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第5話 そして今日はなぜか1人。
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「よっこらせ」
ジジくさい言葉を発しながら、椅子に座った。
ここは部室。なぜか一番最初に来てしまった。まぁ、暇人だから仕方ない。
いつもは紅羽ちゃんが一番最初に来ていることが多かったりする(紅羽ちゃんが中学生で学校が終わるのが早いから)、それ以外の場合はほとんど俺が一番だ。嬉しくもなければ、俺がここに来る意味も全くない。
なぜなら、俺の親友である学人に恋する女の子達が集う部活だからだ…
そんな俺は紅羽ちゃん達が来るまで暇なので、持ってきていた小説をカバンから取り出した。高校だから携帯電話を持ってきて遊んでいても怒られないのだが、俺はゲームとかをやらないのでほぼ使わない。無駄に携帯代がかかるだけだ。
一人ぼっちで静かな部室で一人静かに小説を読み始めるとそこにある人物が現れた。
「お前一人か、井上?」
田中先生だった。何だ… と思って俺は身の引き締めを解く。どうして身を引き締めていたかと言うと、紅羽ちゃんは俺を見るなり殴りかかってくることが多いからだ。別に何かしたわけでもないのにだ。理不尽だと思わないか?という理由で身を引き締めていたんだよ俺は…
「どうしたんですか、先生? 来るのが早いですね! 暇なんですか?」
「お前にだけは言われたくなかったよ…」
と残念な返事が返ってくる。
わざわざ俺が言葉のキャッチボールをしてやったのに俺が投げた柔らかいボールを硬球で返してきやがった。恐ろしい先生だ。
「それで何しに来たんですか?」
「お前は理由を知りたがるやつだな。私がここに来るのは…」
と先生が言いかけたところで口を挟む。
「分かってますよ。顧問だから見に来たんでしょ?」
といつもの言い文句を俺が先に言ってやる。口を挟まれた先生は「そうだ」と言った。どうせそう言って部室の奥で寝るんだろ、また。と思ったので、俺は再び小説を読み始める。
しかし、話はまだ終わっていなかったようで先生はまだその場を動かなかった。不思議に思った俺は再び先生を見た。
すると、どうだろう。先生の顔は鬼の形相のようになっていた。あー、最近よく見るなこの顔…って、そうじゃない! 何故怒ってんだこの先生!
俺は頭をフル回転させる。怒らせる行動した記憶を探す。しかし、分からない。思い当たる節が多すぎて分からない…
普通の先生相手だったら到底してはいけない言葉を言ったりしてたからな。もしかしたらまともになって今までの事をまとめて怒りに変えたのかもしれない。
俺は覚悟を決めて、
ニコッ!
笑顔を向けた。俺は奥の手である『笑顔で乗り切る』を発動した。
すると先生もニコッと笑顔を返してきた。何だ怒ってないじゃないか。と思ったのも束の間。いきなり田中先生が俺の胸ぐらを掴んできて
「よくも昨日は私を置いて帰ってくれたな!」
と昨日のことを怒っているようだ。これは俺達が昨日忘れていたことだ。
俺は先生の発言で「あっ!」と昨日の忘れていた事を思い出した。
昨日、胸の中でモヤモヤしていた物が分かり、俺は気持ちがスッキリした。
俺は胸ぐらを掴まれながら、いつも通り話た。
「いや~、昨日から何か忘れてるなぁと思ってたんですけど、その事だったんですね! そんなどうでもいいことでモヤモヤしていたなんて…」
