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魔法剣術大会

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ぐっすりと寝て大会当日になった。大会は両方トーナメント形式となっており数日間に渡って開催される。既に会場は大賑わいのようだった。
「やっと来たんだな。今年の大会の視察は君のお父上が来てるようだよ、それに母上もいるようだな」殿下と会ってすぐそんなことを言われた。殿下の視線を辿っていくと確かに父上と母上がいた。どちらも沢山の貴族や人に声をかけられて大変そうに見えた。それから大会が国王の挨拶と父上の話で始まった。初日は午前中しかなく特に何も起きず勝ち進むことが出来た。父上達に見られると思うと緊張してしまったがしっかりと訓練通りにできたのは良かった。お昼休憩のタイミングで父上から声をかけられた。
「リアお疲れ様。学園はどうだ?」
「父上もお疲れ様です。そこそこ楽しいですよ」と答えると優しそうないつもの僕を溺愛してくれる父の顔になっていた。
「そうか、楽しいなら良かった。母上も気にかけていたよ、会えたら挨拶をちゃんとするんだぞ」
「はい、お忙しい中気にかけてくださってありがとうございます。」そんな会話をしていると母上と殿下と陛下がやってきた。この中で陛下に挨拶をしていないのは僕だけなので頭を下げ挨拶をした。
「国王陛下に挨拶申し上げます。神により祝福されしこの地に永遠の平和があらんことを」
「そうかしこまらなくてもいい、顔を上げてくれ。」と優しく返してくださった。
「君達の子供はしっかりとしているな。息子とは大違いだ」と笑っていた。
「父上!リアムと比べられても困ります!」
「ルーカス殿下はとてもお元気なんですね」と母上が仰ると殿下は恥ずかしそうに顔を赤くしていた。少し会話を交わしてから僕達はお昼を食べ、僕は午後の大会は観戦していた。殿下が午後からのトーナメントで舞台へ立っている。殿下の剣術の腕前は確かで凄く強い。きっと勝ち進んでくるだろう。僕も密かにだが殿下と本気で剣を交えることを楽しみにしていた。殿下が勝ち進んだのを確認して僕は少し魔術の方を覗きに行った。そこには見知った顔があった。それは僕が最近気づいたら目で追いかけてしまうセオドアだった。セオドアの出す魔法は凄く綺麗に見えた。威力も申し分なく相手を圧倒しているように見えた。またここでも気づいたらずっと見入ってしまい殿下に声をかけられるまで動けずにいた。
そうして1日目が終わりみんな解散していった。次の日も大会は続くため僕も早く休むために部屋へと戻った。
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