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3話

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何やら知らぬが、またもや少年が固まってしまったようじゃ。

ーガチャ

扉の音がして、固まってた少年も妾も音のした方に目を動かす。

「.......え?嘘!成功してる!?」

豪華なドレスを身にまとった者が、妾達を見て驚きの声を上げる。
そして、その者は何やら急いだ様子でまたも扉の外に出る。

「いったいなんなのじゃ?騒がしいやつじゃの。」

「さ、さぁ?でも、すごい綺麗な人だったね。」

少年を見てみると、少々頬を染めておった。



しばらく何をするでもなく静かに部屋で待っておった時、また扉が開いたのじゃ。

「申し訳ありません!お待たせしました!勇者様方!一度説明の為、王の間にご案内させて頂きます。」

「.......勇者?」

入ってきたのは、さっきの女子じゃった。
王の間という事は、この城は王宮なのじゃろう。
勇者と言っておったが、この魔法陣は勇者を呼び出すための召喚じゃったか。

取り敢えず、女子に着いて行く。

「勇者召喚?.......え、異世界?まさかの?こんな事って本当にあったのか。夢じゃないよな?」

何やら後ろで少年がブツブツと独り言を喋っておっる。
頬も抓ったりと、不気味じゃ。気でも狂ったか?


しばらく赤い絨毯が引かれた豪華な廊下を歩いておると、ある扉で止まった。

「ここが王の間でございます。これから、王様がご説明してくれる事でしょう。質問などはその時にお願いしますね。」

そう言い、扉の前に待機しておった騎士が扉を開く。

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