愛されなかった君と愛したい僕

七々扇

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出会い

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それから数十分後、殿下が戻ってきて薬を飲ませて彼が落ち着いてから医務室へと向かった。殿下には授業の方へ行ってもらった。2人も無許可で授業に出ないのは得策ではないと思ったからだ。
医務室に着き先生に相談するとダイナミクス専門の先生は今日は出張でいないとのことだった。
「ごめんね、今日は担当の先生いないの。play用の部屋なら貸せるんだけど」と言われてしまう始末だった。
「うーん、どうしよっか。少しくらいcareは受けた方がいいからパートナーか恋人いる?」と問いかけると少し怯えたように答えた。
「いない、です。ごめんなさい。」
「謝らないで、君が良かったら僕がcareしてあげたいんだけど大丈夫かな?」
「ルイ公爵令息が良ければぜひ」と名前も知られていたし元から拒否権がないと思っているかのように言われてしまった。がとりあえず部屋を借りることにした。

「じゃあまず君の名前教えてくれるかな?」
と部屋へ着いた瞬間聞いてみた。
「遅くなって申し訳ありません、私はセオドア・モアメドと申します。」
「うん、教えてくれてありがとうGoodboy。そんな堅苦しくなくて大丈夫だからね」
と会話を重ねるうちにセオドアの緊張は解けていっているようだった。
「最初はセーフワードを決めよっか。何がいいかな?言いやすいので大丈夫だからね」
「じゃあ、あの……でも大丈夫ですか、?」
肝心なところで声が小さく聞こえなかったためもう一度聞くと怯えて呼吸が早くなっていくのがわかった。
「怒ってないよ、大丈夫だからね。ほらゆっくり息吐いて」そのような声かけをすること数十分落ち着いたようで僕に預けていた身体から力が抜けるのがわかった。その後なにかに気づいたように謝りながら身体を勢い良く離した。
「ごめんな、さっ」
「大丈夫だよ、上手に息できてるね。もう1回セーフワード聞いていいかな?」と問いかけると弱々しくはあったがゆっくりとはっきりと伝えてくれた。
「いたい、がいいです。」
「うん、わかったよ。教えてくれてありがとうGoodboy。じゃあまずkneel」と言うと同時にセオドアはふわふわのラグの上にカクっと膝をおとした。
「あ、え?な、んでやだ、こわ、い」
「大丈夫だよ、不安にならないで。上手に出来てるよいい子」というと目が少し蕩けたように見えた。
「次は僕の上にsit、それからhugして」そう命令するとゆっくりと僕の上に座ってハグをしてくれた。
「るいさま、ぎゅってして、おねがい、しま、す。も、痛いのも寂しいのも、いや」
「うん、いい子にできたもんねGoodboy。もう痛くも寂しくもないよ大丈夫」声をかけながら抱きしめ返すと軽いsubspaceにはいったようにみえた。
「なに、これ?ふわふわする、やだこわ、いよ。なにるいさま、たすけて」
「怖くないよ、大丈夫。僕に身を任せて」
そういって頭を撫でると体重を全てかけてくれた。そしてそのまま体調を気にかけながらplayをして落ち着いたタイミングでベッドへと寝かせた。
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