泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

真っ白 磨代

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第二章【仲間】

【80】一撃必殺

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ガイアが待つアジトへと到着して建物の中に入ると……

薄暗い大きなフロアにいる。
沢山の盗賊達が、僕達を睨んでくる!

そして、その奥に数人の女性を抱える男が1人……

「あの男が、ガイア……」

「何だ! テメーらは!!!」

僕はステルの言葉を思い出し……覚悟を決めて、ガイアに襲いかかる。

一瞬……溜めを作ると、剣を前に突き出し!
高速で、ガイアへと突撃した。

これは、サスケが新たに覚えた技で……
雷魔法を全身に纏い! 高速移動を可能にする【雷速】と言う技である。

僕は、一撃必殺! 何も考えず……ただガイアを殺す事だけに集中した。

そして、僕の剣がガイアを貫くとも追われた。

その時……ガイアは近くに居た女性を盾にした!

僕は、【雷速】高速移動の為! 急には止まれない!!!

そして、僕の手元が女性の胸元に衝突すると

女性は……

「ゥヴ……」と言う声と共に倒れた……

「はッ! 甘い奴だな!!! この女ごと俺を串刺しにすれば殺せたかも知れねーのに
残念だったな!!!」

そして、ガイアは掴んでいた女性を離すと

「てかッ! お前、片腕無くしたはずじゃ無いのか? どう言う事だ!? オイ……!」

僕は、それを受け止めて地面に横に寝かせた。

僕は、女性に剣先が当たる瞬間に具現化した魔法の剣を解除した。

そして、女性は僕の拳が当たると気絶をしたが命に別状はなかったが……

初撃に失敗した僕は、ガイアの付人数名に剣を突き付けられた。

しかし、その状況にガイアが一言……

「待て! お前ら……コイツに話がある」

「……はいッ!」

その言葉で、僕に突き付けられた剣が全て納められた。

そして、ガイアは僕に話しかけて来た。

「なぁ……お前! どうやってステルから、この場所を聞き出した?」

「………………。」

僕は、何も答えなかった。

しかし、何故!? ガイアはステルに、この場所を聞いた事を知っている……?

「別に、隠さなくてもいいぞ! お前が、ここに居る事が何よりの証拠だ!」

「……それは、どう言う事だ!?」

「洞窟のアジトに居る奴らには、お前が来たら洞窟ごと吹っ飛ばすように命令をしてある。
しかし、洞窟が吹っ飛んだ音は聞こえなかった。
そして……お前が、ここに居ると言う事は
その前に会った人物に、ここの場所を聞いた事になる」

「……そ……それは……てか! 仲間を何だと思ってるんだ!!!」

「そんな事は、どうでもいい。
お前は、どう言う方法を使ってステルから情報を聞き出したのか……手懐けたのか答えろ!!!」

「手懐けた……。
アンタ自分の息子だろ!!!」

「息子だろが何だろうが、所詮は俺の駒に過ぎない。
いいから答えろ!!!」

「……分からない。ただ話をしただけだ!」

「話をしただけだ……? そんなんで、あいつが俺を裏切ると言うのか……ありえない!」

「ありえなかろうが何だろうが、事実は事実! それ以上でもそれ以下でもない!」

「……そうかよ。 
なら、もう一つ聞く! お前、その服装……
朧とか言うジジイを知ってるか?」

『お爺ちゃん……』

「知ってるけど! 僕を育ててくれた恩人だ! それが何だ?」

「ハハッ! これは、笑える。
通りで古傷が疼くはずだ!!! お前を仲間にしてやろうと思ったが気分が変わったぜ!
お前達、やれ!殺せ

その一言で、僕を囲む茨の盗賊団の幹部達は殺気を放ち! 僕に襲いかかって来た。

そして、扉の方では……

「私達もヤっていいんだよね!? 天音!」

「勿論、思う存分暴れて!」

「任せて! 長々話し込んでいるから話し合いで解決するのかと思ったわよ。」

「同感だ! 暴れて良いのなら遠慮なくやらせてもらう……」

そうして、僕達は茨の盗賊団と戦闘になった!!!

僕らが、距離を取り力を溜めると

ガイアが……

「おいおい! このアジトごと吹き飛ばす気なら構わねーが、奴隷にする為に捕まえて来た奴らも巻き添えになるが良いのか?」

そう微笑みながら話すガイア!

嘘か本当かは、分からないが……
盗賊であるコイツらなら本当の可能性も高い。
ので、僕は皆んなに建物を破壊するような大きな魔法は控えるように伝えると……

「……やり難いわね。」

「でも、仕方ないですね……」

「なら、外で戦えば良いのでは?」

「確かに!!!」

そう言うと、フェルはアジトの扉を破壊して外へと飛び出した。

そして、盗賊達も僕達に釣られて外へと飛び出して来た!!!
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