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第133話 テスト勉強1
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再追試を乗り越えた日の昼休み。
「おい!」
と廊下を歩いていた僕は首根っこを後ろから掴まれる。
「ぐへッ」
そのせいで僕の首が少し締まって変な声が出てしまった。
その後すぐに開放されたから良かったものの1歩間違えば変な声が出るだけでは済まなかったかもしれない。
そして、そんなことをしてきたのは……ミサキだった。
「どうした…ミサキ」
と僕は首をさすりながら聞いた。先程よりも警戒心を強くして。また首を掴まれては困るからだ。
「お前、1人で勉強教えてもらってるだろ」
と少し怒っているようにも聞こえるような喋り方でミサキは言った。
「そうだけど、それがどうしたんだ?」
と僕はミサキに言うとミサキは僕に「ズルい」と言い始めた。
ほら一人教えて貰っているのは悪いことかもしれない。
「なら、ミサキも来る? そして一緒に勉強する?」
と僕は聞いた。これなら条件は平等になったはずだ。
「行く!」
とミサキとの会話は終わった。
でも少し不安があった。アイツ勉強するのかなと言うことだ。そんな不安を抱いていたが口には出さなかった。
それよりもミサキがどこで僕が真城さんを独占して勉強を教えて貰っていると言う情報を得たのか気になった。
だってそのことを知っているのって僕と真城さんだけだし…
まさか真城さんが教えたのか!
僕は真実を知るために教室に帰ろうとしているミサキに聞くことにした。
「ミサキ~」
とミサキを後ろから呼ぶとミサキはこちらに振り返った。
「なんだ?」
「教えて欲しいことがあるんだけど? どうして僕と真城さんに勉強を教えて貰っていることを知っているの?」
と僕はミサキに聞いた。
するとミサキは自分の携帯を取り出してこちらに画面を見せてきた。
その画面には……
「え、いつ妹と連絡先交換したん?」
「前家行った時」
「マジかー」
そうミサキの携帯の画面にはミサキと僕の妹とのSNSでのやり取りが映し出されていた。
でもこれにはある問題があった。
「ミサキ、このことは真城さんに内緒にしといた方がいいよ」
と僕はミサキに言った。
「どうしてだ?」
と首を傾げながら理由を聞いてくるミサキだったが、僕の口から伝えるのが嫌だったので、一言だけ言う事にした。
「真城さんに殺されるからだ」
その一言でミサキは納得した。何に納得したかは知らないが、そのミサキの顔に納得と書かれていた。
「わかった。言わねぇ…」
「そうして」
理解してくれたようで何よりだ。
なぜ僕がここまでしたかと言うと、もしかしたら僕まで被害に会いかねないことだったからだ。
「おい!」
と廊下を歩いていた僕は首根っこを後ろから掴まれる。
「ぐへッ」
そのせいで僕の首が少し締まって変な声が出てしまった。
その後すぐに開放されたから良かったものの1歩間違えば変な声が出るだけでは済まなかったかもしれない。
そして、そんなことをしてきたのは……ミサキだった。
「どうした…ミサキ」
と僕は首をさすりながら聞いた。先程よりも警戒心を強くして。また首を掴まれては困るからだ。
「お前、1人で勉強教えてもらってるだろ」
と少し怒っているようにも聞こえるような喋り方でミサキは言った。
「そうだけど、それがどうしたんだ?」
と僕はミサキに言うとミサキは僕に「ズルい」と言い始めた。
ほら一人教えて貰っているのは悪いことかもしれない。
「なら、ミサキも来る? そして一緒に勉強する?」
と僕は聞いた。これなら条件は平等になったはずだ。
「行く!」
とミサキとの会話は終わった。
でも少し不安があった。アイツ勉強するのかなと言うことだ。そんな不安を抱いていたが口には出さなかった。
それよりもミサキがどこで僕が真城さんを独占して勉強を教えて貰っていると言う情報を得たのか気になった。
だってそのことを知っているのって僕と真城さんだけだし…
まさか真城さんが教えたのか!
僕は真実を知るために教室に帰ろうとしているミサキに聞くことにした。
「ミサキ~」
とミサキを後ろから呼ぶとミサキはこちらに振り返った。
「なんだ?」
「教えて欲しいことがあるんだけど? どうして僕と真城さんに勉強を教えて貰っていることを知っているの?」
と僕はミサキに聞いた。
するとミサキは自分の携帯を取り出してこちらに画面を見せてきた。
その画面には……
「え、いつ妹と連絡先交換したん?」
「前家行った時」
「マジかー」
そうミサキの携帯の画面にはミサキと僕の妹とのSNSでのやり取りが映し出されていた。
でもこれにはある問題があった。
「ミサキ、このことは真城さんに内緒にしといた方がいいよ」
と僕はミサキに言った。
「どうしてだ?」
と首を傾げながら理由を聞いてくるミサキだったが、僕の口から伝えるのが嫌だったので、一言だけ言う事にした。
「真城さんに殺されるからだ」
その一言でミサキは納得した。何に納得したかは知らないが、そのミサキの顔に納得と書かれていた。
「わかった。言わねぇ…」
「そうして」
理解してくれたようで何よりだ。
なぜ僕がここまでしたかと言うと、もしかしたら僕まで被害に会いかねないことだったからだ。
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