泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

真っ白 磨代

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第二章【仲間】

【50】高価な物

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「よしッ! ミスリルの剣をこれとこれを2つお願いします!!!」

すると……

「いいの……?」 と紅姫が聞くと同時に店の主人が、話し始める。

「ふ……2つもですか??? ミスリルとは、とても貴重で高価な物です! お金はお持ちなのでしょうか?」

少しだけ、貴方が薦めたのに……
と、思いながらも

「有りますよ。 これで足りますか?」

金貨が沢山入った袋を渡すと……

「……これは!!! 疑って申し訳ございません! 確かに、頂きました。」

そうして、店の主人は金貨の入った袋をがっしりと握り締めると!!!

「今後とも、うちの店を贔屓にして下さい。」

そう笑顔で、話しかけて来た。

そうして、紅姫は2本のミスリルの剣を手に入れると……

青く輝く刀身をずっと、眺めていた。

言葉には出していないが、とても嬉しそうな顔をしていたので、良い買い物が出来たと僕も嬉しくなった。

そして、2人の装備が整ったので店を出ると……

「……ねぇ~……こんなに高い物を買って貰ってから言うのも何だけど……
アンタ! 自分の武器はどうするの?
買ってないわよね?」

「……えっ? あぁ……まぁ……お金も、もう無いから仕方ないよ」

そう言うと、紅姫が怒り出した!

「何言ってるの!!! 私のせいで、アマネの刀が折れたのよ! なのに私ばっかり良い物は使えないわ!!!」

そう言って、一本の剣を僕に渡して来たが……

僕は、それを受け取らなかった。

そして、「試したい事があるんだ!」

そう言って、僕達は場所を変えると……

水魔法で、黒スライムの応用と鋼糸を合わせて真っ黒い剣を作って見せた。

「……どうかな? 初めてだから、少し不格好だけど……強度は鋼の剣と同じぐらいあると思うんだよね。」

「……凄いです! 主人様!!!」

サスケは、褒めてくれたが……紅姫は納得してくれなかった。

「……でも、ミスリルの方が良い物よ! やっぱり一本はアマネのが使って!!!」

そう言って来たので、とっておきを見せる事にした。

僕は、黒い剣を構えると……

「見ててね!」

「……何をするつもりなの?」

ヒュッ………………バターン!!!

少し離れた木を切って見せた。

「……はぁ? どう言う事???」

そう紅姫が聞いて来たので……

「へへへ……実はね……」

僕は、自信たっぷりにトリックを説明した。

実は、魔力で作った! この剣は、魔力で伸ばす事が出来るのだ。
しかも、自分の魔力で作っているために魔力伝導率もミスリル並みに高いために、水を纏い! 水の刃を作り出す事も効率よく出来る。

難点と言えば、その水の刃の色が黒くなってしまうくらいで、別に威力に変わりは無いので問題は無かった。

そして、僕は、その黒い水の刃の名前を

【月光牙】げっこうがと名付けた。

その後は、紅姫も納得してくれたので気を取り直してクエストに向かう事となった。
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