4 / 18
第四話 「不破の思い」
しおりを挟む
昔、男が強いといわれ女は守られる存在だった。
しかし、今の世の中はその逆。それはどうしてか。
ある日突然、女性だけが超能力に目覚めたからだ。
その原因は何もわかってはいない。
そのことで、女性が優秀であるとされ、男性は無能者として扱われるようになった。
人は簡単に変わる。ある夫婦も女が生まれると喜び、男が生まれると残念がる。
そんな世の中に代わっていき、女性が上に立つ世の中となった。
しかし、俺はそれが正しいとは思わない。
能力者であるか否かで差別されるとしても、男が下とは思わない。
俺はそのことに5歳の時に気が付いた。
だから、武術を学び、そして勉強を頑張った。
高校生になった今でもそうだ。考えは変わらない。
男でも女に勝てることを証明する。
俺は、負けず嫌いだった。
それは、学校も変わらない。
女性が超能力に目覚めた今、学校内も力の強いものが上として君臨している。
生徒会長は学校内で一番強いものがなるという決まりができていた。
もちろん、超能力を持った女が一番上に立っている。
俺はその生徒会長を倒し、この学校で一番強いものになることが目標だった……
俺が女子二人を返り討ちにした出来事から数日が立った……
気が付けば学校中の噂へとなっていた。
知らない男子生徒たちにも、俺の存在を知っている。
あの日から学校中が『不破』という男の名前を認知した日となった。
また女子にけがを負わせたことは問題にならなかった。
なぜなら女子が男にけがを負わされたとなれば、プライドが許さないのだ。
本人も申告もしないため、学園の大人たちに知れることはなかった。
それは分かっていた。
あの日以降、女子が俺に絡みに来ることはなくなった。
絡まれても返り討ちにするが……
「おい、不破。おまえ知ってるか?あのうわさ」
「何のことだ?」
「じつはよ、女子狩りをしている男子がいるらしいんだよ。しかも同じ学校の男子らしいんだ」
「女子狩り?物騒な話だな」
「そうだよな。超能力をもった女子にケンカうるやつなんて、おまえくらいかとおもってたぜ」
「大きなお世話だ。俺は女子狩りなんてしてないし、そいつと一緒にするな」
と言ったものの、不破自身はかなり気になっていた。
俺以外に、女子にケンカ売るやつがいるとは……
しかも、話によれば、ものすごく強いらしく、どんな超能力相手でも勝っているらしい。
気にならないわけがない。
この現代に骨のある男がまだいるらしい。
一度会ってみたいものだ。
「お~い、不破。おきゃくさんだぞ」
と教室の入り口でクラスメイトの男子が俺のことを呼んでいる。
俺は、静かに席を立ち、入り口に向かった。
しかし、今の世の中はその逆。それはどうしてか。
ある日突然、女性だけが超能力に目覚めたからだ。
その原因は何もわかってはいない。
そのことで、女性が優秀であるとされ、男性は無能者として扱われるようになった。
人は簡単に変わる。ある夫婦も女が生まれると喜び、男が生まれると残念がる。
そんな世の中に代わっていき、女性が上に立つ世の中となった。
しかし、俺はそれが正しいとは思わない。
能力者であるか否かで差別されるとしても、男が下とは思わない。
俺はそのことに5歳の時に気が付いた。
だから、武術を学び、そして勉強を頑張った。
高校生になった今でもそうだ。考えは変わらない。
男でも女に勝てることを証明する。
俺は、負けず嫌いだった。
それは、学校も変わらない。
女性が超能力に目覚めた今、学校内も力の強いものが上として君臨している。
生徒会長は学校内で一番強いものがなるという決まりができていた。
もちろん、超能力を持った女が一番上に立っている。
俺はその生徒会長を倒し、この学校で一番強いものになることが目標だった……
俺が女子二人を返り討ちにした出来事から数日が立った……
気が付けば学校中の噂へとなっていた。
知らない男子生徒たちにも、俺の存在を知っている。
あの日から学校中が『不破』という男の名前を認知した日となった。
また女子にけがを負わせたことは問題にならなかった。
なぜなら女子が男にけがを負わされたとなれば、プライドが許さないのだ。
本人も申告もしないため、学園の大人たちに知れることはなかった。
それは分かっていた。
あの日以降、女子が俺に絡みに来ることはなくなった。
絡まれても返り討ちにするが……
「おい、不破。おまえ知ってるか?あのうわさ」
「何のことだ?」
「じつはよ、女子狩りをしている男子がいるらしいんだよ。しかも同じ学校の男子らしいんだ」
「女子狩り?物騒な話だな」
「そうだよな。超能力をもった女子にケンカうるやつなんて、おまえくらいかとおもってたぜ」
「大きなお世話だ。俺は女子狩りなんてしてないし、そいつと一緒にするな」
と言ったものの、不破自身はかなり気になっていた。
