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第111話 転校生4
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「ミサキはわかってて真城さんの相談に乗ったんじゃないのか?」
と僕は問いかけた。
「あぁ、てっきりミユキはSに目覚めただけだと思ってたぜ」
と平然と答える。
それはそれで問題だと思うんだが…
「でも、そっちならまだマシなんだけどな…」
ミサキは頭を傾げた。
「てめぇがMだからか」
とさも当然のように答える。
「いや、Mじゃねぇよ」
「ん? ちげぇのか」
「ちげぇわ」
話が進まない。
「じゃあ、何なんだ?」
僕のことをそんなに聞きたいのかな?
「僕がSかMかって話か?」
「そっちじゃねぇよ! てか聞きたくもねぇー」
違ったようだ。まぁ聞かれても答えるつもりはなかったけど。
「そっかー」
僕は残念そうに言った。
「それでミユキの何がおかしいんだ?」
ん? 気づいてないのか?
ミサキともあろう者が?
僕はミサキが気づいていないのをいいことに、ちょっと意地悪っぽく言った。
「教えて欲しいかー?」
「んー、やっぱいいわ」
「え?」
えっと聞かないのか。
まさか意地悪っぽく言ったのが悪かったのか、あっさり引き下がられたのが少しショックだ。
「気にならないのか?」
「んー、気になるけど私個人には特に気にならないし、問題ないかな~と思ってな!」
な! じゃないだろ。
「それに本人に聞けば分かることだろ?」
それは本人が理解してたらな。
「じゃあ、頼む」
「え! てめぇ知ってんじゃねぇのかよ!」
「確信がないから」
「頼りになんねぇな…」
とぼそっとつぶやいてから、ミサキは真城さんの元に向かっていった。
それから2人は会話をしてから戻ってきた。
「どうだった?」
「……」
なぜ黙る。
はぁ、とため息をついてから話し始めた。
「ありゃー、病気だな」
「び、病気?」
お前は医者かなんかだったのか!
「で、何の病気だったんだ?」
「恋の病だ」
あ…そんな事か。
「それは年頃の女の子だったらおかしくないな」
「…まぁな」
「どうした?」
何か言いづらいことでもあるような言い方だな。気になって仕方が無い。
「その相手に問題があるんだよなぁ」
問題がある相手?
と言うと…
「兄貴か? 先生?」
どちらも問題になりそうな相手を思い浮かべた。
だが、ミサキは顔を横に振る。
なら誰だ?
「分かんねぇか?」
「うん、わからない」
「そっか」
それ以上ミサキは何も言わなかった。それが何を意味するのか何となく分かってしまった。
と僕は問いかけた。
「あぁ、てっきりミユキはSに目覚めただけだと思ってたぜ」
と平然と答える。
それはそれで問題だと思うんだが…
「でも、そっちならまだマシなんだけどな…」
ミサキは頭を傾げた。
「てめぇがMだからか」
とさも当然のように答える。
「いや、Mじゃねぇよ」
「ん? ちげぇのか」
「ちげぇわ」
話が進まない。
「じゃあ、何なんだ?」
僕のことをそんなに聞きたいのかな?
「僕がSかMかって話か?」
「そっちじゃねぇよ! てか聞きたくもねぇー」
違ったようだ。まぁ聞かれても答えるつもりはなかったけど。
「そっかー」
僕は残念そうに言った。
「それでミユキの何がおかしいんだ?」
ん? 気づいてないのか?
ミサキともあろう者が?
僕はミサキが気づいていないのをいいことに、ちょっと意地悪っぽく言った。
「教えて欲しいかー?」
「んー、やっぱいいわ」
「え?」
えっと聞かないのか。
まさか意地悪っぽく言ったのが悪かったのか、あっさり引き下がられたのが少しショックだ。
「気にならないのか?」
「んー、気になるけど私個人には特に気にならないし、問題ないかな~と思ってな!」
な! じゃないだろ。
「それに本人に聞けば分かることだろ?」
それは本人が理解してたらな。
「じゃあ、頼む」
「え! てめぇ知ってんじゃねぇのかよ!」
「確信がないから」
「頼りになんねぇな…」
とぼそっとつぶやいてから、ミサキは真城さんの元に向かっていった。
それから2人は会話をしてから戻ってきた。
「どうだった?」
「……」
なぜ黙る。
はぁ、とため息をついてから話し始めた。
「ありゃー、病気だな」
「び、病気?」
お前は医者かなんかだったのか!
「で、何の病気だったんだ?」
「恋の病だ」
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「どうした?」
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「その相手に問題があるんだよなぁ」
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と言うと…
「兄貴か? 先生?」
どちらも問題になりそうな相手を思い浮かべた。
だが、ミサキは顔を横に振る。
なら誰だ?
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「うん、わからない」
「そっか」
それ以上ミサキは何も言わなかった。それが何を意味するのか何となく分かってしまった。
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