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第三話 「休み時間2」

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「たぶん、あのふたり白雪はばつだろう」
「「白雪はばつ?」」
とクラスの男子たちが不破の席の周りで談笑を始めた。
不破は気にしていないようすだ。

「白雪ってたしか、生徒会副会長で風紀委員長もしてる美少女だよな」
「そうそう、成績もゆうしゅうで、がくねん2位なんだってよ。おれたちとはできがちがうよ」
うんうん。と男子たちは共感し頷く。

「だから、不破にからんできたのか~。白雪のうえをいっちまったから」
「たぶん、そうだとおもうよ。じぶんが推している白雪よりも成績のよかった不破が気に食わなかったんだろうな」
「おれたちにはわからんことだな」
「いや、そうともいいきれないぜ。たとえばおれたちの中にかのじょができたやつがいたらどうする?」
「あぁ、ころすな」
「そういうことだ」
うんうんと共感し頷く男子たち。
なんて物騒な話をしているんだ、こいつら。
と不破は思っていたが、気にせず予習を行う。

「なぁ、不破。おまえもきをつけろよ」
「何にだ?お前たちにか?」
「ちがうよ、おれたちじゃなくて、白雪はばつだよ」
「いや、まて。白雪はばつというよりも、白雪ほんにんにきをつけたほうがいいんじゃないか?」
「たしかに。こんご、女子たちをかえりうちにしてたら白雪がでてくるかもしれないな。てか、白雪ってつよいの?」
「ほら、つよいんじゃないか?生徒会副会長兼、風紀委員長だぜ。たぶん、とんでもなくつよいはず……だ?」
「いやおれたちに聞くなよ……」

男子たちは知らなかった。白雪のことを。

「まぁ、おれたちの希望のほしである不破は生徒会長を倒してこの学校をとりもどしてくれるとしんじてるぜ」
「「たのんだぞ」」
と男子たちは言って、去っていった。
(当然、倒すさ)
不破は思っていた。もとからそのつもりなのである。

チャイムが鳴り、先生が入ってきて授業が始まる。
数学の授業の予習は完了していた……



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