俺以外に、女子にケンカ売るやつがいるとは……
しかも、話によれば、ものすごく強いらしく、どんな超能力相手でも勝っているらしい。
気にならないわけがない。
この現代に骨のある男がまだいるらしい。
一度会ってみたいものだ。
「お~い、不破。おきゃくさんだぞ」
と教室の入り口でクラスメイトの男子が俺のことを呼んでいる。
俺は、静かに席を立ち、入り口に向かった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
メメント・モリ
キジバト
キャラ文芸
人の魂を管理する、人ならざる者たち。
彼らは魂を発行し、時が来ると回収をする役を担っている。
高岡(タカオカ)は回収を担当とする新人管理者。彼女の配属された課は、回収部のなかでも特に変わった管理者ばかりだとされる「記録管理課」。
記録管理課における高岡の奮闘物語。
欠陥だらけの彼は箱庭で救世主と呼ばれる【イラスト付き】
へっど
キャラ文芸
この世界は、神の科学力によってプログラマブルに創られた『箱庭(アーティファクト)』と呼ばれる人工次元だということを、一部の政府組織は知っている。
多綱魁地(たづなかいち)は、実験区ソラシマの高校に通う高校一年生。半引き篭もりでネトゲに明け暮れる彼は、周囲から不良や変態呼ばわりされ、学校にいてもただ隣の巨乳をな眺めるだけの日々。とはいえ、彼はそれに不満はなかった。なぜなら、ゲームの世界であれば彼の秘密が露呈することも、それによって彼を拒絶する者もいないからだ。
しかし、そんな彼の日常は、授業中に発生した武力組織の襲撃事件により一変する。
突然、世界の命運を握らされた彼を取り巻く異能力集団バグズの個性派たち。そして、その裏で動き出す神の所業。
これは、彼、多綱魁地が、あの時ほぼ死んでから先のストーリーである。
******************
ファンタジー全盛のアルファポリスで掲載するならファンタジーカテゴリで投稿していこう、といこうにもどう考えてもこの設定はSF。。いや、僕の中ではSFファンタジーだからOKと言い張りたいところではあるが、登場人物各人のキャラがたっているので、後にカテゴリーエラー喰らうのを覚悟で当初SFとしてましたがどうにも太刀打ちできないのでキャラ文芸だと言っておきます。キツいですが極力イラスト付ける所存です(努力目標)ので、少しでも読んでいただき、お気に入りをつけていただけると嬉しいです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
事故って目が覚めたら自販機だった件
沙々香
キャラ文芸
小説家になろうのリメイク。
ズボラな引きこもりの青年【斎藤陽斗】 そんな彼がある日飲み物を買いにコンビニに行こうとした……。 が!!!しかし所詮はニート、超絶面倒くさがり! 当然、炎天下の中行く気力も無く、自宅のすぐ前の自販機で買おう……そう妥協したのだった。 しかし…………自販機の前まで来た時だった、事件が起こってしまった。 青年はボーッとしていて気付か無かった、車が横まで迫っていた事に……。 目が覚めると動かない、辺りを見渡しふと見た車のドアガラスに映る自分は……自販機?! 自販機になってしまった青年のファンタスティックでちょっとクレイジーな非日常的コメディ!!! ※この小説は、他のサイトと重複投稿しています。
Strain:Cavity
Ak!La
キャラ文芸
生まれつき右目のない青年、ルチアーノ。
家族から虐げられる生活を送っていた、そんなある日。薄ら笑いの月夜に、窓から謎の白い男が転がり込んできた。
────それが、全てのはじまりだった。
Strain本編から30年前を舞台にしたスピンオフ、シリーズ4作目。
蛇たちと冥王の物語。
小説家になろうにて2023年1月より連載開始。不定期更新。
https://ncode.syosetu.com/n0074ib/
Even[イーヴン]~楽園10~
志賀雅基
キャラ文芸
◆死んだアヒルになる気はないが/その瞬間すら愉しんで/俺は笑ってゆくだろう◆
惑星警察刑事×テラ連邦軍別室員シリーズPart10[全40話]
刑事の職務中にシドとハイファのバディが見つけた死体は別室員だった。死体のバディは行方不明で、更には機密資料と兵器のサンプルを持ち出した為に手配が掛かり、二人に捕らえるよう別室任務が下る。逮捕に当たってはデッド・オア・アライヴ、その生死を問わず……容疑者はハイファの元バディであり、それ以上の関係にあった。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【ノベルアップ+にR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる