3 / 18
第三話 「休み時間2」
しおりを挟む
「たぶん、あのふたり白雪はばつだろう」
「「白雪はばつ?」」
とクラスの男子たちが不破の席の周りで談笑を始めた。
不破は気にしていないようすだ。
「白雪ってたしか、生徒会副会長で風紀委員長もしてる美少女だよな」
「そうそう、成績もゆうしゅうで、がくねん2位なんだってよ。おれたちとはできがちがうよ」
うんうん。と男子たちは共感し頷く。
「だから、不破にからんできたのか~。白雪のうえをいっちまったから」
「たぶん、そうだとおもうよ。じぶんが推している白雪よりも成績のよかった不破が気に食わなかったんだろうな」
「おれたちにはわからんことだな」
「いや、そうともいいきれないぜ。たとえばおれたちの中にかのじょができたやつがいたらどうする?」
「あぁ、ころすな」
「そういうことだ」
うんうんと共感し頷く男子たち。
なんて物騒な話をしているんだ、こいつら。
と不破は思っていたが、気にせず予習を行う。
「なぁ、不破。おまえもきをつけろよ」
「何にだ?お前たちにか?」
「ちがうよ、おれたちじゃなくて、白雪はばつだよ」
「いや、まて。白雪はばつというよりも、白雪ほんにんにきをつけたほうがいいんじゃないか?」
「たしかに。こんご、女子たちをかえりうちにしてたら白雪がでてくるかもしれないな。てか、白雪ってつよいの?」
「ほら、つよいんじゃないか?生徒会副会長兼、風紀委員長だぜ。たぶん、とんでもなくつよいはず……だ?」
「いやおれたちに聞くなよ……」
男子たちは知らなかった。白雪のことを。
「まぁ、おれたちの希望のほしである不破は生徒会長を倒してこの学校をとりもどしてくれるとしんじてるぜ」
「「たのんだぞ」」
と男子たちは言って、去っていった。
(当然、倒すさ)
不破は思っていた。もとからそのつもりなのである。
チャイムが鳴り、先生が入ってきて授業が始まる。
数学の授業の予習は完了していた……
「「白雪はばつ?」」
とクラスの男子たちが不破の席の周りで談笑を始めた。
不破は気にしていないようすだ。
「白雪ってたしか、生徒会副会長で風紀委員長もしてる美少女だよな」
「そうそう、成績もゆうしゅうで、がくねん2位なんだってよ。おれたちとはできがちがうよ」
うんうん。と男子たちは共感し頷く。
「だから、不破にからんできたのか~。白雪のうえをいっちまったから」
「たぶん、そうだとおもうよ。じぶんが推している白雪よりも成績のよかった不破が気に食わなかったんだろうな」
「おれたちにはわからんことだな」
「いや、そうともいいきれないぜ。たとえばおれたちの中にかのじょができたやつがいたらどうする?」
「あぁ、ころすな」
「そういうことだ」
うんうんと共感し頷く男子たち。
なんて物騒な話をしているんだ、こいつら。
と不破は思っていたが、気にせず予習を行う。
「なぁ、不破。おまえもきをつけろよ」
「何にだ?お前たちにか?」
「ちがうよ、おれたちじゃなくて、白雪はばつだよ」
「いや、まて。白雪はばつというよりも、白雪ほんにんにきをつけたほうがいいんじゃないか?」
「たしかに。こんご、女子たちをかえりうちにしてたら白雪がでてくるかもしれないな。てか、白雪ってつよいの?」
「ほら、つよいんじゃないか?生徒会副会長兼、風紀委員長だぜ。たぶん、とんでもなくつよいはず……だ?」
「いやおれたちに聞くなよ……」
男子たちは知らなかった。白雪のことを。
「まぁ、おれたちの希望のほしである不破は生徒会長を倒してこの学校をとりもどしてくれるとしんじてるぜ」
「「たのんだぞ」」
と男子たちは言って、去っていった。
(当然、倒すさ)
不破は思っていた。もとからそのつもりなのである。
チャイムが鳴り、先生が入ってきて授業が始まる。
数学の授業の予習は完了していた……
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
メメント・モリ
キジバト
キャラ文芸
人の魂を管理する、人ならざる者たち。
彼らは魂を発行し、時が来ると回収をする役を担っている。
高岡(タカオカ)は回収を担当とする新人管理者。彼女の配属された課は、回収部のなかでも特に変わった管理者ばかりだとされる「記録管理課」。
記録管理課における高岡の奮闘物語。
『古城物語』〜『猫たちの時間』4〜
segakiyui
キャラ文芸
『猫たちの時間』シリーズ4。厄介事吸引器、滝志郎。彼を『遊び相手』として雇っているのは朝倉財閥を率いる美少年、朝倉周一郎。今度は周一郎の婚約者に会いにドイツへ向かう二人だが、もちろん何もないわけがなく。待ち構えていたのは人の心が造り出した迷路の罠だった。
モリウサギ
高村渚
キャラ文芸
完結済。警視庁捜査一課の刑事館那臣は『解決してはならない事件』に手を出し、懲戒免職寸前だった。そんなとき書店で偶然出会った謎の美少女森戸みはや。自らを『守護獣(まもりのけもの)』と呼ぶ彼女に那臣は『主人(あるじ)』として選ばれる。二人の奇妙な同居生活が始まった。次々と起こる女性殺害事件。被害者の女性は皆『オーディション』を受けるため誘い出され、殺害されていた。その影には因縁の相手、警察OBで国家公安委員長である河原崎勇毅、そしてその息子の河原崎尚毅の存在が……?「もう一度、奴らを追う」「主人の望むものすべてを捧げるのが守護獣ですから」那臣とみはや、そしてその仲間たちは河原崎親子の牙城を崩せるのか……?同人誌として6冊にわたり発行されたものに加筆修正しました。小説家になろう・カクヨムにも投稿しています。なお、作中の挿絵も筆者が描いています。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
事故って目が覚めたら自販機だった件
沙々香
キャラ文芸
小説家になろうのリメイク。
ズボラな引きこもりの青年【斎藤陽斗】 そんな彼がある日飲み物を買いにコンビニに行こうとした……。 が!!!しかし所詮はニート、超絶面倒くさがり! 当然、炎天下の中行く気力も無く、自宅のすぐ前の自販機で買おう……そう妥協したのだった。 しかし…………自販機の前まで来た時だった、事件が起こってしまった。 青年はボーッとしていて気付か無かった、車が横まで迫っていた事に……。 目が覚めると動かない、辺りを見渡しふと見た車のドアガラスに映る自分は……自販機?! 自販機になってしまった青年のファンタスティックでちょっとクレイジーな非日常的コメディ!!! ※この小説は、他のサイトと重複投稿しています。
Strain:Cavity
Ak!La
キャラ文芸
生まれつき右目のない青年、ルチアーノ。
家族から虐げられる生活を送っていた、そんなある日。薄ら笑いの月夜に、窓から謎の白い男が転がり込んできた。
────それが、全てのはじまりだった。
Strain本編から30年前を舞台にしたスピンオフ、シリーズ4作目。
蛇たちと冥王の物語。
小説家になろうにて2023年1月より連載開始。不定期更新。
https://ncode.syosetu.com/n0074ib/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる