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第二章【仲間】
【88】少し前……
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時は戻り……
紅姫達がダンジョンルームに逃げたその後。
紅姫を見失った天音は、ガイアの元へ戻って来ると
「アイツらは、やれたのか!?」
何の反応もしない天音を見てガイアは……
「何だテメーは、何も話せなくなったのか?
少し能力を強くかけ過ぎたかもしれねーな!
仕方ねーか……そんぐれーかけなきゃ操れなかったかもしれねーし。
これから俺様の人形として、こき使ってやるから心配するな!!!」
「………………」
「けッ! まぁーいい。
次は、ステルを探して連れて来い!!!」
天音は黙ってて頷くと、漆黒の翼を広げて飛んでいった。
「良い物が手に入ったぜ! これで、すぐにでも……この国を潰してやる!!!
おいッ!!!
お前らいつまで寝てやがる!直ぐに立ちやがれ!!!
作戦を早める! 準備に取り掛かれ!!!」
倒れていた盗賊達は、傷も癒えぬ体のままガイアの命令に従って動き出した。
それから数時間後……
天音は、ステルを連れガイアの元に戻って来た。
「おお! 早かったじゃねーか!」
ステルは、状況を飲み込んだのか……
顔が強張り青ざめる。
「……と……父様……申し訳ございません」
「気にすんな! ステル。
お前のお陰で、良い手駒が手に入った!
……まぁ~……なんだ!
だから……お前は、もう必要ないから死ね!」
「ち……違うのです! 父様……!!!
僕は……僕は、こいつの幻術にかけられ……」
「あぁ……それは違うぞ! ステル。
コイツは、お前の腹違いの弟だ!
お前は、本能でコイツに助けを求めたんだよ!!!」
「……天音が……僕の弟……!?」
「もういい。天音! ステルを殺せ!!!」
天音は、コクンッと首を振るとステルとの間合いを一瞬で詰めると、わずか数撃でステルを地べたに這いつくばらせた。
そして、漆黒の右手をステルに向けると……
力を溜めた右手が、光だす!!!
「おお! その魔法は、あん時の馬鹿みたいな威力の魔法だな!
その至近距離ならチリ一つ。残らねーだろなぁ!
あばよ! ステル……」
「……と……父様! ゲホッ……も、もう一度チャンスを……」
その言葉を残して、周辺一体が眩い光に包まれる!
「………………」
「……………………………」
「………………………………………。」
光が収まると……
そこには、頭を抱えた姿でうずくまるステルの姿と右手が消え! 腕だけを突き出したまま立ち尽くす天音の姿が……
「……どうした!? 早くやれ!!!
何で!? 右腕が無くなってやがる!」
叫ぶガイアの声に天音は、白目をむいて崩れ落ちた。
「……はぁ? どう言う事だ!!!」
すると、茨の盗賊団ガイアの右腕が……
「頭……マインドゼロです。
魔力が尽きたと思われます」
「はぁ!? マインドゼロ……?
いい所だったのに、ふざけるな!!!」
「仕方がないかと思われます……」
「うるせー!!!」
ボゴォン……ガイアは、右腕の男を殴り飛ばした。
「……申し訳ございません」
「……まぁ、いい。
ステル、命拾いをしたな! だか、お前は天音に確実に殺させる。
これは、天音の通過儀礼だ!!!
コイツら2人を牢屋に、ぶち込んでおけ!!!」
「はーーーッ!!!」
そして、天音とステルは牢屋に閉じ込められ……
天音は、数日間……目を覚まさなかったが
ガイアは、国を取る準備を着々と進めていた。
そして、天音が目を覚ます頃には準備が整っており。
作戦結構は、まもなく……
ステルは……
今回の作戦に必要と判断したガイアにより。
処刑は、一時保留となった。
そして、ガイアが率いる。
茨の盗賊団が動き始めた!!!
紅姫達がダンジョンルームに逃げたその後。
紅姫を見失った天音は、ガイアの元へ戻って来ると
「アイツらは、やれたのか!?」
何の反応もしない天音を見てガイアは……
「何だテメーは、何も話せなくなったのか?
少し能力を強くかけ過ぎたかもしれねーな!
仕方ねーか……そんぐれーかけなきゃ操れなかったかもしれねーし。
これから俺様の人形として、こき使ってやるから心配するな!!!」
「………………」
「けッ! まぁーいい。
次は、ステルを探して連れて来い!!!」
天音は黙ってて頷くと、漆黒の翼を広げて飛んでいった。
「良い物が手に入ったぜ! これで、すぐにでも……この国を潰してやる!!!
おいッ!!!
お前らいつまで寝てやがる!直ぐに立ちやがれ!!!
作戦を早める! 準備に取り掛かれ!!!」
倒れていた盗賊達は、傷も癒えぬ体のままガイアの命令に従って動き出した。
それから数時間後……
天音は、ステルを連れガイアの元に戻って来た。
「おお! 早かったじゃねーか!」
ステルは、状況を飲み込んだのか……
顔が強張り青ざめる。
「……と……父様……申し訳ございません」
「気にすんな! ステル。
お前のお陰で、良い手駒が手に入った!
……まぁ~……なんだ!
だから……お前は、もう必要ないから死ね!」
「ち……違うのです! 父様……!!!
僕は……僕は、こいつの幻術にかけられ……」
「あぁ……それは違うぞ! ステル。
コイツは、お前の腹違いの弟だ!
お前は、本能でコイツに助けを求めたんだよ!!!」
「……天音が……僕の弟……!?」
「もういい。天音! ステルを殺せ!!!」
天音は、コクンッと首を振るとステルとの間合いを一瞬で詰めると、わずか数撃でステルを地べたに這いつくばらせた。
そして、漆黒の右手をステルに向けると……
力を溜めた右手が、光だす!!!
「おお! その魔法は、あん時の馬鹿みたいな威力の魔法だな!
その至近距離ならチリ一つ。残らねーだろなぁ!
あばよ! ステル……」
「……と……父様! ゲホッ……も、もう一度チャンスを……」
その言葉を残して、周辺一体が眩い光に包まれる!
「………………」
「……………………………」
「………………………………………。」
光が収まると……
そこには、頭を抱えた姿でうずくまるステルの姿と右手が消え! 腕だけを突き出したまま立ち尽くす天音の姿が……
「……どうした!? 早くやれ!!!
何で!? 右腕が無くなってやがる!」
叫ぶガイアの声に天音は、白目をむいて崩れ落ちた。
「……はぁ? どう言う事だ!!!」
すると、茨の盗賊団ガイアの右腕が……
「頭……マインドゼロです。
魔力が尽きたと思われます」
「はぁ!? マインドゼロ……?
いい所だったのに、ふざけるな!!!」
「仕方がないかと思われます……」
「うるせー!!!」
ボゴォン……ガイアは、右腕の男を殴り飛ばした。
「……申し訳ございません」
「……まぁ、いい。
ステル、命拾いをしたな! だか、お前は天音に確実に殺させる。
これは、天音の通過儀礼だ!!!
コイツら2人を牢屋に、ぶち込んでおけ!!!」
「はーーーッ!!!」
そして、天音とステルは牢屋に閉じ込められ……
天音は、数日間……目を覚まさなかったが
ガイアは、国を取る準備を着々と進めていた。
そして、天音が目を覚ます頃には準備が整っており。
作戦結構は、まもなく……
ステルは……
今回の作戦に必要と判断したガイアにより。
処刑は、一時保留となった。
そして、ガイアが率いる。
茨の盗賊団が動き始めた!!!
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