「何がどうでもいい事かぁぁぁ!!!」
「ぎゃあああ!!!」
先生を怒らせたら怖いことをこの時初めて知った…
ガラガラ
部室の扉が開いた。
入ってきたのは紅羽ちゃんだった。
入ってくるなり床で寝ている俺の方を見る。そして目を逸らした。
「いや、触れろよ」
と俺が言うと
「いや…あんたがそこまで変態とは思わなかったから。それ知ってる。亀甲縛りってやつでしょ。よく自分一人でしたね。それとも誰かに手伝ってもらったの?」
「ちげぇよ! されたんだよ無理やりな! どこに自分からやりたくて亀甲縛りを部室でする奴がいんだよ! 」
と俺は亀甲縛りで動けない体をじたばたさせながら訴えた。あの先生を怒らせたらこうなるなんて…まだ亀甲縛りだけで済んで良かったと内心ホッとしていた。
ちょい恥ずかしいが。
「いや、ここにいるから困ってるんだけど?」
「ちげぇよ! てか、それよりも解いてくれ。縛られてて動けねぇんだ」
と体をじたばたさせながら言った。俺は自力じゃ解けなかった。
「はぁー、仕方ないな~」
と紅羽ちゃんはため息を吐きながら俺に近づいてきた。そして伸びている紐の端を掴むとそれを引っ張った。
「痛い痛い!」
亀甲縛りの紐が体にめり込んでいく。紅羽ちゃんはより縛りが強くなるように引っ張っていた。
「そんなに喜ばなくても…」
「喜んでねぇ!」
いや、マジで…
「だって泣いて喜ぶほどなんでしょ」
「痛いんだよ。涙は痛いから出てんだよ!」
必死に痛い事を訴えた。なぜか紅羽ちゃんのSな部分が出てしまっている。誰か助けてくれー。
ガラガラッ
誰だ!助けか!
助けてくれと心の中で叫んだ瞬間、部室に誰かがやって来た。タイミング的にはこの場を助けてくれる奴に違いない!
だが、入ってきたのはぎゃると武道家と言う残念な奴らだった。
助けてくれなさそうなんだよな…
また仲良く2人で部室にやってきた。俺は人を選んでいる余裕がなかったという理由で2人に助けてくれと言おうとした時
「何やってんだ? 新しいプレイか」
「そうみたいね、お邪魔かしら?」
と二人はこの状況をみてそういった。
「お邪魔じゃねえし、プレイじゃねぇ! それよりもこれを解いてくれ」
と訴える。さっきからよく訴えてるのに全く効果がないのはどうしてだろう。
「仕方ねぇな」
とぎゃるが解きに来てくれる。え、思ったより良い奴。ぎゃるは俺の体に巻きついた紐を見る。
「これが亀甲縛りか…」
とほざきながら観察していた。いや、助けろよ!
「悪い、無理っぽいわー」
とあっさり投げ出してしまった。どうやら、解き方が分からなかったらしい。くっ…それなら仕方ない…武道家に頼むことにしよう。
すると頼む前から既に武道家は俺の近くに来ていた。
「これが亀甲縛りね…」
と武道家も観察を始める。いや、助けろよお前も!
それにその反応はさっき見た。
「私も無理ね…」
と二人とも諦めてしまった。
思った以上に使えない奴らだ。
「これどうなんてるのか興味深い」と言わんばかりに観察を続けていた。もう助けてくれないことは存じているので帰っていただけないでしょうか。それよりも紅羽ちゃんはそろそろ紐を引っ張るのをやめて欲しい。
「お、楽しそうだな!」
愉快な発言をしながら部室にやってきたのは学人だった。
「どこが楽しそうなんだよ!」
「女子に囲まれて楽しそうじゃないか?」
てめぇのハーレムの女子どもだろうが!
