上 下
69 / 154

第六十九話 女子小学生現る!!

しおりを挟む
「どうしたんだ?」

「じ、実は…ストーキングされてて」

す、ストーキング!?

「わかった!僕の後ろに隠れとけ」

「お願いします」

一馬くんは僕の後ろに隠れた。
さて、一体どんなおっさんが来るのか、
息を飲んで待つ。
すると、人通りの少ないこの道に、人が走ってこっちに向かって来た。その人とは…

「小学生?」

そう目の前を走って来たのは、ランドセルを背負った女子小学生だった。もしかしたら、この子もストーキングされているのか?と少し様子を見る。

「いませんね、一馬様……」

その子はそうぼやいた。それで確定した。間違いない、この子が一馬くんをストーキングしてる人だ。
僕の後ろでは、一馬くんが小刻みに震えている。その振動が僕にも伝わって来ていた。そんなにか?僕は後ろに隠れている一馬くんの顔を覗く。その顔は絶望の顔ともとれた。怯えていた酷い顔だ…いったい、あの子と何があったんだ?
気になる…

僕は一馬くんを探している女の子に話しかけた。

「ねぇ、君誰か探してるの?」

「…キモいので話しかけないでくれます?」

「え…」

「聞こえませんでしたか?ビッチの癖に話しかけるなと」

聞き間違いか…
いや、2回目の方が酷くなってる…
てか、ビッチ…うそ、他人から見たらビッチに見えるの。僕男なのに…
と女子小学生に言われた言葉が僕の心にダメージを与えた。そして、ダメージを受けた僕は膝から崩れ落ちた。

「一馬様!!」

僕が崩れ落ちたことにより後ろに隠れていた一馬くんが、女の子にバレてしまった。

「げっ…」

一馬くんから初めて聞くような声が聞こえる。それでも、一馬くんは僕の制服を掴んで離さないでいた。
僕は掴まれているのを見て、僕が守らなくちゃいけない。そんな気になった。
それに女子小学生なんかに負けるわけにはいかない。

「悪いけど、一馬くんは君について来られるのは困ってると言っている」

一馬くんが実際に言ったわけではないけれど、まぁ、いいだろ。

「ビッチは黙っててくれます?あなたは一馬様のなんなのですか?まさか…彼女ですか?ねぇねぇどうなんですか?」

口が悪い上にヤンデレときたもんだ。これはやばいな…
このままでは殺されかねない…

「いや、彼女じゃないよ。一馬くんは妹の友達なんだ」

と真実を伝えた。
しかし、一馬くんに「なんで本当のこと言うんだ」と後ろから言われたが、そんなこと言われてもな…
だってまだ死にたくないもん。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

達也の女体化事件

愛莉
ファンタジー
21歳実家暮らしのf蘭大学生達也は、朝起きると、股間だけが女性化していて、、!子宮まで形成されていた!?

ニューハーフな生活

フロイライン
恋愛
東京で浪人生活を送るユキこと西村幸洋は、ニューハーフの店でアルバイトを始めるが

ずっと女の子になりたかった 男の娘の私

ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。 ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。 そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。

転職してOLになった僕。

大衆娯楽
転職した会社で無理矢理女装させられてる男の子の話しです。 強制女装、恥辱、女性からの責めが好きな方にオススメです!

おもらしの想い出

吉野のりこ
大衆娯楽
高校生にもなって、おもらし、そんな想い出の連続です。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...