88 / 154
第八十八話 帰り道
しおりを挟む
「はあ、一時はどうなるかと思ったよ」
と僕は学校から少し歩いてから呟いた。僕の前を歩いていた3人が、僕の言葉に反応した。まずは、妹が僕の方を見るように振り返った。
「ほんと、お兄ちゃんがいるから、面倒なことになったじゃない」
と妹にキレられた。ホント申し訳ない。
「ごめんな、あんなことになるとは思わなかったから…」
と僕は謝った。すると妹は、僕の態度を見て、
「まぁ、あんなことになるなんて私も思ってなかっし、何とかなったからもういいけど!」
と許してくれているようだ。
僕は妹と仲直り?いや、喧嘩してなかったんけど、無事に話も終わり安心した。
そして、今回のピンチを救ってくれた2人に僕は言葉をかけた。
「でも、助かったよ、2人が起点を利かしてくれたおかげだ」
と僕は感謝の意味も込めて2人の頭を撫でた。
「それは良かったです」
と一馬くんは謙遜を込めた言い方をする。このメンバーの中では1番大人っぽい気がする。それに比べ…
「ふん、もっと感謝してくださってもよろしくてよ!」
とまた胸を張っていいやがる。一馬くんと違い、全然謙遜という言葉が似やわないな。でも、それが佐奈らしいな。
今回は佐奈のおかげで、助かったのでここは感謝の気持ちでも伝えておくか!
「ありがとな、佐奈!」
僕は普通に感謝を伝えた。特に、なんのひねりも加えずに。すると
「///」
「ん?どうした佐奈」
僕は返事が返ってこなかったので、佐奈の顔を覗き込んだ。すると、佐奈は突然僕の顔が目の前に来て、驚いた様子で突然殴ってきた。
「か、顔近付けないでよ、この変質者ー!!」
「へ、変質者はお前もだろー」
と大声を出してしまった。柄にもなく。
「わ、私は違うわよ」
「何言ってんだよ、お前も変質者だって言われてただろ!」
「いやいや、あれは私のことかわからないでしょ? だから、私は変質者じゃないわ」
そう、村野先生は変質者の正体については一言も言っていなかった。ただただ、特徴が似ていただけなのだ。それを言ってしまえば僕も同じだ。変質者ではない…と思う。
「あなたは変質者ですわよ」
「なっ!」
こいつ心を読んできやがった!
「ど、どうして僕の考えていることがわかった」
「ほら、簡単よ。顔に書いてあるもの」
な、なんだってー!!
どうりで最近みんなが僕の心を読んでくるなぁ~と思ってたんだ!
まさか顔に出ていたとは…
これで最近の謎は解決したな!!
と僕は学校から少し歩いてから呟いた。僕の前を歩いていた3人が、僕の言葉に反応した。まずは、妹が僕の方を見るように振り返った。
「ほんと、お兄ちゃんがいるから、面倒なことになったじゃない」
と妹にキレられた。ホント申し訳ない。
「ごめんな、あんなことになるとは思わなかったから…」
と僕は謝った。すると妹は、僕の態度を見て、
「まぁ、あんなことになるなんて私も思ってなかっし、何とかなったからもういいけど!」
と許してくれているようだ。
僕は妹と仲直り?いや、喧嘩してなかったんけど、無事に話も終わり安心した。
そして、今回のピンチを救ってくれた2人に僕は言葉をかけた。
「でも、助かったよ、2人が起点を利かしてくれたおかげだ」
と僕は感謝の意味も込めて2人の頭を撫でた。
「それは良かったです」
と一馬くんは謙遜を込めた言い方をする。このメンバーの中では1番大人っぽい気がする。それに比べ…
「ふん、もっと感謝してくださってもよろしくてよ!」
とまた胸を張っていいやがる。一馬くんと違い、全然謙遜という言葉が似やわないな。でも、それが佐奈らしいな。
今回は佐奈のおかげで、助かったのでここは感謝の気持ちでも伝えておくか!
「ありがとな、佐奈!」
僕は普通に感謝を伝えた。特に、なんのひねりも加えずに。すると
「///」
「ん?どうした佐奈」
僕は返事が返ってこなかったので、佐奈の顔を覗き込んだ。すると、佐奈は突然僕の顔が目の前に来て、驚いた様子で突然殴ってきた。
「か、顔近付けないでよ、この変質者ー!!」
「へ、変質者はお前もだろー」
と大声を出してしまった。柄にもなく。
「わ、私は違うわよ」
「何言ってんだよ、お前も変質者だって言われてただろ!」
「いやいや、あれは私のことかわからないでしょ? だから、私は変質者じゃないわ」
そう、村野先生は変質者の正体については一言も言っていなかった。ただただ、特徴が似ていただけなのだ。それを言ってしまえば僕も同じだ。変質者ではない…と思う。
「あなたは変質者ですわよ」
「なっ!」
こいつ心を読んできやがった!
「ど、どうして僕の考えていることがわかった」
「ほら、簡単よ。顔に書いてあるもの」
な、なんだってー!!
どうりで最近みんなが僕の心を読んでくるなぁ~と思ってたんだ!
まさか顔に出ていたとは…
これで最近の謎は解決したな!!
0
お気に入りに追加
63
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる