがいるから頼めることなんだ」
「…………」
「大丈夫だ。時期が来たら、きちんと処理をする」
「……処理っていうのは、あれか? あんたが殺すということか?」
「そう思ってもらって構わない。司直の手に委ねてもいいが、どのみち、この手の者は死罪以外にない」
顔を紅潮させた三郎は、龍進の顔を見つめたまま、しばらくだまりこんでしまう。
それからややあって、大きくため息をつくと、頭をかいて言った。
「……仕方ねえ。なにか考えがあってのことだろ? それに、あんたは昔から一度言い出したらきかないこともわかっている」
「助かる。おまえには、いつも苦労をかけてすまないとは思っている」
「まったくだ。ただし、こいつが少しでも変な真似をしたら、すぐに切り捨てるからな」
そう言ったところで、外から数人の慌てたような足音が近づいてきた。
――少佐殿、如月少佐殿! いらっしゃいますか! 一大事です! 先刻、四谷にて活動家とおぼしき者による要人の刺殺事案がございました! お急ぎ、司令部までおこしくださいませ!
三郎は舌打ちをし、龍進は眉間に微かに皺を寄せる。
そして、二人の視線は、畳の上の少女に向けられる。
「こいつがやったのか、あるいは、こいつの仲間によるものか……」
「とりあえず僕は赤坂に向かう。後は頼んだ」
そう言って、龍進は立ち上がる。自分の部屋に戻って、軍服に着替えるためだ。
「お、おい!」
龍進が出て行った後には、眉間に皺を寄せて、困ったように頭を掻く庭師の男と、畳の上に横たわる少女が残された。
外からは寝床を飛び立つカラスの羽音と鳴き声が聞こえてくる。窓の外、東の空はうっすらと白み始めていた。
青白い少女の顔から視線を逸らすことが出来ない。
彼にとって、刺客を殺すことは容易だったはずだ。
なのに、それが出来なかった。
彼女が意識を失う直前に見せた表情が、彼の手を止めさせた。
あどけなさと美しさを併せ持った顔に、全てを諦めたような瞳。あの一瞬で、彼女は己の死を受け入れていたように思えた。生への執着はなく、どこか達観した表情。
昔、どこかで見たことがある面影のような気がした。いつのことであったか。記憶の奥底を探るが、結局、思い出すことは出来ない。
彼は何かを断ち切るように首を横に振ると、片膝をついて彼女の傍に座り、他に得物を隠し持っていないか、確かめようとする。
そのとき、龍進の眉間に皺が寄った。
組み合ったときのものだろうか。彼女の着物の右肩から腕にかけての部分が破れ、白い雪のような肌が露わになっていた。そして、赤い血が染みだしている刀傷のやや下のあたりに、黒一色の入れ墨が施されていた。
やくざ者がいれるものとは全く異なった、不可思議な文様。
象形文字のような渦と、そこから天に向かって飛翔する鴉のような生き物がかたどられている。
ような、というのは、その鴉が、頭を二つ持っていたからだ。首の付け根から生えた二つの頭は、それぞれ反対側を鋭いまなざしでにらんだ異形の生物――双頭の鴉だ。
龍進はしばらくの間、入れ墨を見つめつつ、腕組みをする。
「……どうしたものだろうな」
儚げな少女の顔に、双頭の鴉の入れ墨。
思いもよらぬものを見たが故に、自分が普段の冷静さを欠いていることは自覚している。
普通ならこのまま軍に引き渡すべきなのだが、それはためらわれた。
この入れ墨の件、己の手で調べなければならぬ。
……とするなら、選択肢は一つ。
彼は部屋の奥に向かって静かに声をかけた。
「三郎、こちらに来てくれないか」
音もなく襖が開き、暗がりから人影が現れた。藍色の胴着に股引を履いた、庭師の格好をした大柄な男で、太い眉が印象的だ。
「警官達の死体は、塀の内側に移しておいた。後で諸々手配しておく」
「ああ、丁重に弔ってやってほしい」
彼はその場にあぐらを掻いて座ると、畳の上に転がされたままの刺客を一瞥し、眉間に皺を寄せる。
「全く、あんたは相変わらず無茶をする。手出し無用とか言われたこちらは生きた心地がしなかった。護衛である俺の立場も、ちっとは考えてくれ。……で、こいつはどこに運べばいいんだ?」
腕組みをし、不機嫌な表情を隠そうともしない三郎に、龍進は言った。
「この子を手当てしてやってほしい。少し手荒なまねをしてしまった。押し入れにある来客用の布団を使ってかまわない」
「…………は?」
三郎は、驚きに太い眉の片側を上げて言った。
「今、なんつった? 軍に引き渡すんじゃねーのか?」
「ああ。しばらくうちで面倒を見ることにした。彼女の素性を調べたい」
そう言って、龍進は彼女の右腕に彫られた入れ墨を指さした。途端、三郎もまたハッと息を呑むが、それでもすぐに、
「いや、だからといって……」
「尋問する場所は、司令部でもここでも別に変わらないだろう。また、この件は軍部にも当面、内密にしておいてほしい」
「あんたは自分が何を言っているのかわかっているのか!? こいつは、陸軍少佐たる、あんたの命を狙ったんだぞ!」
「ああ、わかっている。心配してくれるのはありがたい。だが、これも憲兵隊に属し、僕の警護役をかってくれているおまえがいるから頼めることなんだ」
「…………」
「大丈夫だ。時期が来たら、きちんと処理をする」
「……処理っていうのは、あれか? あんたが殺すということか?」
「そう思ってもらって構わない。司直の手に委ねてもいいが、どのみち、この手の者は死罪以外にない」
顔を紅潮させた三郎は、龍進の顔を見つめたまま、しばらくだまりこんでしまう。
それからややあって、大きくため息をつくと、頭をかいて言った。
「……仕方ねえ。なにか考えがあってのことだろ? それに、あんたは昔から一度言い出したらきかないこともわかっている」
「助かる。おまえには、いつも苦労をかけてすまないとは思っている」
「まったくだ。ただし、こいつが少しでも変な真似をしたら、すぐに切り捨てるからな」
そう言ったところで、外から数人の慌てたような足音が近づいてきた。
――少佐殿、如月少佐殿! いらっしゃいますか! 一大事です! 先刻、四谷にて活動家とおぼしき者による要人の刺殺事案がございました! お急ぎ、司令部までおこしくださいませ!
三郎は舌打ちをし、龍進は眉間に微かに皺を寄せる。
そして、二人の視線は、畳の上の少女に向けられる。
「こいつがやったのか、あるいは、こいつの仲間によるものか……」
「とりあえず僕は赤坂に向かう。後は頼んだ」
そう言って、龍進は立ち上がる。自分の部屋に戻って、軍服に着替えるためだ。
「お、おい!」
龍進が出て行った後には、眉間に皺を寄せて、困ったように頭を掻く庭師の男と、畳の上に横たわる少女が残された。
外からは寝床を飛び立つカラスの羽音と鳴き声が聞こえてくる。窓の外、東の空はうっすらと白み始めていた。
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