泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

真っ白 磨代

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第二章【仲間】

【60】愚かな選択

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「……フフフッ……バレてしまいましたか……しかし、バレたとて変わらない事……」

そして、僕達は改めて悪魔と戦闘を開始する。

激しい抗戦の中! 幻術に気をつけながら戦い続けると……
僕達は、少しづつ悪魔を押して行く!!!

「このまま、押し切るぞ!!!」

そうフェルが叫んだ後……悪魔は街中に攻撃を拡散させる!!!

崩壊する建物……悲鳴と共に……逃げ惑う人々……

僕は、必死に悪魔の無差別攻撃を弾き飛ばす!!! 
しかし、対処し切れない攻撃が街の人に襲いかかると悲鳴と共に倒れ込む人達……

僕は、サスケに避難誘導の指示を出す!

「アルも怪我人を運ぶのを手伝ってあげて!」

しかし、その指示にフェルが怒り出す!

「主人! 街の人達は後からだ!!!
今は、こいつに集中しなければ被害がもっと広がる!!!」

「……分かっているけど……ほっとけない!」

「フフフッ! 戦力半減ですね。」

悪魔は、分かっていてやっている。
罠なのは、分かっている! しかし、助けないわけにもいかない……

「増殖したライム達も怪我人の手当てをお願い!!! 誰1人として死なせないで……」


そして、街の方は増殖したライムのフルポーションによる回復により! 何とかなっているみたいだが……

僕達の方は、もうジリ貧だ……

「……クソッ…………僕が指示を間違えた……フェルが正しかった……ごめん……皆んな……」

「主人様が間違った訳では、ございませんよ! フェルも、それが分かっているから必死に戦っているのですから! 気に病まないでください……」

「……でも……でも……皆んな傷だらけで……立っているのもやっと……」

すると、頭の中にアクアの声が響く……

『マスター! ただいま戻りましたー。
子供達は、皆んな無事ですよーー!!!』

テンションの高いアクアの声が響くと……

「アクアーーー!!!」

『はい、はい! 何でしょう?」

「ごめん! 取り乱した……。
子供達は、良かった!
所で、アクア! 戻って来た所! 急で悪いんだけど……ダンジョンの力を少し皆んなに送ってもらえないかな?」

『分かっりましたー!!!』

何故かテンションの高い! アクアにダンジョンの力を送ってもらうと、僕達は悪魔を圧倒し始める……

悪魔の悔しくも苦しそうな顔を見ると、僕達の方が圧倒的に強い事が分かった。

初めからダンジョンの力を使っていれば、全員で戦わなくとも悪魔を倒せていただろう。

そう思うと、今の状況は反則的だと! そう思ってしまった。

悪魔が人に見た目が似ているせいか……?

圧倒的に強い者達が、1人に対して数人で襲いかかる。
1対1で、戦えば……確実に悪魔の方が強い。
なので、パーティーを組んで戦う。
それは、仕方がない事ではあるが……何だか悪魔が不憫に思えて来た。

しかし、よくよく考えると悪魔が関係ない子供達を病気にしたと言う事も、また事実!

僕が、そんな余計な事を考えていると……

「主人! トドメを……」

一歩! 攻撃をするタイミングが遅れてしまった。
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