と言いたいが、学人は自分に恋してるとは気づいてないから変な発言は禁じられている。なので出来ない。もししたら、ここにいる女どもに殺されてしまうから不容易な発言は心の中だけに留めている。
「お兄ちゃんこれ解けないよ~」
と急に可愛い妹キャラに戻った紅羽ちゃんが兄である学人に助けを求めた。
紅羽ちゃん。ほら解けるわけないよ。だって君は縛ってたんだから…
しばらくすると、優秀な学人がハサミで紐を切って俺を助けてくれた。
持つべきものは親友だと言うことを理解した出来事だった…
ジジくさい言葉を発しながら、椅子に座った。
ここは部室。なぜか一番最初に来てしまった。まぁ、暇人だから仕方ない。
いつもは紅羽ちゃんが一番最初に来ていることが多かったりする(紅羽ちゃんが中学生で学校が終わるのが早いから)、それ以外の場合はほとんど俺が一番だ。嬉しくもなければ、俺がここに来る意味も全くない。
なぜなら、俺の親友である学人に恋する女の子達が集う部活だからだ…
そんな俺は紅羽ちゃん達が来るまで暇なので、持ってきていた小説をカバンから取り出した。高校だから携帯電話を持ってきて遊んでいても怒られないのだが、俺はゲームとかをやらないのでほぼ使わない。無駄に携帯代がかかるだけだ。
一人ぼっちで静かな部室で一人静かに小説を読み始めるとそこにある人物が現れた。
「お前一人か、井上?」
田中先生だった。何だ… と思って俺は身の引き締めを解く。どうして身を引き締めていたかと言うと、紅羽ちゃんは俺を見るなり殴りかかってくることが多いからだ。別に何かしたわけでもないのにだ。理不尽だと思わないか?という理由で身を引き締めていたんだよ俺は…
「どうしたんですか、先生? 来るのが早いですね! 暇なんですか?」
「お前にだけは言われたくなかったよ…」
と残念な返事が返ってくる。
わざわざ俺が言葉のキャッチボールをしてやったのに俺が投げた柔らかいボールを硬球で返してきやがった。恐ろしい先生だ。
「それで何しに来たんですか?」
「お前は理由を知りたがるやつだな。私がここに来るのは…」
と先生が言いかけたところで口を挟む。
「分かってますよ。顧問だから見に来たんでしょ?」
といつもの言い文句を俺が先に言ってやる。口を挟まれた先生は「そうだ」と言った。どうせそう言って部室の奥で寝るんだろ、また。と思ったので、俺は再び小説を読み始める。
しかし、話はまだ終わっていなかったようで先生はまだその場を動かなかった。不思議に思った俺は再び先生を見た。
すると、どうだろう。先生の顔は鬼の形相のようになっていた。あー、最近よく見るなこの顔…って、そうじゃない! 何故怒ってんだこの先生!
俺は頭をフル回転させる。怒らせる行動した記憶を探す。しかし、分からない。思い当たる節が多すぎて分からない…
普通の先生相手だったら到底してはいけない言葉を言ったりしてたからな。もしかしたらまともになって今までの事をまとめて怒りに変えたのかもしれない。
俺は覚悟を決めて、
ニコッ!
笑顔を向けた。俺は奥の手である『笑顔で乗り切る』を発動した。
すると先生もニコッと笑顔を返してきた。何だ怒ってないじゃないか。と思ったのも束の間。いきなり田中先生が俺の胸ぐらを掴んできて
「よくも昨日は私を置いて帰ってくれたな!」
と昨日のことを怒っているようだ。これは俺達が昨日忘れていたことだ。
俺は先生の発言で「あっ!」と昨日の忘れていた事を思い出した。
昨日、胸の中でモヤモヤしていた物が分かり、俺は気持ちがスッキリした。
俺は胸ぐらを掴まれながら、いつも通り話た。
「いや~、昨日から何か忘れてるなぁと思ってたんですけど、その事だったんですね! そんなどうでもいいことでモヤモヤしていたなんて…」
「何がどうでもいい事かぁぁぁ!!!」
「ぎゃあああ!!!」
先生を怒らせたら怖いことをこの時初めて知った…
ガラガラ
部室の扉が開いた。
入ってきたのは紅羽ちゃんだった。
入ってくるなり床で寝ている俺の方を見る。そして目を逸らした。
「いや、触れろよ」
と俺が言うと
「いや…あんたがそこまで変態とは思わなかったから。それ知ってる。亀甲縛りってやつでしょ。よく自分一人でしたね。それとも誰かに手伝ってもらったの?」
「ちげぇよ! されたんだよ無理やりな! どこに自分からやりたくて亀甲縛りを部室でする奴がいんだよ! 」
と俺は亀甲縛りで動けない体をじたばたさせながら訴えた。あの先生を怒らせたらこうなるなんて…まだ亀甲縛りだけで済んで良かったと内心ホッとしていた。
ちょい恥ずかしいが。
「いや、ここにいるから困ってるんだけど?」
「ちげぇよ! てか、それよりも解いてくれ。縛られてて動けねぇんだ」
と体をじたばたさせながら言った。俺は自力じゃ解けなかった。
「はぁー、仕方ないな~」
と紅羽ちゃんはため息を吐きながら俺に近づいてきた。そして伸びている紐の端を掴むとそれを引っ張った。
「痛い痛い!」
亀甲縛りの紐が体にめり込んでいく。紅羽ちゃんはより縛りが強くなるように引っ張っていた。
「そんなに喜ばなくても…」
「喜んでねぇ!」
いや、マジで…
「だって泣いて喜ぶほどなんでしょ」
「痛いんだよ。涙は痛いから出てんだよ!」
必死に痛い事を訴えた。なぜか紅羽ちゃんのSな部分が出てしまっている。誰か助けてくれー。
ガラガラッ
誰だ!助けか!
助けてくれと心の中で叫んだ瞬間、部室に誰かがやって来た。タイミング的にはこの場を助けてくれる奴に違いない!
だが、入ってきたのはぎゃると武道家と言う残念な奴らだった。
助けてくれなさそうなんだよな…
また仲良く2人で部室にやってきた。俺は人を選んでいる余裕がなかったという理由で2人に助けてくれと言おうとした時
「何やってんだ? 新しいプレイか」
「そうみたいね、お邪魔かしら?」
と二人はこの状況をみてそういった。
「お邪魔じゃねえし、プレイじゃねぇ! それよりもこれを解いてくれ」
と訴える。さっきからよく訴えてるのに全く効果がないのはどうしてだろう。
「仕方ねぇな」
とぎゃるが解きに来てくれる。え、思ったより良い奴。ぎゃるは俺の体に巻きついた紐を見る。
「これが亀甲縛りか…」
とほざきながら観察していた。いや、助けろよ!
「悪い、無理っぽいわー」
とあっさり投げ出してしまった。どうやら、解き方が分からなかったらしい。くっ…それなら仕方ない…武道家に頼むことにしよう。
すると頼む前から既に武道家は俺の近くに来ていた。
「これが亀甲縛りね…」
と武道家も観察を始める。いや、助けろよお前も!
それにその反応はさっき見た。
「私も無理ね…」
と二人とも諦めてしまった。
思った以上に使えない奴らだ。
「これどうなんてるのか興味深い」と言わんばかりに観察を続けていた。もう助けてくれないことは存じているので帰っていただけないでしょうか。それよりも紅羽ちゃんはそろそろ紐を引っ張るのをやめて欲しい。
「お、楽しそうだな!」
愉快な発言をしながら部室にやってきたのは学人だった。
「どこが楽しそうなんだよ!」
「女子に囲まれて楽しそうじゃないか?」
てめぇのハーレムの女子どもだろうが!
と言いたいが、学人は自分に恋してるとは気づいてないから変な発言は禁じられている。なので出来ない。もししたら、ここにいる女どもに殺されてしまうから不容易な発言は心の中だけに留めている。
「お兄ちゃんこれ解けないよ~」
と急に可愛い妹キャラに戻った紅羽ちゃんが兄である学人に助けを求めた。
紅羽ちゃん。ほら解けるわけないよ。だって君は縛ってたんだから…
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